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7月某日
このコーナー、最初に書いたデータが行方不明(泣

なので簡略化する。こういう感想は、読後すぐ生で書かないと意味ないしさあ。


浅羽通明「携帯電話的人間とはなにか」(別冊宝島リアル)
何回か書いたが、私は自らを宝島30、別冊宝島の遺臣をもって任じている。今は王国のほうが滅んでいるので野に埋もれ畑を耕しているが、いざ王家再興の旗が揚れば、鍬・鎌もって一兵卒として働かん、というつもりなのである。
ってよくわからん例えだったが、宝島が亡くなった後意識的に仕事をセーブし、時論的文章とは距離を置いた「教養論」に没頭していた浅羽が久々に「今・ここ」の前線に戻ってきた、というのがこれだ(むろん「教養論」もアクチュアルな論考だったが)。ただ残念ながら執筆者といよりアンソロジスト、インタビュアーなのでもっと大量に読みたかったのが残念。
しかし、一見若者風俗の形態が実は旧社会の「世間」に修練されるものである、という論考は見事。あと、星新一のショートショートを現代社会の補助線に引くのが面白い。今読み返すと、彼の寓話はハードSF以上に「予言」となっているから。

長山靖生「人はなぜ歴史を偽造するのか」
この人も実は宝島人脈の一人。再読である。なぜ読み直すかといえば、例の「新しい歴史教科書」騒動があったからだ。
とはいえ、べつにあれが偽史つーわけじゃなく(笑)、歴史が「正統性」と「事実」が対立したときのジレンマ、というとこを考えたかたtからだ。ここではジンギスカン義経説、南北朝と逆賊忠臣認定、熊沢天皇・・・などが扱われている。
「偽史」とは有る意味単純なロマンで論ずるより、こういう社会的視点から読んでいくといいかもしれない。
ところで、最終章では関係ないといいつつつくる会(自由主義史観)への批判文が載っているが、左右のイデオロギーに偏らない理性的かつ建設的な批判である。数年前の論考なのに、最近の論争がこれ以下の水準なのはなんだというのだ。

立花隆「ぼくが読んだ面白い本、ダメな本、そして・・・」
長いので題名省略。私は書評は書くのも読むのも大好きだが、それはダイジェストのように新しい知見を本の紹介を読むと得られるからだ。立花は、やや極端に書評とはそうでなければならない、とし徹底的に情報と読みどころをダイジェストした文を書く。それは確かに当代一流だが、味があるエッセイ風書評というのもまたよし、ではないか。これは好みや考え方の差だろう。あと、ふつうの常識でいえばいいところにむやみに科学用語を使うのが気になった。


夏目房之介「マンガ/世界/戦略」
はばかりながら夏目氏が「マンガ学」を確立させていく時代を、同伴者として過ごしてきたという自負がある。
はじめ夏目氏が、ギャグ半分のエッセイ風にマンガを論じていきながら、マンガの「文法」の面に着目して論理を構築していくさまは本当にスリリングだった。
いまや押しも押されぬ地位を気づいた彼だが、その知識と論理を、MANGA文化を読みとかんとする外国のファンや研究者から求められ、海外での日本MANGAについて論じたのが同書だ。
一般マスコミの偏見や単純な発想、異文化への無理解と悪戦苦闘するところも面白いが、逆に諸国から、かの地のオタクが夏目氏と連絡を取り、必死で自分たちもそういう文化を作ろうとするさまが面白い。これは21世紀の「蘭学事始」ではないか!この上に書いた、星新一氏らが日本の「SF」文化を徒手空拳でつくっていく話や、日本でRPGを辞書とくびっぴきでやっていたマニアなどの水滸伝物語が面白いのと同様に、この本も楽しめる。
また夏目氏も、諸外国との比較の中でいくつかの自己のマンガ論を訂正していく。一つの学問が立ち上がっていくさまを間近で感じられる、こんな楽しいことはない。ただ、マンガの海外輸出に関する権利や法律まで、夏目氏にオピニオンリーダーをやらせてどうする。本にも書かれているように本人だってやりたくないのだ。しかるべき専門家が現れ、ここでしっかり「文化の輸出」をしないと、ビジネスコンテンツも日本文化も、夏目氏の才能も浪費することになる。

「メッセージ・ソング」藤田正
WINMXを導入し、「歴史にかかわりの深い歌」を集めたので参考資料に。
資料的意味はあるが、文章は詰まらん。自分の政治的意見でメッセージソングの価値を決められてたまるものか。
歩兵の本領、とインターナショナルを同時に評価できる人が書くべきものだろう、こういうのは。


ナンシー関「TV消灯時間」。文春連載である。ひとりメディアリテラシー、だな彼女は。
とくにお涙ちょうだいと、芸能界の人間関係がTVに反映されているとき、彼女の抜く刀は普段にもまして血に餓えるようだ。と同時に、蛭子さんやカズシゲといったTV文法にはまらない「素のキミョーさ」を持つものにはやさしい(?)。そろそろ本格的に、プロレス評論に復帰してー。

斎川真「天皇がわかれば日本がわかる」
とくに目新しい知見はなし、というのは辛口の評価で、ひととおりまとまってはいる。儒教的名分論を隣に置き、その類似点と相違点を比較、というのは限界もあるだろうが・・・

南条竹則「ドリトル先生の英国」
ドリトル先生、読んだなあ。その背景、作者、こめられた風刺や寓意を解説する、というホンだ。
訳者・井伏鱒二(と石井桃子)が、オシツオサレツ・オランダボウフウなど非常にk絶妙な訳語を当てるので、逆に英語原文からの意味を押さえるのも意味が有る。ここでも指摘されていたが、実は書かれたのが第一次大戦後とあたらしく、ファンタジーのみならずちゃんとしたSFテイストもあるのだ。再評価が全体に待たれる。

吉田豪「男気万字固め」
最高のデビュー作。全員いわゆる「豪快さん」だが、逆によくわからないこだわりがあると、そこも面白い。
自分的には意外だが、山城新伍が一番よかった。とくに東映話。あそこははもうかるとなったら何でもやるのに、、あるとき共産党映画(!)を製作していたら中止命令が上から来たそうだ。
「なにか圧力あったんですか」と山城がたずねると、「ちゃうねん、やつらケチで、創価学会のときみたいに前売りまとめ買いしてくれへん。だから中止や」(笑)。
各人の俗物性をどのように引き出すか、どう褒めるでも笑うでもなくバランスをとるか、ここが吉田は旨い。
また「色」に関する興味も吉田はすごく強いが、それをヒロイズムというより「lこっけい」に誘導する。これを読むと吉田豪が船木と合わないのもなんとなくわかるよ(笑)

7/29
参院選がある。小泉自民党圧勝。タレント議員はダメなやつばっかり当選したようで欝。
パンクラスもPRIDEもう好試合が多かったようで、くそ。もし行けてたら、どっちに行っただろう?

パソコン買い換える。少しはましになったか?でもハードがよくなるとそのぶんソフトは詰め込まれ、フリーズするのは結局同じやねん。

夏目書房編「どう違うの?新しい歴史教科書 いままでの歴史教科書」
これだけ大きな問題になると、「中立」を標榜する本こそどっちからも読まれておいしいと思ったら出てきた。判定があり、どっちが正しいかを項目ごとに増すとシステム?で判定をする。
でも買うことはなかったな。本文とは別のコラムが大月、副島、日垣などだったので。
個人的に興味深いのは「ペリーの白旗」は偽文書だとする説。
松本健一が5年ほど前に「白旗伝説」を書いたとき、私は非常に面白く読んだ記憶があるのだが・・・松本も結構ロマンティックだからなあ。

気になるトピックが。2chマンガ板

『オバQ』復活!祈願

1 名前:わにぞう 投稿日:2001/06/02(土) 01:32
オバQ好きな人。オバQをまた読むために協力して下さい。

118 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日:2001/06/21(木) 18:39
オバQが復活しないのは、金の問題ではないと思う。
広告業界では有名な話だが、国民的漫画家、藤子不二雄の
産んだキャラの中で、オバQだけがこの十年余り、一度も
CMや雑誌広告に出ていない。版権を持っている「誰か」が
止めてるんだよ。
サザエさんのように、アニメという本筋が現役で、その
イメージを守るために広告に出さないというのとも違う。
CMに出せば、ドラえもんとは行かないまでもそれに近い
「出演料」を取れるはずなのに、そして、そのことによる
不利益はほとんどない筈なのに、なぜNGなのか?

誰かなんとかしてくれよ。CMに使いたいんだよ(笑

126 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日:2001/06/21(木) 23:35
ずばり教えます。
オバQがややこしくなってるのは藤本先生の実姉が
権利を主張してややこしくなってるんです。
石ノ森うんぬんは良く言われてるけど、本当はこういうこと。

133 名前:126 投稿日:2001/06/23(土) 02:15

>>126は、とにかく本当のことです。
俺もずっとスタジオゼロ問題だと思っていたけど
ある関係者(具体的に言えないのですが)に聞いて
すべての謎が氷解したんです。
まあ、こんな場の情報だから、立場が違えば俺だって
信用しかねますが(w

俺はオバQすきなんだよう、頼むわ



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