書の歴史12/中唐の書2

泉男生墓誌(679)
前記、道因法師碑よりも更に欧陽洵に近いか。

欧陽通・泉男生墓誌


孫過庭(?)
生没の詳細は不明であるが、
博学にして書論に通じていた記録は残っている。

書譜(687)
孫過庭の代表作である。
草書の名書としてばかりでなく、
古来からの書法、書論を説き、書道の変遷を鋭く論じ、
書論としても名高い。
二王の正統を正しく継承しているとされるが、
点・線が縦横無尽に入り乱れ熱気をはらむ。
線の太細、文字の大小、強弱の変化が独特なリズムと変化を生み、
躍動感の溢れる作品となっている。

孫過庭・書譜


薛稷(649-713)
欧虞猪に薛稷を加え初唐の四大家とも呼ばれるが、
欧虞猪の亡き次の時代に活躍した。
伝わっている薛稷の書蹟は数少ない。

昇仙太子碑陰(699)
伝わっている数少ない中で碑文から薛稷の書であることが明確であり、
貴重である。
穏やかな書風は虞世南に通じる。

薛稷・昇仙太子碑陰


信行禅師碑(706)
一転して、この碑は猪遂良に近い。
と言う事は、とりもなおさず、両者の書風を懸命に学んだのであろう。

薛稷・信行禅師碑



薛曜(?)
夏日雄石淙詩()
猪遂良流の細身で強い線が特徴である。
則天武后と遊山したときの書といわれている。

薛曜・夏日雄石淙詩

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引用文献
講談社刊:古筆から現代書道まで墨美の鑑賞
東京書道研究院刊:書の歴史
芸術新聞社刊:中国書道史
木耳社刊:中国書道史(上卷)(下巻)
二玄社刊:中国法書選
芸術新聞社刊:中国書道史の旅
大修館書店刊:漢字の歴史
平凡社刊:字統
平凡社刊:名筆百選
講談社刊:古代中国

    
   

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