永遠のアセリア
―The 『Human』 of Eternity Sword―


永遠神剣になっちゃった



Chapter 2  スピリットの日常

第7節 『絆』



 






「ほ、本当に……い、行くんですか?」

「え? 行っちゃダメなの?」


 仮面の姉ちゃんと別れてから作戦会議を開き、

まず本人から名前を聞いていないという事実より……初めに名前を引き出す事になった。


その理由は……名前を本人の口から引き出す事が友情を芽生えさせる第一歩……

――友情ドラマなどを統合的に見て、全てに共通する事項だから……


 作戦実行は、就寝時間一時間前……クソガキの部屋に突入し、改めて自己紹介をするという形である。

そして、今の時刻は就寝一時間前……クソガキの部屋の前である。


「い、いえ……がが、頑張ってください!」

名前を引き出す係り……すなわち、会話役はアオに任された。

この人選は、決定的に取り返しのつかない事になる気がする……

でも、ヘリオンのガキの場合も失敗するのは目に見えている。



――そう、どちらにしても人材不足で勝てる見込みなど絶望的に無い――



アオがクソガキの部屋のドアを開ける――

そこには、テーブルに座って何かを書き取っているクソガキの姿があった。


「――なによ?」

不機嫌そうな声でアオを威嚇する。


「えっと、私はアオ……」

自信なさげに、自分の名前を紹介するアオ――

「知ってる……」

だが、興味無いという口調でノートに文字を書くクソガキ……

「……こっちが雫……」

「……あっそう」

「……あぅ……」

『……めげるな、頑張れ』


俺の激励にコクッっと頷いて、アオは……お馬鹿な言葉を紡いでいく――



「ニムちゃんのお名前は?」

「……はぁ!?」

「――あ、あああ、アオさぁぁん!?」

『…………………』

――もう、何も言うまい……つーか、慣れた。

でも、これだけは言わせてほしい……



『ニムちゃん』の『お名前は?』――って……明らかにオカシイだろぉ!!



「なんか、色々と言いたいことがあるけど……とりあえず、邪魔」

「――? なんで?」

「っ!……あのね、今私、何してると思うの?」

再び怒鳴りそうになったが、それを押し止めて冷静になって話している……

「………………」



アオは、クソガキの様子をじ〜〜〜〜っと眺めている。



 数分後……アオは閃き、ニッコリと笑って――







「――お絵かきだぁ♪」







――導火線を無視して、爆弾の内部に火種を投入した……







 既にクソガキ堪忍袋の限界は超えているだろう……

その証拠にコメカミがひくひくと震えてる。

――その気持ち、痛いほど解るぞ♪


「あわ……あわわわわ……」

つーか……動揺してねえでコイツの暴走を止めてやってくれ、ヘリオン!!


「――勉強してるの!! 文字書いてるのにお絵かきって有り得ないでしょうが!」

バン!! ――っと、クソガキは机を叩きながら立ち上がる。

「へえ……ニムちゃんって偉いねえ♪」

そう言ってアオは、敵意に近い視線で睨むクソガキに対して……背伸びしながら頭をナデナデしている。







――本人からすれば、とてつもない屈辱感に襲われているに違いない――







「ニムちゃんって呼ぶな! それと、頭撫でるな!!」

「え? でも、ハリオンのお姉ちゃんが、誉められることをしたらこうしなさいって……」

「撫でなくていい!!」

「……じゃあ、どうすればいいの?」

「どうもしなくていい!! 何もするな!!」

「……なんで?」

「っ〜〜!」







――それからは泥沼だった……



 クソガキがあーだこーだと早口で理論展開させ、

その早口を聞き取れないアオは『なにが?』っと聞き返し……



 クソガキが解りやすく、ゆっくりと説明する……

――が、しかし……理解できず『なんで?』っと一刀両断する。



その言葉で更にブチ切れて、再び早口で言葉を紡ぐが……

――やはり聞き取れなくて『なにが?』っと答えるアホな娘……



その繰り返し……終わりの無い繰り返し……英語でEndless Loop(エンドレス・ループ)と言う……







俺とヘリオンのガキは二時間近い時間、その光景を呆然と見ていた……







「……はぁ……」

――もう何を言っても無駄だと感じたのか、クゾガキは力なくテーブルに突っ伏した……



「??――あ、そうだ♪」

ポン♪――っと、何かを思いついたように手を叩いて、力なく突っ伏してるクソガキに向かってトドメに近い言葉を放つ――







「それで、ニムちゃんのお名前は?」

――むしろトドメだった。







「…………ニムントール……グリーン、スピリット……」

もう、どうでもよくなったのか……喉が枯れた、力尽きた声だった……

当然だ、2時間近く大声で説明すれば喉も枯れる……

しかも、その内容が全く理解されて無いので精神的ダメージも計り知れない


「じゃあ、ニムちゃんって呼ぶね♪」

「……好きにして……」

「うん♪ あ、私はアオ・ブルースピリットだよ♪」

「そう……それで、そっちは?」

疲れた目で、ヘリオンのガキを睨む……


「――へ? あわわ、わた、わた「――ヘリオンちゃんだよ♪」……そう、です……」

喋ろうとしたのに、アオに先を越されて少し凹んでいるガキが此処に一人。


「そう……それで、何か用でもあるの?」







「無いよ……ニムちゃんの名前が聞きたかったから」







「………………」

クソガキは、遠い目をしながら空を仰ぎ……再びテーブルに突っ伏した。


「…………じゃあもういいでしょ……出てって……」

ただ名前を聞くために、関係ない会話を2時間……しかも、疲労は自分だけという事実を理不尽と感じているんだろう。



――何度も言うけど、その気持ち……痛いほど解るぞ♪



「それじゃあバイバイ♪」

「し、しし、失礼しました――」

部屋を出る最中、「サイアク……」っという言葉が聞こえたのは、きっと幻聴じゃないだろう……







第一次作戦・終了……



結果:成功??



――つーか、失敗だろう……







『アオ……とりあえず、ヒミカの姉ちゃんかセリアの姉ちゃんに頼んで対人会話の勉強しような』

「……ハリオンお姉ちゃんとナナルゥお姉ちゃんは?」

『ありゃ論外……いいか、絶対に教わるなよ』

――特に、ハリオンの姉ちゃんには要注意だ――


「ど、どうしましょう……なんか更に悪化した様子ですよぅ!?」

「だ、だって雫が名前聞けって……」

『お前が暴走したんだろーが!!』



――今回の教訓、アオに重要な会話をさせてはイケナイ……前々から解ってた事実だけど♪――











仮面の姉ちゃんの部屋で迎えた翌日……

珍しく起床時間前に起きたアオは、ヘリオンと共に再び作戦を練っていた。


「……本当に、遊びに誘うんですか?」

「うん♪」

『vol.2はそれかい』

「ばーじょん?」

『細かいことはいちいち突っ込むな……つーか、すでに結果は見えてると思うんだが……』

「なんで? まだお名前聞いただけだよ?」


……貴様は、昨日の惨劇を記憶すらして無ぇのか?


『第一、あのクソガキをどうやって遊びに誘うんだ?』

「え? 雫が考えてるんじゃ『お前が言い出したんだろうがぁぁーー!!』……むぅ、冗談なのに……」

イジケタ顔で膨れるアオ……

つーか、冗談に聞こえない……しかも、真顔で言うから本気にしか聞こえねえ……


「そういうわけで……ヘリオンちゃん、お願いね♪」

「はぇ!? わ、わわわ、私ですかあああ!?」

「昨日は私が話したから、ヘリオンちゃんも話さないと♪」

「う、そ、それは……そうなんですけど……」



――アオが青い悪魔っ娘に見えるのは気のせいだろうか?――

客観的にみれば――訂正、見なくても……自分のしでかした責を、相手に押し付けてる。

しかも、悪意が無いのが余計にタチが悪い……



『アオ、怖い娘……』

「?? 何か言った?」

『――別に』



作戦開始時刻は、朝飯が終わってから午前訓練が始まるまでの休み時間……

作戦行動時間は約30分――それまでに、あのクソガキと遊ぶ約束を取り付けることができるのか?



――不安だ……つーか、無理だろう……――







――結果は……当然ながら無理だった――







「ぅぅぅ……わたしって、わたしって……」

「ヘリオンちゃん、大丈夫……まだ大丈夫だから……ね?」

……詳細は以下のとおり――







「ニムさん……そ、そそ、そのぉ……」

「なに!? 忙しいんだけど!!」

「は、はひぃ……す、すす、すみませんでしたーー」



――以上……



……ニムントール・グリーンスピリットに怒鳴られ、ヘリオン・ブラックスピリットが敵前逃亡……

開始5秒、1ラウンドKO負けである。



『だから無理なんだって、諦めろ』

「……雫、諦めるの早すぎだよ」

『この面子を見れば嫌でも解るわ!』


超ドアホと超小心者……この駒でどうやって攻略しろと?

IQが300有ろうが500以上有ろうが絶対無理だと断言できるぞ。


「むぅ、じゃあ私が……」







――結果、やっぱり無理だった♪――







『――言い残すことはあるか? このお馬鹿……』

「バカじゃないもん……」

――詳細は以下のとおり……







「ニ〜〜ム、ちゃん♪」

「――っ!?」

「って、ちょっと!? ねえ、待ってよーー」



――以上……



声を掛けた瞬間、ニムントール・グリーンスピリットはハイロゥを展開し逃亡……

――アオ・ブルースピリット、追いつけず挫折……

開始1秒も持たなかった……むしろ会話すらなかった……



「次は雫がやってよ!!」

『無理だっつーの……』

「じゃあ、なにか考えてよ……」


――理不尽だ……

第一、この二人ではどうにもならんことは目に見えている……見た後だけど……


『とりあえず、もう時間だから仮面の姉ちゃんがいる訓練所に向かおうな……』







「ふふっ、昨日ニムの大声が聞こえたと思ったらそんなことがあったの」

「……はぃ、そ、それで……更に状況が悪化しちゃって……」

ヘリオンのガキの昨日の出来事を笑いながら聞いてる仮面の姉ちゃん……つーか、笑い事じゃないだろう。


「でも、そんなに嫌われて無いと思うわ……」

「そう……かな……」

「ええ、ニムは嫌いな相手には口も聞かないから」


――今日の出来事を思い出す。

……既に、嫌われてるんじゃ――


「……あ、ああぁ……アオ……さん……」

ヘリオンのガキも俺と同じ事を思ったのか、顔を青くさせながらアオの名前を呟いている……


解っていたが、もう手遅れらしい……


「そっかぁ……うん、頑張る♪」

「そうそう、頑張ってね」

そんな事はそっちのけで、励ましあってる仮面の姉ちゃんとアオ……



その光景を、再びヘリオンのガキと呆然と見ていた……







 そんなこんなで、現在――仮面の姉ちゃん対ヘリオン・アオ組が対峙している。

全員の手には木刀……ヘリオンのガキと仮面の姉ちゃんは、反対側の手に木の鞘が握られている。

「とりあえず、私に打ち込んで下さい……反撃もしますから、その軌道もしっかりと見極めて防いでくださいね」


木刀を木の鞘に仕舞いこんで、いつでも木刀を抜けるように手を置いている仮面の姉ちゃん。

――その洗礼された構えは、威圧となってガキ共を襲う。


その威圧を振り切って、ヘリオンとアオは同時に駆け出した……


 先に仕掛けたのはヘリオンのガキ……居合を思わせる斬撃を放つが、鞘で弾かれる。

時間差でアオがヘリオンのガキを飛び越えて木刀を振り下ろすも、鞘から放たれた木刀によって軌道を変えられる。

「――っ!?」

だが……予想以上にアオの腕力が強かったようで、鞘に戻るはずの木刀の軌道も大きく逸らされていた。


――それを好機と取ったのか、ヘリオンのガキは瞬発力を生かし瞬時に横に回りこんで上段から切り込む――

しかし、それを読んでいたようにアオと衝突した衝撃を利用して回転……

ヘリオンの攻撃を避けると同時に攻撃を仕掛けた――


「――へぶっ!?」

真横から、顔面に木刀がめり込む。

――正確には鼻に……


「――ヘリオンちゃん!?」

「っ!――やあああ!!」

隙有りと言わんばかりに脇腹を一突き……

――想像以上に木刀がめり込んでる……


「ふ、ふぐぅ……」

痛みに耐えかね、ポロリと木刀が落ちる。

『……うわわぁ』

見てるだけで痛々しい……

 二人は、攻撃された場所を両手で抑えゴロゴロと転がりながら悶えている……


その光景を見て……仮面の姉ちゃんが――

「……あの、その……ごめんなんさい……」

っと、深く頭を下げた――


つーか、謝るくらいならするなよ……







「うう……まだ痛い……」

「ごめんなさい……本当にごめんなさい」

ヘリオンは鼻を、アオは脇腹を摩りながら休んでいる……

ファーレーンの姉ちゃんはただひたすらに謝っていた。


「き、気にしないで下さい……で、でもファーレーンさん、さすがに強いです」

「ヘリオンちゃんも、瞬発力は凄いと思うわ……でも……」

「居合……の太刀ですよね……」

「ええ……型は完璧なんだけど、まだ鞘の使い方がおかしいの」

「はい、自分でもわかってるんですけど……」

「これだけはアドバイスじゃあどうにもならない……自分で感覚を掴むしかないの」

「………………」







ヘリオンのガキが沈んだ顔をしたその時だった……響く鐘の音を聞いたのは――







『――鐘の音?』

確か講座で聞いたことが有る……


「――敵襲!?」

そう仮面の姉ちゃんの言う『敵襲』を知らせる合図――


 それと同時に、訓練所からクソガキがこちらに走ってきた。

「お姉ぇ――って、げっ!?」

クソガキは、アオの顔を見るなり……出会ってはならない奴と対峙したような、渋い顔になる。


「ニム、衛兵の人から指示は?」

「まだ……鐘が鳴ったとたんにここに――」


「お前等、ラキオスのスピリットだな?」

ラキオスとは違う種類の鎧を着た兵士が、クソガキの言葉を遮るように現れた。

「ダーツィのスピリットが攻めてきた……貴様等は至急ダラムへ向かえ!」

「では、ランサは既に落とされたのですか!?」

「――道具である貴様等は知らなくていい、さっさと行け!!」

「「「「――はい!」」」」



道具……その言葉を当たり前のように受け入れ

規律正しい返事をした後、俺たちはミネアから南……ダラムとかいう町へ向かった。







索敵範囲を最大に伸ばし、慎重に……そして急いで南へ走り抜ける――







ダラムに着いたとき……すでに街は戦場と化していた――

瓦礫で負傷した怪我子供や、家が壊される光景を苛立たしく見ている住人達――

それらを無視して、俺たちは町の中に入り込んだ――







 相手は1隊……隊列を組んで、敵襲に備えて破壊活動をしているようだ。

種類は黒、赤、緑、青が特徴の髪が一人ずつの計4人……すなわち、全種揃ってる。

4対4……数は同じだが、質ではこちらが勝っている――



「私はグリーンとブラックスピリット……ニム達はレッドとブルースピリットを……」

「お姉ちゃん……無茶しないで――」

「――ニムもね♪」

それを合図に仮面の姉ちゃんは駆け出す――



アオ達はアオ達で、ブルースピリットとレッドスピリットと対面する。



「はぁ、めんどう……」

余裕なのか、それとも本当にめんどいのか……やるせない表情で槍を構える。


「――っ、い、いい、行きますよ!」

いつも通り、ヘリオンのガキが先に仕掛ける。

狙いはブルースピリット……瞬発力で敵を驚かせて、斬撃で敵を安心させるのもいつもの事……


 だが、今回のヘリオンは一撃離脱で引かなかった――


「えい、やあ!!」

「――っ!?」

刀を納めず、そのまま連続で斬りかかる……

だが、それでも青の障壁を破れない――


「――邪魔!!」

その声が聞こえたとたん、ヘリオンの真後ろに槍が投擲された……


「――ひゃぁ!?」

ギリギリで上空に逃げるも、それは相手も同じ――


「貰った!!」

「――ひぃ!!!」

持っていた鞘で、ブルースピリットの斬撃を弾くも地面に叩きつけられるヘリオンのガキ……


「ふっふ〜ん……もらったよ♪ ファイヤボルト!!」

小さい無数の火玉がヘリオンに迫る――


「ヘリオンちゃん!!」

「――馬鹿!!」

クソガキがヘリオンのガキにシールドハイロゥを蹴飛ばし、洒落にならない速度でヘリオンのガキと衝突――

見事に10m以上吹っ飛んだ――

――結果、ヘリオンのガキは無数の火玉から逃れることが出来た。



「――何やってるのよ!!」

「ご、ごめんなさぃぃ……」

チームワークがバラバラだった……



仮面の姉ちゃんの方を見ると、グリーンスピリットは既に霧と消え……

今まさに、ブラックスピリットの神剣を手元から弾き……自分の神剣を相手の心臓に突き刺した――



『さすが、仮面の姉ちゃ――ぁ!?』

――突然、屋根から反応が現れた――

――その反応が敵のブルースピリットと気がついたときは、すでに大空から仮面の姉ちゃんに向かって急降下していた――



『――ファー!! 上だ!!』

俺の声は届かない、それは嫌にほど知っている――

それでも……長ったらしい名前を省略してでも伝えたかった――



アオが俺の声に反応して、叫ぼうとした瞬間――







仮面の姉ちゃんは背中から、深く切り刻まれ……その場に崩れ落ちる――







ファーレーンを中心に紅の血溜まりが広がっていく――



「……お、お姉ちゃん?」

クソガキの顔が絶望に染まっていく――



仮面の姉ちゃんにトドメを刺そうと剣を振り上げるブルースピリット……

――だが、ヘリオンはそれを許さない――



神剣を振り下ろし、仮面の姉ちゃんの頭部に一直線に吸い込まれる……

――瞬時にブルースピリットの目の前に移動、間を置かずして刀を抜く――







鞘から放たれる刀の煌きは、閃光にも似た一閃――

――振り下ろされた神剣ごと、ブルースピリットを横一文字に切断した。







「ファーレーンさん!!」

その結果などヘリオンのガキには眼中にない……

――あたりまえだ、仮面の姉ちゃんの傷は致命傷――早く治療しなければ遅からずマナの霧と姿を変える。



残りは赤と青のスピリット……

3対2……数では勝っていても、あっちの方が有利だ。


それは、さっきの攻防で周知の事実――

さらに、経験は一番多いはずのクソガキは動揺して自分を見失ってる――


ヘリオンのガキとアオは、圧倒的に経験というLVが足りない――

――それに、さっきのヘリオンの一撃も、再び出せるとは限らない――



「ニムちゃん!!」

「――っ、わかってるわよ!」

アオの声に頷くクソガキ――

まずは敵を倒してから……じゃないと仮面の姉ちゃんを救えないというのは嫌でも解る。


「――行きます!!」

ヘリオンのガキが、先に仕掛ける――

瞬発力は相変わらず……しかし、神剣ごと切断した改心の居合では無かった――



――だが、放たれたのは間違いなく居合の太刀……そのものだった。



バリン……っと障壁を破壊し、間髪いれずにニムのガキが槍を投擲――

――だが、横に飛んで避けられる……


されど、それを読んでいたアオが追撃を仕掛ける――

――が、上空へ逃げようと敵はハイロゥを羽ばたかせる……



「――逃がしません、テラー!!」

地面から召喚された闇の手が、ブルースピリットの脚を掴む――

「――!?」

「いやああああ!!」

――斬!! っと、俺の切っ先は首を切断した……



――まさに、息の合ったコンビネーション……さっきの戦いとは大違いだ――



「――アオ!!」
「――アオさん!!」

唐突に、2人の悲痛な叫びが聞こえた――

その声のお陰で、アオを中心に空から炎の雨が降ってくることに気がついた――







――時間が止まる――







炎の雨はゆっくり、ゆっくりと……アオまでの距離、数十cmのところで止まってる――


そう錯覚させるほど遅い――


――つまり……この勝負は、俺達の勝利で終わる――







「雫……行くよ……」

『ああ、きついの一発……ぶち込んでやれ!!』


アオは、神剣魔法を放った状態で固まっているレッドスピリットを目標に走り出す――

――アオが俺をレッドスピリットの腹に刺した時、時は止まっているのを思い出したように動き出した……


「――がぁ……」

ズルリっと俺を引き抜き……その場にレッドスピリットは倒れた――


「アオ……何したの?」

「あ、アオさんの噂は聞いてましたけど……す、すす、すごいんですねぇ……」

二人は目を点にさせながらアオを見ている


「はぁ、はぁ……それより、ファーレーン、お姉ちゃんは?」

「大丈夫ですよ……後はニムさんが回復系の神剣魔法を使えば――」







――そこで……初めて泣きそうな顔をしているニムのガキに気がついた。







「……う、うぅ……」

そして、ニムのガキはその場で泣き崩れる……







「わ、わたし……回復系の神剣魔法なんて……使えない……」







一難去って又一難とは、正にこの状況の事だと……苛立ちながら思った。















ファーレーンの姉ちゃんは瀕死だ……傷口から血と一緒にマナが抜けていくのを確認できる……



……何時の間にこんなスキルが身に付いたのだろう?

――自分がどんどん人間じゃ無くなっていく感覚がする――

――でも、あまり深く悩まない……むしろ、自分の力になるので良い事だと思えるように頑張ろう――



――っと……現実逃避する癖は、まだ抜けきらないようだ……



考えなきゃいけないのは、今どうするかで……自分の事は謎だらけで結局は解らないんだ。

……なら、今を考えろ、俺!!


『――出来ないって、やってみなくちゃ解らねえだろ!!』

「……ニムちゃん、やってみないと解らない……雫がそう言ってる」

「――できないの!! 何度も何度も試したけど、出来なかったの!!」

「じゃあ、ファーレーンさんを見捨てるんですか!?」

「嫌だよ! 見捨てたくない!! ――でも無理なの!!」

――ファーレーンの姉ちゃんの顔はどんどん青くなっていく……このままじゃ本当に手遅れになる……


『じゃあ、止血なり応急処置してなんとかしろ――!?』







――なぜ、今まで気がつかなかったのだろう……

アオの後方に集まるマナの気配を……



……赤の魔方陣!?



マナの霧と共に、不気味な笑いを浮かべているスピリットが消えた瞬間――







――魔方陣から炎の塊が発射された。







――軌道は、ニムのガキに一直線……







『あぶね――え?』



アオが突然その軌道に割り込んだ――



――炎の固まりは、アオの腹を抉る。







力なく、俺を落とすアオ――

――アオは、ゆっくりと……ニムのガキの方へ倒れていく……







「『アオーーーーー!!』」







俺とニムの叫びが、街の中で木霊した……









神剣魔法の直撃を食らったアオの服は燃え、腹からはファーレーンの姉ちゃん以上に出血している――

つまり、ファーレーンの姉ちゃん以上にマナの漏れが激しい――



『おいアオ!! テメェ、ふざけんなよ!!』

ファーレーンよりも早くアオは霧になる……そんな確信が頭から離れない――



「……あ、アオ……さん……」

ヘリオンも呆然としてアオを見ている……

「なんで……なんでアンタまで……っ、ヘリオン! アオをお姉ちゃんの隣に並べるの手伝って!!」

「は、はい!!」



 密着に並べられた二人の上に神剣を置いて……ニムのガキは、その上に自分の手を置く――



「『曙光』……お願い、アオとお姉ちゃんを……私はどうなったっていい……私の全部を使ってもいいから、二人を助けて!!」

マナが集まる……だが、それは回復とは別のマナに構成され消えていく――



「――っ、お願い……曙光……おねがいだから――」

涙を流しながら……ボロボロと涙を流しながら大気のマナと自分を構成するマナを送る――

――回復のマナが現れないまま、マナの光は薄く……消えていく――







――すると、ヘリオンも一緒に……アオ達の上に真剣を置いて、その上に手を置いた……







「失望……わたしのマナを使って……ニムさんの力に……アオさん達を助けてあげてください!!」

「ヘリオン――」

マナの濃さが更に強まる……

――だが、二人の必至の思いに反し……全く傷が塞がらない――







……マナってのは、俺にとって生きるためのエネルギーってのは解ってる……

マナを失ったら、俺はあの黄金の霧に姿を変えて消滅するのだろう。


しかも、ニムのガキがいま唱えてる神剣魔法は……回復じゃなく別の魔法だ……

――だから俺のマナを分け与えれるところで……無意味だ!!――







――でも、こんな光景を見せられたら……やらない訳には、いかないじゃないか――







『俺も……どうやってマナを集めるのか、送るのか解らないけど――もし聞こえるのなら俺からもマナを持っていけ!!』

――こんな状況で、自分だけ傍観者という事実が耐えられない――



俺の思いが神剣達に通じたのか……マナの光は俺にも伸び――俺からも力を奪っていく――



「――雫? あんたも力を貸してくれるの?」

『当たり前だ、バカ!! それよりさっさと回復魔法を習得しろ! 全部無駄使いするな!!』


「……なんで、みんな……こんなこと無駄なのに――」







――でも、その顔は必死で……絶対に助けると……







「うわああああああああ!!」

――叫ぶ……力を振り絞ってニムは叫ぶ――







すると、その作用に別の色が訪れた――







そう、昔……ハリオンの姉ちゃんがセリアの姉ちゃんを癒すために集めた……アノ色のマナが構成されていく



「ニムさん!! 傷が……傷が塞がってますよ!!」

「っ、解ってる……話し掛けないで!!」



――傷は確かに、ゆっくりと、ゆっくりと塞がっていく――







――そう、『とても、ゆっくり』と……――







このペースでは、間に合わない――

俺達3人の力を合わせたマナの大部分は別の作用に持っていかれて、回復の要素を含んでるマナはごくわずかだ――



――間に合わない――

――無駄だ!――

――諦めろ!!――

――無駄な事に何の意味がある!?――



そんな思考を頭から蹴飛ばす。

もう、あんな……家出事件の後悔はごめんだ!!

俺は諦めない!! 無駄だと解っても、滑稽だと解っても……絶対に諦めない!!

それが唯一、この体になってよかったと思える教訓だから!!



――でも、本当にどうにもならない――

――このままでは、アオとファーレーンが消えるのは目に見えている――



――現実なんてこんなものさ――

……それくらい解ってる。



でも、あの時もこんな状況だった――

――だから、今回も絶対に現れる!!







「ニムントール!! ヘリオン!!」

――幸運の女神って奴がさあ!!















「……エスペリア? ……アウルも?」

「よく頑張ったな……ニムントール・グリーンスピリット、ヘリオン・ブラックスピリット」

「後は、私に任せてください」

 ポンっとニムの肩を叩き、メイドの姉ちゃんが神剣を天に掲げる



「神剣の主、エスペリアが命じます。 癒しの風よ……彼の者達の傷を癒して!!」

此処一帯に充満したマナは、アオとファーレーンの姉ちゃんに注がれていく――

傷口は、瞬時に消え去った。



「よ、よかったぁ〜〜」

ヘリオンのガキがゴロンっと仰向けになる……


「……ふぅ、疲れた……」

ニムのクソガキも、同じように仰向けとなる……


「……誰が休んでいいと言った?」

「し、しかしアウル様……ヘリオンとニムントールはマナを使い果たして――」

「知っている、だからこそミネアに戻るぞ……休むならそこで休め」

「で、でも……き、今日ラキオスに戻る予定では?」

「貴様とアオ・ブルースピリットの回復を待たずに出たとして、バーンライトのスピリットに出会ったら死ぬぞ?」

――確かに……


「だからさっさとミネアまで戻って、ゆっくり休めと言っている」

「アウルさぁまぁ〜〜……」

アオや仮面の姉ちゃんが助かった安心感とアウルが稀に見せる優しさの感動が絶妙にミックスされ、ヘリオンの目から涙が出た――


「俺は先に戻る……歩けるだけ回復したらさっさとミネアに向かえ! 言いたい事は以上だ!」

早足で、ミネアに向かうアウル……照れ隠しである事はバレバレである。







その後……メイドの姉ちゃんは仮面の姉ちゃんを背負い、ガキ共は交代交代でアオを背負ってミネアに帰還した――







 アオは、ニムのガキの部屋で寝ている……

幾ら優れた回復でも、疲労や流れた血は回復されない……

まだ、顔の色は青い……それでも、確かな寝息が聞こえる……


――生きてる……本当に良かった――


ニムのガキは、ベットが占領されているのでイスに腰掛けて寝ている――







……実を言うと、ファーレーンの看病はメイドの姉ちゃんとヘリオンのガキがしている。







――このガキが言い出したのだ――

アオの看病は私がする、って……



意外と言えば意外だったが……心のどこかでは納得していた――







「仲良きことは、良き事かな……てな――あ!?」

目の前に広がる白い壁……

――何時の間にか、自分の内に迷い込んだようだ――



これで合計3回目だ……

アオは寝るたびに訪れているらしいが、俺はまだ3回しか訪れたことが無い。

そして、ここに迷い込む原因も謎……何が切っ掛けでここに迷い込むのかが全然解らない……



「――ま、いっか……」

解らないことは解らない……

別に謎を解けと脅迫されてるわけでもないし、ただ謎が此処にあるだけだ。



――そーいえば、アオは現在睡眠中だから此処にいるかもしれない……



そうと解ったら、やることは一つ……

――あいつを一発ぶん殴る事――

……そうしないと俺の気が収まらない


想像は簡単に出来る――

どうせ出会っても『あ、雫だ♪』とか言って……人の心配をよそに、アホな顔をして近づいてくるに違いない。


……そう思うだけで腹が立つ。


――とりあえず5発ぐらい、ぶん殴ろう♪


そう心に決め、俺は探索を開始した――







 アオの居る場所は大体予測できるから、改めてじっくりと雫世界を探検する俺……

「…………」


病院の廊下を歩きながら思う……この世界は、本当になんなんだろう?

自分の世界と結論付けたものの……どこかが違う気がする……


大学、映画館は解る――よく通ってたから……

でも、病院なんて風邪になった時しか来た記憶が無いぞ。



っと、すぐ近くの部屋から物音が聞こえた。



物音が聞こえた部屋の前に立つと、急に静かになった……

「……アオ――じゃないな……」

あいつの場合、隠れるようなマネはしない――

――となると……該当者は一人しか居ない。



ガチャリっと、病室の扉を開ける――

ただ、ただ窓際にベッドが置いてあるだけの無人の病室――

何処か、懐かしさを感じさせる病室……







「……あれ?」







――本当に、風邪を引いただけでここに来たか?――


――風邪以外の理由で結構来ていなかったっけ?――


……そんな事は無いはずだ、病弱な姉が居るとか、自分が入院したなら話は別だが――

――そんな記憶、何処にも無い――







「――俺って結構謎が多い青年だったり?」







「――どう思うよ? そこのスピリット?」

「――!?」

ドアの影になっている死角から、怯えるような声が聞こえた――



 ドアを閉めて、改めてその姿を確認する……

あのニムのガキがこちらを警戒している……

――ネリーのガキの時もそうだったが、なんでガキばっか訪れるんだ?


「そう警戒するな……、此処は何処? アンタは誰? っと聞きたいんだろう?」

――今の俺には未来が見える――


「……家に帰して……」

――見えたのは別の未来だったようだ――


「……ま、そんな事はどうでもいいんだ――」

「良くない!! ていうか、何で残念がってるの!?」

「気にすんな……」

「――で、アンタ誰?」

――第一声にそれを言って欲しかったな♪


「『時神 雫』――永遠神剣・第4位『雫』って言った方が解りやすいか?」

「……神剣? シズク?」

「そう、アオが持ってたアレ……」

「――嘘でしょ?」

「嘘の嘘、略して本当♪」

「…………………」


ネリーのガキと同じように固まる――

心の中でカウントして、20秒ぐらい立った後……ニムのガキはアクションを起こした。


「――え、だって……」

「此処は俺の世界……お前の目の前に居る人間は、俺の意思……本当の姿、OK?」

――なんつーか、ネリーのガキのやり取りまんまだな……


「何、おっけ〜って??」

「……理解できましたかって意味だよ!!」

ああ、もう……誰か英語がわかるスピリットって居ないのかよ……


「……まだ、信じられないけど……」

「後々わかる……とりあえず行くぞ」

「行くって……何処に?」

「あのアホをぶん殴るために!」

「――アホ? アオの事……此処に居るの!?」

「ああ、場所には心当たりが有る――」











「あ、雫だ♪ ニムちゃんも♪」

――案の定、映画館に居た……

そして、アホな顔でこちらに声をかけている――


「アオ、ちょっとコッチ来い♪」

手招きで呼び寄せる――


「――なあに?」

――アホな顔で、目の前に近づく獲物――



射程内に入ったとたん、両手を力いっぱい握りってアホ娘のコメカミを挟む――



「――痛!?」







――エンジン始動!! 出力最大!!



――サー、イエッサー!!







ぐ〜り、ぐ〜り、ぐ〜り、ぐ〜りっと拳を回転させる――



「痛い、いたたたただだだだ――」

「こぉ〜のぉ〜アホ子がぁぁ……俺たちにどれだけ心配させれば気がすむんだ!?」

「ごご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」

「謝ればいいってもんじゃねえぞ、このクソガキ――ったく……」

非情に不満だが泣き出されたら困るので、この辺で止めておく。


「うぅ……痛いよぅ……」

「お前、危うく死にそうだったんだぞ……ニムガキもどれだけ心配したことか――なぁ!?」

「わ、私は別に心配なんか――」



ぷぃ……、っと頬を膨らませて別方向を向くニムガキ……



――数秒後、何かに気がついたようにこちらに振り返った。



「ニムって呼ぶなぁ!!」

「――じゃあニムたん?」

「同じでしょうが!! それよりそっちの方が嫌だ!!」

「違うよ雫……ニム『ちゃん』だよ」

「――そっか、宜しくなニム『ちゃん』♪」

「それも同じ!! ちゃん付けするな!!」



俺以外のツッコミ役を初めて見つけた気がする……

――つーか、ボケ役ってこんなに面白いのな♪



「解ったよ、ニムたん♪」

「『たん』って呼ぶな!!」

「悪かったよ、ニムたん♪」

「っ!!」

「そう怒るな、ニムた――」



――弁慶の泣き所に、蹴り貰いました♪ それも強烈な――



「――て、テメェ……」

地面に這いつくばって痛みに耐える……


つーか、ガキといっても毎日訓練していることを忘れていた。

しかも、特別メニューの訓練の成果は……洒落にならないほど痛かった――


「ふん! 自業自得でしょ!!」

「――くそ……テメェなんてクソガキで十分だ!!」

「むしろ最初っからそう言えばよかったでしょ!」

おのれぇ〜〜、アオに『ニムニム』ってあだ名で呼ばせて、全員に蔓延させてやるぞコラァ……



「雫とニムちゃんって仲良しだったんだね♪」

「「どこが!?」」

――っと、そこで時間は来たようだ……


二人の体が、いつも通りに透けていく――







「……ちょ!? どうなってるのよ、コレ――」

「あはは♪――」

ニムガキは驚きながら、アオはその驚いているニムを笑いながら消えていく――



そして、いつも通りに俺は取り残され……歪む地面に沈んでいく――







――そうして、再び何も動かせない状態へ戻った――







そして、数秒後にニムガキの意識が覚醒する――



「――ん……あれ?」

『夢じゃないぞ、ニムニム♪』

「――っ!? そ、その声は……」

『目が覚めたか? ニムニム♪』

「にむにむって……」

『お前の新しい名前だよ、ニムニム♪』

「――っ、もう一回蹴り飛ばされたいの!?」

『やれるもんならやってみろ♪ お前の足が怪我するだけだと思うぞ、ニムニム♪』

「このぉぉ……あんまり調子にのらないでよね……」

『ごめん……俺って結構根に持つタイプだから♪』

「サイアク……」

『アオほどじゃねえと言っておきたい……』


アオという言葉に反応したのか、急に会話を断ち切ってアオをゆらすニムニム……


「アオ、起きてよ……アオ……」

「――むにゅう?」

「む、ムニュウ??」

『相変わらず起きる時は擬音喋るな、このアホ娘は……』


「あ、おはよ〜〜、にむちゃん……」

「おはよ〜じゃないわよ……で、体の調子は?」

「……ちょっと、ダルイ……あと、お腹減った……」

「じゃあ、早く着替えて――「アオさん!!」」



ロングヘアーの誰か……

そのガキは歓喜の声を上げて、泣きながらアオに近寄る。


「えっと、ヘリオンちゃん?」

「心配したんですよぉ〜〜、あの時はもうダメじゃないかって……」

目印のツインテールはしてなかったので解らなかったが、ヘリオンのガキらしい――


「ごめんね……心配掛けて……ファーレーンのお姉ちゃんは?」

「あ、はい……さっき目が覚めたみたいで「――本当!?」」

聞くや否や、ニムガキは、ドタドタと隣の部屋へ駆け出し……数秒後、泣き声が聞こえてきた――



――そして、ヘリオンのガキもその泣き声に誘われて、再び泣き出した――







――今日は、泣き声が良く響く……とても良い朝だった……








あとがき

ニムたん編、終了です……

 でも、最近の3話はヘリオンの成長記を書いていたような気もしなくもない……
まあ、いっか♪ 人気No.1のキャラだし♪(ぉぃ

そんな事はさておき……友情編終了。いい感じに絆が生まれました。

 今回の補足、ニムが使ってた神剣魔法……それは『ウインドウィスパー』
なぜかニムたんのウインドウィスパーには回復要素がありますが、それは何故か?
その理由はこの状況と似たようなことがあったんだろうなぁ……と想像した結果であります。

 それと、ヘリオンの唱えた『テラー』
あの無数の手は、敵の防御を低下させる神剣魔法ですが、
この物語の場合、掴んじゃって敵の動きを封じれます♪

感想をくれた極夜さんのご意見より、雫の話し相手が一人増えました♪
まあ、雫さんは内心『ガキばっか……』嘆いてますけど……そこはドンマイ♪

さあ、日常編も残り3話+α……ターゲットはセリア、ヒミカ、ハリオンだけ!!








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