書の歴史6/隷書(4)

曹全碑
八分隷の典型。
古来より礼器碑ととども漢隷の双璧と称される。
理知的で均整の取れた構成、
女性的とも言われる優美さ、
流れるような趣のある線質、波勢、
漢隷の究極として未来永劫に語り続けられるのであろう。

曹全碑(AD185)


曹全碑臨書



乙瑛碑。
これも古来より八分隷の典型と言われている。
書風は整斉にして謹厳な結構を見せており、
筆力は雄健で緊張感を漂わせている。

乙瑛碑(AD153)


乙瑛碑臨書



石門頌。
開通褒斜道刻石と同じ石門崖壁に刻されていた摩崖書。
書体は八分隷であるが、
のんびりとしたうねりを持つ自由闊達な運筆は、
野趣味を彷彿させる。
「命」字に見られる長脚を長く伸ばす筆法は、
前漢から後漢にかけての簡牘類と相通じるところがある。

石門頌(AD148)


石門頌臨書


引用文献
講談社刊:古筆から現代書道まで墨美の鑑賞
東京書道研究院刊:書の歴史
芸術新聞社刊:中国書道史
木耳社刊:中国書道史(上卷)(下巻)
二玄社刊:中国法書選
芸術新聞社刊:中国書道史の旅
大修館書店刊:漢字の歴史
平凡社刊:字統
平凡社刊:名筆百選
講談社刊:古代中国

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