お蔵だし1 「活字再現・若林アナ実況」
*たしか全日系の掲示板に投稿したもの。若林氏が、全日中継に復活することを記念して活字に起こした。
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古いビデオを整理していたら、かつての若林アナの放送を再見する機会があったので意味も無くここに活字化してみましょう。
94年(?)日本武道館「三沢vsウイリアムス(三沢防衛)のシーン

(武道館)
「肉体と精神を叩きのめし、魂をせめぎ合う格闘技プロレス。
戦いとは魂の灯火。
四角いリングに二つの魂はいらない。
三冠統一ヘビー級選手権試合、日本武道館です。

(三沢控え室)
「・・・一人の男が勝ち、一人の敗者が去る、それが闘いの論理。その頂点に立つ王者・三沢光晴。」

(ウイリアムス控え室)
「その牙城を、戦慄の垂直落下岩石落としが砕くのか?チャレンジャー、スティーブ・ウイリアムス」
「さあ、挑戦者ウイリアムスの入場です。
”not for ゴディ、for ウイリアムス。
ゴディの為ではなく俺のためにミサワに勝つ。
(註:このときゴディの病気欠場のため、彼が挑戦権を得た)
必ず俺の時代がやってくる、今の俺はクレイジーだ”
というウイリアムス。 
90年2月、全日本マット初登場、以後盟友ゴディとともに5回にわたり世界タッグ王座に君臨した男が、今シングル世界最高峰の三冠王座を目指し、全てを賭けて参ります。
闘うために、勝つために3年半の間、この日のために鍛え、努力し、苦しみ、耐えてまいりました。
自分を信じろ!スティーブ・ウイリアムス、
自分の力を信じろ!スティーブ・ウイリアムス!
小橋を破り(註:この直前、小橋と挑戦権を争い勝利)この夏一番熱く、熱く生きた男。
荒ぶる魂そのままに、リングを駆け抜ける!」・・・・

(^^)/ど〜ですか(ジャストミート福沢調)。
これだけで挑戦者の入場シーンがようやく終わっただけ(笑)。
放送時間はともかく、この名調子がもうすぐ再び聞ける、というのは幸せですなあ.


お蔵だし2「格闘問題」
第一回リングスKOK決勝前に書いたもの。
実はこれ、浅草キッドの水道橋氏が、私の「リングスSW」を引用してくれたことに対する、「お笑い」全体へのリスペクトだったのだが、のちにキッドと爆笑がシュートな関係(「お笑い男の星座」参照)だったことを思い出した(笑)・。
出来は結構いいと思うんだけど・・


--------爆笑問題風に-----------

太刀田―――こんどのKOK、ハンが欠場するらしいですね。


田村中―――練習中の怪我だっていうけど、これで二度目だろ。ほんとに怪我なんかよ。

太刀田―――ケガなわけないだろ。こういうときの真相って、みんなが推測してる通りだよ。

田村中―――やっぱり?

太刀田―――アシスタントに逃げられて、原稿落としたってのが通り相場だな。

田村中―――マンガ週刊誌じゃねえよ!まあ、そんなトラブルがあっても武道館大会はみんな注目しているから何よりだけどな。ババルにヘンゾにダン、ノゲイラの外敵。リングスから田村、ミーシャ、コピロフ、アイブル。

太刀田―――みな、田村やヘンゾだけに目が行きがちだけど、それ以外の脇役も凄い。私はババルに注目したいですね。何しろ彼は、どんな状況にも対応できる。

田村中―――おっ、渋いね。

太刀田―――空はロプロス、海はポセイドン、ロデム変身地を駆けろ。完璧じゃないですか!

田村中―――そりゃバビルだろ!

太刀田―――あと、ダン。彼も意外な伏兵ですよ。彼はこのトーナメントに参加するために、かつて所属していた組織から離脱までしましたからね。覚悟が違うんですよ。

田村中―――確かに。けっこうよく見てるじゃん。

太刀田―――ウルトラ警備隊のみんなも、とめたんですけどね。「アマギ隊員がピンチなんだよ!」とか言って、振りきって変身しちゃった。

田村中―――それ、「ダン」が違うだろ!誰もわかんねえから、古いネタ続けるんじゃねえよ。

太刀田―――後はアントニオ”燃える闘魂”ノゲイラ。

田村中―――ニックネームが違うだろ!

太刀田―――ズバリ言って、心配なのはブラジル帰国中にサトウキビの飼料化工場に投資してないか、ってことだと言うか!元気ですかーァ!

田村中―――いきなりモノマネすんなよ!

太刀田―――パンクラスの会場でこれやってたら、タトゥー入れたボブヘアーの兄ちゃんが来て『はい、元気です』って答えてくれたんだけどね。

田村中―――バカか、お前は!


太刀田―――あとはコピロフだけどね、あれはダメでしょ。ハゲだから。

田村中―――意味がわかんねえよ!なんでハゲが出て来るんだよ。

太刀田―――あなた、初代キング・オブ・キングスですよ。それがハゲだったらどうするんですか!いつまで経っても、海外や世間の評価は受けられないですよ。

田村中―――無茶苦茶失礼なこというなよ!世間のハゲの人が読んでたらどうすんだよ。大体、コピロフは絶好調だぞ。この前の2試合とも秒殺したんだからな。>

太刀田―――「悩殺」じゃなくてよかったですね。

田村中―――悩殺するわけがねえだろ!そんなんだったら、よっぽど世間が認知しねえよ!

太刀田―――アイブルも脅威ですね。強敵を次々倒し、いまやトップを伺おうかという勢いですから。まあ、あの独特のリズム感もいいんですが。

田村中―――たしかに、凄いテンポがいいよな。

太刀田―――「お自動サンバ」は耳に残りますからね。むじんくんもプロミスも目じゃないですね。

田村中―――そりゃ、「アイフル」だよ!深夜CM見てる人しかしらねえよ!

太刀田―――だから結構、「引き出しが多い」。

田村中―――笑点みたいなまとめ方すんなよ!

太刀田―――ま、そういう強豪が集まるとはいえど、やっぱ注目度NO1なのはヘンゾ・グレイシーと田村潔司の一戦に違いないけどね。

田村中―――チャンプ田村の相手ヘンゾは、その技術や強さもさる事ながら、人柄がファンに伝わって人気上昇中だからね。PRIDEの桜庭―ホイラー戦についても「あれはホイラーの負け」って、とにかく率直で正直なんだよな。

太刀田―――だから紙プロで「みんなマエダが嫌いなのかい。キミもマエダが嫌いなんだろう」って率直すぎるセリフを吐いてるんですね

田村中―――それは関係ない!

太刀田―――そばで「イエス、イエス」って言ってるのが成瀬だったとか。

田村中―――嘘いうなよ!とにかく、そんなヘンゾに自分から志願して初戦で当たる田村もメチャクチャ燃えてるんだ。あの、ヤマケンのマイクアピールに対する無言の返答でもあるんだな。

太刀田―――たしかに、あのアピールは衝撃でした。UFCJでの優勝インタビューで、満場の観衆に宣言しましたからね。「――――イナズマッ!!」。

田村中―――そりゃキムケンだろうが!!なんで田村が平成維震軍を意識すんだよ!

太刀田―――まあそれはそれとして、田村はPRIDE-1のビデオを何度も見なおして、闘志を掻き立てているというからグッとくるじゃないか。

田村中―――それは、UWFの遺志を継ぐものとして頼もしいね。何度も何度も見なおして…。

太刀田―――「なんで藤谷美和子ヴォーカルのユニットが、2曲も歌ってるんだ!」って。

田村中―――いいかげんにしろ!


お蔵だし3 「リングスショー歌」
*なんでこんなものをつくったのか覚えておらん。たぶん小林旭のCDでも聞いてたのだろう。今気付いたが、このころ「ナメカワ」を「カツカワ」だと思っていたようだ。
しかし当時も現在も、私にとって彼はどうでもいい選手なので敢えて変更はしない。

この後リクエストに答えてヒクソン戦を控えた船木に捧げる「パンクラショー歌」も作ったが、今は行方不明。

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とてもカレリン(可憐)なかわいいコ、  僕はあの子にアイブル・ユー。  カツカワからん勝負だけれど、  ナルセば成るよとがんババル。 必死に彼女にコピを売り、 キヨシこの夜、聖夜のデート、   おヤマ、ヨシなと家族は言うし、 ヘンダソンだ(変だ、損だ)とみんなも言うが、   ホーン気の恋は盲目さ  どんな説教もドールマン(通るまい)、  ヘンゾ(変装)してまで家を出た

だけど彼女はオーフレイム(大食らい)、  ハン(パン)にコーラーフライドチキン、  モーリスば(盛りそば)すすってカステルおやつ、  こんな程度は朝飯マエダ
  食事のあとはお買い物、  ヒカル,ドでかい宝石を、 買ったそのあとイリューヒン(衣料品)、  ナイマン(何万)円もするものだけど カネハラうのは全部僕、   ビターゼん(ビタ銭)すらも出しゃしない

それで最後はTKO、  ヴァレンタインもまだなのに ザザ(サッサ)と終わった僕の恋、  かなわぬ思いとアキラめろ  だけど見てろヤ、マケンぞ僕は、  俺の人生まだナガイ

おそまつ。


お蔵だし4 「パンクラショー歌」
*上にある通り、ヒクソン戦に向かう船木を応援するため(?)鷹さんに頼まれて作った歌。今回ようやく見つかりました日本人だけで出きるのがリングスとの違いか(笑)。

今読みなおして気付いたが、ナメカワをカツカワと間違ったように、佐藤光留選手を本来の「ヒカル」でなく「ミツル」と思っていたようだ。しかしこれも同じく、
当時も現在も、私にとって彼はどうでもいい選手なので敢えて変更はしない。しかし今回、故長谷川悟史選手の名も加えさせてもらった。

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風よフケふけ 嵐よさけべ   巌リュウジまの決闘だ   
彼とのファイトウを心に誓い   喧ケンゴう言われたけれど  

強いイシイを持ち続け  我慢してマツ、ナガい日々    
ついにコンドウの大一番   ヨシキた、ゲンキだ、パワーがミツル  
相手もほうフ(豊富)ナキャリアがあれど   今が年貢のオサミどき 

キックダ、パンチだ、サブミッション  さっサト、シめに持ちこんだ
ケイ算どおりのこの展開   いざや勝利へマッシブら 、 
ヤ、マダ相手も手ごわいぞ   

みんなダイスケ、このような、 コウセイに残る大勝負。   
クニオクれよ そのパワー   きミノ、ワたしの希望を乗せて   
貴方のカツ(勝つ)オミに来てる

努力がミノル時、来たる。


お蔵だし5「佐山 in 北海道

*そろそろ呆れてきたろう(笑)。俺もそうだ。
もうすっかり昔のようだが、当時掣圏道はなぜか(?)北海道に拠点を置き、その一帯をサーキットしていた。その理由はもちろん*****なのだがそれはさておき、それに詩想を得て作ったご当地折り込み歌。基本ですね。
これはネットで知り合った、北海道在住の某さんに受ける為に作ったようなものだが、その後しばらくして彼はお亡くなりになった……。



網走(はしり)続け 一身富良野(不乱の)頑張りで 

見事に名誉も、番外地(挽回し) やっ十勝(とガチ)でも人気でた

今のチャンプは旭川(朝日か、わー)! どんな函館(ハコだって)満員さ

だけど市街じゃニセ(偽)コのリアル 大雪(大切)なのは ポジションさ

根室(眠り)を覚ませ、はや釧路(くしろ)

伊達ではないだろこの案洞爺(どうや)?

…宗谷、蝦夷(そうや、ええぞ)と言うかと思や 

僕を追分(追い立て)、日高(ひたか)くし 

これじゃ心もクラークなるぜ 僕の理想を稚内(わかんない)?


お蔵だし6「ナンシー関語録」
*「紙プロ応援掲示板」に投稿したもの。たしか、ナンシーを吉田がコラム上で批判した、という話が出てきて、両者の比較論みたいなスレになっていた筈。ところで現在、下にあるようにナンシーの本がまだ返って来ない。いつか正式なナンシー関の語録を作成し、そのプロレス眼力の多子化差に付いて考察したい。
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そういえば、RADICAL以降の読者もいるから、ナンシー関が出てくるのは唐突かもしれないので一応講釈を。

かつて紙プロが例の小さい版だったころ。浅草キッドや高田文夫とともに連載コラムを持っていたのがナンシーなんですわ。なんでそんな豪華な執筆陣が、と思うだろうが、それは原稿料を払わないで書かせてたからだ(笑)。

「顔面爆破デスマッチ」「パワーゴム」と題されたそのコラムは、彼女の2冊目の単行本「何を今さら」(角川文庫)に収録されているが、そのプロレスへの洞察、芸、極め台詞などはまさに至芸。「やつはシュートだ」と、眼のある人は恐れまくったものでした。

その、あまりにも強烈なフレーズを引用しよう。やや編集あり。

(東スポに、プロレスのハッタリや飛ばし記事が減ったのに対し)
「話の信憑性とか整合性とかを気にしはじめたのだろうか。そんな細(コマ)いことは、公務員にでも任しておけばいい」

(レスラーの「前身」について)
「前田は空手出身、猪木は砲丸投げ出身ということになっている。確かにウソではないだろうが、ここはひとつ体裁など気にせず、「前田日明⇒街角のケンカ出身」「A・猪木⇒ブラジルのコーヒー園労働出身」 としたほうがいい」

「何なんだよハルク・ホーガン、「ロックミュージシャン出身」ってのは。でもホーガンだけに説得力ある。しかし一番凄いのはアンドレ・ザ・ジャイアントの「木こり出身」だろう。すばらしい出身、トレビアーンである」

(レスラーの「副業」について)
「木戸修『アパート経営』。なんか辛気くさいなあ。でも木戸らしいといえば木戸らしい。あまりハマりすぎと笑われるので気をつけてもらいたいが、木戸の場合「経営」だからまだよかった。これが『管理人』だったらちょっと泣き笑いだ」

「『事業中毒』とまで言われた猪木についてである。(略)収入のバランスからいくと、やはり議員は副業で、レスラーが本業ということができる。副業道楽。猪木が最後にたどり着いた副業が政治家だったということか」

(レスラーのハッタリについて)
「かつて読んだプロレス記事ではヘイスタック・カルホーンは牛乳を毎日「1ガロン」のんでいたそうである。この「ガロン」という単位が私はいまでもどのくらいかわからないのだが、それでいいのだ」

(春一番のものまねについて)
「よく考えたら、私たちは「猪木じゃない春一番」をみたことない。春一番、なんだろうこいつは」

(プロレス好きの文化人について)
プロレス好きを公言する人に、『本当に好きなのかよ』と思う人がいるが、あれも嫌だ。ちょっと前に、大仁田を厚かったドキュメント番組の中で、あの荻野アンナがやってるラジオ番組に大仁田がゲストで呼ばれたというくだりがあった。荻野は大仁田のファンなんだとよ。「今の世の中でって夢みたいなものがなくなっているでしょう。でも大仁田さんは―――」とかなんとかコメントしてたけど、聞いた瞬間うそだと。

(G馬場について)
「私はずっと『実は馬場ってけこうキザだ』と思っている。葉巻をくゆらせながら高く足を組んで(略)シャイでいてシニカルな表情などは間違いなくイカシている。が、(略)馬場のでかさがこれらを消し去る。(略)ただのデカさではない」

(新間寿)
「‘93年放送禁止用語 オブ・ザ・イヤー スポーツ平和党元幹事長・新間寿」
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……ど〜うですか(福沢調)。
全日がブッチャーやマスカラスを呼ぶ時代です、高ギャラを積んでもナンシー関と大槻ケンヂはスポット参戦させてほしい人材です。

そして、私がなぜナンシー・吉田戦に期待したかわかるだろう。
かつてシュート好きのプロモーター、アル・ハフトは「私の趣味だ」といってゴッチとゴーディエンコを闘わせようとしたら、テーズが「そんな恐ろしい試合を組むなら、私はメインをキャンセルして帰る」といって中止させたという。

そんな匂いを感じたのだよ(笑)


お蔵だし7「ライター、入場ォォォォ!!」
*言わずと知れた「グラップラー刃牙」トーナメントの煽りをパロディにしたもの。
我ながら暇だね……。あと、どれがどの元ネタか分かった人は人生考え直そう(笑)

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”オレはパンクラライター最強ではない格闘技ライターで最強なのだ!!
御存知『応援できないよ』ヤスカク!!!”

”相手の言った事を垂れ流すだけなら絶対に敗けん!!
伝書鳩のインタビュー見せたる 世迷い人 SHOWだ!!!”

”著作を読み次第イジリまくってやる!!
      書評の星座代表 吉田豪だァッ!!!”

”素手の殴り合いなら我々の歴史がものを言う!!
(元)フルコン空手、ザンス山田!!!”

”特に理由はないッ長州にべったりなのは当たりまえ!!
   藤波にはないしょだ!!! GK!
     ゴング金沢がきてくれた―――!!! ”

”サイキック(妄想あり)ならこいつが怖い!!
       大阪のピュア・ライター 竹内義和だ!!!

”犬殺しは生きていた!!更なる問題を起こし人間凶器が甦った!!!
         (傍若)無人!! 山口日昇だァ――――!!! ”


”ルールの無い文章が書きたいからフリーになったのだ!!
        プロの煽りを見せてやる!!ターザン山本!!!”


”全ガイジンのエピソードは私の中にある!!
    ボーイズの神様が来たッ フミ・サイトー!!!”


”シュート活字はネット上で使えてナンボのモン!!! 超裏トーク!!
        NYからタナカタダシの登場だ!!! ”


”海運会社の仕事はどーしたッ マニアの炎 未だ消えずッ!!
           レトロも今も思いのまま!! 流 智美だ!!!”


お蔵だし8「プロレススーパースター列伝風・DEEP2001」

2001年8月18日---横浜!!
{DEEP2001}会場の入場式のとき、男の姿をみた客はどよめいた!!

客「でっか〜〜い!!」
客「ナーニ、所詮ルチャ、ウドの大木さ!謙吾にかなうわけない!」」
「オッ、謙吾も体格じゃ負けてないねえ!何分持つかな」

佐伯「グフフフっ…大成功だな。ああいう見た目が派手な外人を倒せば、謙吾の人気が
また上がるっ・・それが次のビジネスにつながる・・・」

異国の会場は、四方見渡す限りみな、敵!!初のVTデビューにはあまりにも、あまりにも
過酷な会場だった!!


ドスJr「ナ、ナニクソッ!!アステカの魂ここにありということを、ハポン(日本)の
ファンに伝えねば!!メキシコの誇りを賭けて!!」

ドス父「息子よ、あせるなッ。自らの技術を信じて、正々堂々と勝負すればいい。わが愛する
ハポネス(日本人)は、きっとそれを認めてくれる」

「オーケー、わかったよ父さん」

----------------場面が変わり、腕十字に極められるカト

客「カト・クンリー、だらしねえぞお!!」
客「ヘン、どうせかませ犬さ!ドスもさっさと負けちまえよ」

カト(控え室)「ぐっ、・・・恥辱!!あ、あと20年若ければ・・・アミーゴ(友)よ、このリングには
ヘンな威圧感がある。だがキミの技術は確かだ、ど、どうか私のカタキを・・・」

ドスJr「わ、わかりましたッ、この命に賭けても!!!」

そして---ドスカラスJrの闘志をさらに燃え上がらせる、ある光景が勃発する!!

リングにあがったドスJrとセコンド・ドス父ら

「ハテ・・・ケンゴの入場ゲートがなにやら騒がしいが」
「と・・・父さん、あれっ!!!!」


なんと謙吾は、マスクをかぶり入場!!

客「キャハハ、謙吾やるう!!」
客「シビレるう、われらのヒーロー!マスクを投げてえ!!」

ドスJr「くっ、我々ルチャの命たるっマスクを、よくもっ!!」
ドス父、「これぞまさに、宣戦布告!受けて断たねば太陽の民、メキシカンの名がすたる」

謙吾「ウフフッ、受けているゼ。これでカッコよく俺が勝って、こんどはドスのマスクをはいでやるさ」


『謙吾君は、あまりに不勉強すぎた、と言わざるを得まい。
マスクマンにとって、覆面はまさに命!!わたしもマスクド・
スーパースターと覆面はぎマッチをしたときは、彼が普段の10倍の
力を出しててこずったものだ。ことにメキシコレスラーは・・・、
インカ文明の末裔として仮面を神聖なものと見なしている!』
(アントニオ猪木・談)

そして-----運命のゴングがなった!!(続く)


謙 吾!!

肩にライオンと闘う戦士のタトゥーを施したこのタフガイは、もとはといえばラグビーで鳴らした猛者!!
大東文化大にこの男ありと恐れられ、日本代表にも何度も選ばれるスポーツエリートだったが、チト悪い
ことに無類のケンカ好き!!
なんども試合中、一戦を越える乱闘やラフプレーをやらかし、そのせいで協会から顰蹙を買い、
相手をブン殴って銭がもらえるプロレス界に転向!!そのファイト・スタイルは凶暴の一言・・・。

グルジアの英雄キカリシビリ・ラマズをぶっ飛ばしたかと思えば、日本人最重量、元幕内力士
大刀光といった強豪をワンツーパンチでKO!!
まさにその実力は、誰もが恐れていた!!

Jr「しかしっ、俺には、ルチャの誇りがあるッ!!スペインの白人どもに虐げられ、
自由を求めたアステカの民が生み出した格闘技、『自由への闘い(ルチャリブレ)』!
わが命尽きるとも・・・この敵を倒すっ!」

カーーーン!!

謙吾「ガハハ!!俺様のパンチで貴様の顔を変形させて、本物のドス・カラス(2つの顔)に
してやるゼ!!!」ドスッ、ドスッ!!

Jr「くう、この男口だけではないっ、噂に違わないシャープなパンチ・・・な、なんとか
組み付かねば・・・」

ドス父「息子よ、頭を不用意に下げるな!!」

謙吾「オット、それこそこちらのお待ちかね!!ニーだっ!!」ガツーン!

Jr「ぐう、頭を上げればパンチの嵐、下げれば膝地獄!!ま・・・まさに袋小路ッ」


このとき、Jrも含め会場の誰もが、謙吾の大有利を確信していたであろう・・・たった一人を除いては!
のちにスポナビの某記者は、自分が見た光景をこう証言している。
「あんなピンチに見えたのに、セコンドの親父さん顔色ひとつ変えず、同じ表情のままなんですよ。
やっぱり修羅場をくぐった違いですかね」

Jr「思い出せっ、わが偉大なる父と叔父の教えを。偉大なるエルサントから続く伝統を!!」

無意識に、Jrの闘う遺伝子が呼び起こされた。幻のシドニー五輪、グレコの体勢で謙吾の
上半身をホールド!!
ドス親父(カッと目を見開き)「Jrよ、今こそ”チリマー”!!」

謙吾「こ、このくたばりぞこないがッ!!俺はコーナーを背にしてるんだ、後ろには倒れねえゼ!」

Jr「誰も、後ろに倒すとは言ってないぜ!!」

謙吾「な、ナンだ?腕が動かせねえ!!」

(見開きでぶん投げられる絵)ブーン!!グシャ!!

レフリー「イカン、折れてる!!試合は中止だーーーッ」
カンカンカン!!!ウオオオオオオオ!!!

客「うおー、すげえぞお」「悪かった、お前こそ勇者だ!」「ビバ(すばらしい)メヒコ!!」

親父「息子よ、まあまあ良かった。合格だ」

Jr「父さん、そしてマスカラス叔父さん!あなた方のおかげです、グレシアス(ありがとう)!」


控え室で記者
「Jr、あなたの相手謙吾は、腕を折られて救急車で運ばれましたが、やはりそれは制裁で?」

Jr(笑顔で)「リングを降りれば、僕も父も全てを許すよ。早い回復を祈るばかりだ」
ドス父「謙吾くんに伝えてくれたまえ、メキシコには骨折に奇跡的に効くぬるい鉱泉があると。
我々が『不死身仮面の泉』と呼んでいる場所だ。いつでも案内すると」


『わたしもビデオで彼の”チリマー”を見たが、まさにあれは
私もくらったテーズの「ヘソで投げる」方式の応用だった!
彼の叔父に当たるマスカラスが、テーズの元であらゆるテクニックを
吸収したことは、かつて梶原先生が描かれたとおりだが・・・それでは
油断していた謙吾君はひとたまりもあるまい!
謙吾の友人で私の弟子である藤田や安田も、ぜひJrと戦いたいと
熱望している!!うかうかしてると、いつか彼の腰に私の創った
IWGPベルトが巻かれるかも・・・ウフフ!!』(アントニオ猪木・談)

「仮面の皇太子!! ドスカラスJr.」----完--

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