大槻ケンヂの奇人コレクション
 

芸能界には「お笑い芸人よりしゃべりが面白い歌手」というのが存在するが(さだまさし、円ひろし、名前忘れたがシャ乱Qの金髪とか米米クラブの頭など)、その最右翼に位置するのが大槻ケンヂであろう。

ただ、大槻が他の喋くり歌手と違うのは、彼らが「自分の体験」が主な持ちネタなのに対し、大槻は第三者的に、自分が「知っている」ことをネタとして再構成して起承転結をつけているところである。そのベースとして相当な読書量があることを感じさせること、またこの資質が筆者と似ていることもあり、大槻の書くものやインタビューにはかねてから注目してきた。

彼の本職である歌のほうは実にダークなものが多く

「二十三の瞳」(・・・何で奇数なんだ、瞳の数が!)
「ゴーゴー蟲娘」(・・・)
筆者が一番の傑作とみなしている、爆弾魔の少年が映画館で自らの爆弾によって死ぬまでを描いた「サボテンとバントライン」(ユナボマー事件を思い出させる)

などの放送禁止ギリギリな名曲をものしているが、著書は一転してお気楽なものが多く(それだけでもないんだけどね)「のほほんシリーズ」(書くとヘンだなあ)は中島らも的なテイストの漂う、そのへんのタレント本と一緒にされちゃかわいそ過ぎる名作である。

また単行本未収録ながら「紙のプロレス」に時折り掲載されるインタビューも圧倒的に面白い。もともとこの雑誌自体が奇妙で、「プロレスを載せる雑誌」ではなく「プロレスをする雑誌」なのだと自称している。何と?もちろん「世の中と」(・・?)。 

まあしかし、編集長以下スタッフのインタビュー技術は業界でも一目置かれており、その彼らが超一流のプロレスマニアとしても名高い大槻と語り合うのだから、その相乗効果たるや凄まじいものがある。前置きはここまで、あとは直接見てもらいましょ。

大槻ケンヂ vs 身障者プロレス団体「ドッグレッグス」

大槻の名しゃべりをMP3で!

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