節電器についてのお話
節電器の製造メーカは数%の節電効果しかないことがわかっているのですが
一部の販売業者が数十%もの節電効果を宣伝したため最近問題となりました。
一般的に節電器とは電力会社から供給の一般商用電源AC100Vの電圧を数V下げて
一般的な機器に電源を供給する装置です。節電器の価格は電源を供給出来る大きさに
よってかわりますが、数%の節電効果ではその機器の価格・電気工事などすべて含めて
かなりの料金となりますので数年では通常元が取れません。
機器によりますが、一般商用電源の電圧を下げることで数%の節電効果があることは
事実です。ただし、白熱電灯などの純抵抗分の多い機器に限定されます。
白熱電灯の場合は電圧を下げることで、寿命が長くなり消費電力も減少します。
では、その他の機器の場合ではどうなるでしょうか。
一般家庭にある機器ですと、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、テレビ、ビデオ、パソコン、エアコン
照明機器などなどいろいろあると思います。
これらの機器で電圧を下げることでどのようになるか?どのような不都合が出るか?
をよく考慮する必要があります。主にインバーターを使用している冷蔵庫、洗濯機、エアコンでは
電源電圧に関係なく、設定により必要な固定動作をしていますから電源電圧100Vで最高効率に
なるように設計・販売されていますので電源電圧が低下しますと効率も低下しますから
結果的に節電効果はなく逆にわずかに増加する場合も考えられます。
電源電圧が低いため電気的・機械的にも負担がかかり故障・誤動作の原因になります。
パソコンの電源部を見ますとAC115Vなどとあります。AC100でも電源電圧に多少の余裕を
見てありますから普通に動作していますがさらに電圧が低下しますと、内部機器への電源供給が
不足し動作不安定の原因や故障の原因にもなりやすくなります。
(節電器の製造メーカではパソコンについての動作保証はしないとはっきり明言しています)
照明機器では寿命が短い、熱い、光変換効率の悪い白熱電灯の使用はかなり減ってきています。
価格は少し高いですが、高効率の蛍光灯やインバーター式の照明機器が多くなっています。
蛍光灯では電源電圧100Vで最高効率になるように設計・販売されていますので電源電圧が
低下しますと効率も低下、寿命も短くなる、チラツキの原因になりますから結果的に節電効果はなく
逆にわずかに増加しますから良いことはまったくありません。
インバーター式の照明機器などは常時同じ明るさになるように設計されていますので、電源電圧が
低下しますと、消費電流が増えるだけで消費電力は変わりません。
その他の機器についても機器に悪影響ばかりでほとんど節電効果がないことが多いです。
節電器を使用した場合の全体的な問題点としましては、電源電圧・効率・力率低下による線路
損失増加(電流増加のため)や
節電器自体の電力消費などわずかな電力ですが増加します。
節電器の一般事項としましては、設置場所が必要ですし節電器本体からの振動や音
(最近問題となっている超低周波などの発生の可能性)があります。
もちろん、節電器自体の故障による停電や電気火災の可能性があることは言うまでもありません。
これらのことは一般的な電気理論・電気機器の知識があれば容易にわかることです。
電気料金が少し安くなる可能性はありますがそれ以外での問題点は非常に多いことがあります。
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