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リングス最終興行
お疲れ様です。
高倉です。

さてさて、またまたRINGSを見に行きました。
頑張って観戦記を書きました、送ります。

さて、僕は前回のRINGS観戦記で、
「団体自体は…現在は苦しい状況です」と書きましたが、
ついに「最悪の状況」が現実のものとなりました。

今回の興行をもって、RINGSは解散する事になったのです。

解散の直接の原因は、
今までスポンサーになっていたWOWOWが、
TV放送契約を3月を持って解除する事が決定した為です。
ちなみに、WOWOWは3月以降はUFCを放送するそうです。
これはこれで観たいなぁ…。

ともあれ、興行の資金をWOWOWから援助してもらっていたRINGSにとって、これは致命傷。
「この先この興行形態を続ければ、赤字経営が続いてしまう」
事を見越した前田日明CEOは、団体の解散を去年12月に発表しました。
ちなみに、今回の興行以降にRINGSの興行予定は全くありません。
したがって、今回観戦する興行がRINGSの最終興行になってしまったのです。

とは言え、借金にまみれて解散する訳ではないので、
これが「本当の」最終興行になるとは、
ファンの間ではあまり考えてられていません。
前田CEO自身も何か考えがあるようで、
「秋にはRINGSの再立ち上げする」とも噂されています。
いづれにせよ、良い団体だったので復活を期待したいです。

ルールについては、現在のPRIDEを思い浮かべていただいて、
・4ポイント(四つん這い)状態の選手への、ヒザ攻撃は反則。
・基本的には1Rは5分間、3R制。
・体重分がPRIDE以上に細かく、体重差判定のようなものはない。
・膠着ブレイクが異常に早い。
・グラウンドの顔面打撃は反則。
・持ち点が3点あり、ロープエスケープ及びダウンで失点1、
  持ち点がなくなるとTKO負け。逆に言えば、持ち点内でエスケープやダウンが可能。
ような感じだと思ってください。

RINGS最終興行の「観戦記」、心して…いや、いつも通り気楽に読んでください。

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16:00
JR関内駅に到着。
待ち合わせていた
「『紙のプロレス応援団』掲示版」( http://www.neptune.jstar.ne.jp/~yamataka/index.html )
の常連さんである、「アイ・アム・国会議員。」さんと「イローン」さんのご両人と出会う。
お互い初対面なので、挨拶する。が、何故か2人共最初の言葉が、
「いや〜、どうも。『しなやか長野』です」だった(これまた上記HPの常連さん)。
少々面食らったが、これはどうも恒例行事らしい。

初めてあった「国会」さんの印象は「笑顔の絶えない気遣い伊達男」、
「イローン」さんは「ジョークの絶えないマイペース盛上げ屋」って感じかな。
ちなみに、お二人ともかなり年上なのでした。
格闘技観戦において自分が最年少になるのは初めてだなぁ。

16:15
開場まではまだまだ時間を余していたので中華街を散策。
本当は、以前から目を付けていた「興昌」( http://www.spiceroad.ne.jp/miyuki/ )
の名物料理『渡りガニの炒め』を食べたかったのだが、
残念ながら平日はお昼と夕方〜夜にかけてしか営業していないのだ。
ちょうど営業していない時間に来てしまった我々は、
少しでも時間を無駄にしたくなかったので別な店に行くことにした。
…悔しい、大変悔しい。かなり大きめの『渡りガニ』もさることながら、
そのあとの料理に使った餡とカニ汁をからめて食べる麺がメチャメチャ楽しみだったのだが…。
ちなみに、休日なら昼〜夜と通して営業しているので上記のような事はないでしょう。
近日リベンジする事を誓いつつ、さらに散策は続く。

とりあえず、以前「国会」さんが利用したという「東華楼」( http://www.tokarou.com/ )に入る。
食事は、上記HPには載っていない2000円のコースを注文。
料理は「点心」を中心に、チャーハン・豚肉・デザート等が出てきました。
お昼をちょっと贅沢に過ごすには丁度いい位かな?
僕にはちょっと足りなかったが(食いしん坊)。でも、味は良いですよ、マジで。

食事の途中、やはり「掲示版」の常連さんである「第四学区」さんが登場。
おお、噂には聞いていたが、見た目から「陸上アスリート」って感じでしたね。
ここでしばしちょっとしたOFF会となり「掲示板」話で盛り上がる。何を話したかは各自調査。

18:00
食事を終えて移動、横浜文体に到着。館内のグッズ売り場には長・長・長蛇の列が!
う〜む、僕はパンフレットのみを買いたいのだが、この長蛇の列の最後尾には並びたくない。
時間を見計らって後から列に並ぶことにして、先に席の確認をする事にした。

今回はRS席だったのだが、座ってみるとどうもイメージが悪い。
雛段ぶりがあまりにも貧弱で、高い金を払って座っているにも関わらずリングの全景が見えない。
これでは、前の席に誰かが座るとグラウンドの攻防も全然見えそうになく、
そして実際に前の人が座ったところ、サードロープの下が全然見えやしない…。
これなら、正直S席やA席の方が全然良い。全くもって金の払い損だ。
…と思っていたら、自分の座った席の後ろに特設スクリーンが設置されていた。
「今回は最終回だから、こんなの設置しているのかなぁ…?」
安い席ならいざ知らずRS席にまで座っていながらこういう事になるのはなんとも微妙だが、
ともあれ、これでグラウンドの攻防も追える。とりあえず一安心だ。

19:00
この間、僕はトイレやらパンフ購入やらで会場のあちらこちらを歩き回っていましたが、
会場裏に高山選手を発見。「今日も金ちゃんガラミで出番があるのかなぁ?」と思っていたら、
意外な事にリングには上がりませんでした。上がれば盛り上がっただろうに…。

お客の入りは、「イローン」さん曰く「6割でしょう」。僕曰く「8割〜9割じゃないですか?」
いつもは空席の目立つA席・S席(3階席・2階席)はギッシリなのですが、
RS以上の席にはたしかに空席が目立ちました。それでも、この感覚の差は…
多分、東西南北と存在するRS席の座った場所によって空席に差があったのでしょう。
僕が座った席周りはかなり埋まっていたのですが…。
いづれにせよ、僕の感覚としては「超満員」までいかなくとも、
「満員」発表は出来る位の人数だと思います。
「いつもこれくらい人が入っていれば、潰れずに済んだのに…」と悔しくなりつつ観戦開始。
…まあ、最近は金曜日の興行が多かったので、中々来れる人も少ないとは思うんだけどね。

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・興行開始前
設置してある大型スクリーンに、RINGSの歴史が大きく映し出される。
思わず「懐かしい!」と叫びたくなるような映像が次々に出てきたが、
僕的には若かりし日の長井・石井館長ご両人の髪の毛のフサフサ具合にビックリだった。

・オープニング
全選手入場。今日はRINGS・JAPAN所属選手には一際大きな声がかかっていました。
この日挨拶は当然この人、前田CEO。
「第一次RINGS最後の大会ですが、選手一同力いっぱい頑張りますので、
 応援よろしくお願いします。」
今日はあくまで「第一次RINGS」の解散興行なのだ。
観客もそれは解っているので、反応に湿っぽさがない。
個人的にこれはサッパリしていて良い感じ。

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さて、ここから試合に入りますが、
選手のところに書かれている身長・体重はパンフレットに書かれているもので、
試合当日の発表とは多少食い違います。ご了承ください。

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・第一試合 ライト級オフィシャルマッチ・5分3R
○矢野 卓見(171cm 64.7kg) vs 松本 秀彦(168cm 65kg)● [ポイント差判定 1-0]

ヤノタク及びセコンド陣は、
手作り「日明兄さん、もう一丁!」Tシャツで入場。これには館内爆笑。
Tシャツの前側に描かれた、なんともヘタウマな『赤ジャケットを着た日明兄さん』
のイラストがいい味出してます。
対する松本は…、これは凄いぞ、「筋肉質」という単語がピッタリのメチャメチャいい体。

試合開始。良く見るとヤノタクはグローブを付けていない。
「何でだろ?」と思っていたら…、掌打を出してるじゃないですか!
「ただ、それがやりたいだけなのね…」と思っていたら、
なんと裏拳の要領で出した回転掌打がモロにヒットし松本はダウン!マジですかい?!
この時、何故か松本は場外に逃げていた。
ダメージ自体は小さかったようで、ロストポイント1で試合は再開。

しかし、なんとこの日のヤノタクの見せ場はここまで!
ヤノタクが半身の構えからサイドキックや水面蹴りで、
自分のペースに引き込もうとしても松本は全く付き合わない。
それどころか、その「いい体」からマジでキツそうな打撃で反撃していく。
この打撃を嫌がるヤノタクが自ら寝転がりグラウンドの展開になるが、
ここでも松本はヤノタクを圧倒してしまう!
2Rには打撃を嫌がり自ら寝始めたヤノタクに入り込んでいき、
肩固めからポジションを移行、チキンウィングを極めにかかる。
これを体を回転させて何とか逃れたのは「さすがはヤノタク!」だが、
3Rには松本に袈裟固め〜肩固め狙いというコンビネーションを極められる。
これも下からの三角締め狙いでどうにか反撃したものの、
とにかくスタンドでは打撃を食らい、グラウンドではポジションで圧倒される。
今日のヤノタクは最初以外は本当にいい所がなく、
スイープしてからボディへの力の入らない掌打で反撃するのが精一杯。
3R終了間際では変形のヒールホールドで攻めたりしたが、
自ら寝転がるヤノタクの姿に会場は何ともダレた空気に…。

試合は判定へ。「ポイント判定により…、勝者、矢野!」。
「何でぇ?!」と思ったら、最初に奪ったダウンが功を奏していたのだ。
しかし、試合内容は完敗だろう。しかも、DEEPでのランバー戦以上の完敗だ。
…いや、今回は試合自体は勝っているけどね。

でもなぁ…。正直、ヤノタクより松本の今後が見たくなる試合だった。

・第二試合 ライト級オフィシャルマッチ・5分3R
○小谷 直之(173cm 69.1kg) vs 吉信(165cm 65kg)● [1R 1分41秒 スリーパーホールド]

ガード・ポジション、ハーフ・ガードからの肩固め狙い、一度自らはスタンドになって、
サイド・ポジションを奪い直し、バックを取ってスリーパー、タップを奪う。

上記のような文章に書いたことを、たとえ修斗のランカーが相手でも、
何のよどみもなく2分かからずにやってのけるのが小谷という男。
この階級では、国内では敵なしなのではないだろうか?本当に強いよ、この人。
外国人の強豪との対戦もそろそろ見たくなって来たよ。ホイラーとかね。
もっともっと、知られて欲しい、いや、知られて良い選手です。

もっとも…、RINGSは(一応)今日で終わりなのだが…。
修斗とかに上がらんかね?DEEPやコンテンターズ、アブダビでもOKか。

・第三試合 ミドル級オフィシャルマッチ・5分3R
○矢野 倍達(174cm 89.5kg) vs 伊藤 博之(180cm 89.8kg)● [ジャッジ判定 2-0]

RINGS・JAPAN所属選手の登場に観客が盛り上がる。
「伊藤、ガンバレ!」という声が僕も自然に出てきてしまう。

1R、コーナーで四つに組み合った両者、
ここで矢野はスロイダーで投げ、バックマウントを奪う。
これは持ちこたえた伊藤、ブレイクがかかったものの、
この後またしても矢野にガードポジションを許してしまう。
伊藤は懸命に下から足をとってこれを逃れるも、
1R中盤〜終盤、今度はバックに回った矢野のスリーパーが何度も何度も喉元を襲う!
これもどうにかこうにか持ちこたえて1Rが終了したが、
伊藤はポジション取りでやられ放題。既に会場は彼の勝利を諦め気味。

2R、矢野は得意のタックルからガード・ポジション。
ここから長い時間をかけて、ハーフマウント・サイド・上四方・サイドと、
好き放題に伊藤からポジションを奪いまくる。
そしてバックを奪った後、又してもスリーパーを狙うが、
これを伊藤は体を回転してスイープ、2R終盤にしてついにガード・ポジションを奪う。
会場から「いけいけ、伊藤!」の歓声が上がり、
足をとって関節を狙うもこれは極まらずにゴング。

3R、矢野がグラウンドでバックマウントからのスリーパーを狙い、
動きのクセがわかって来た伊藤がこれをスイープし、
関節を狙うがやはり極まらず、という展開が2度続き、結局終了のゴング。
ポジションの奪い方、特にバックの奪い方は上手かったが、極めどころで極められなかった矢野、
それ以前にそもそも極め方を知らなさそうな伊藤。両者に課題の残る試合か。
判定は終始試合をコントロールしていた矢野の勝利。

・第四試合 ヘビー級オフィシャルマッチ・5分3R
○横井 宏考(178cm 99.2kg) vs 藤井 克久(184cm 97kg)● [ジャッジ判定 3-0]

前に出てきた伊藤選手の敗北という結果から、
観客は自ずと横井に掛ける期待が大きくなる。
果たして、横井は期待に答えられるか?

1R、序盤はお互いに静かな単発の打撃を繰り出す。お見合いの時間がやけに長い。
尚、この試合はこの展開が何かと見られたので、これを「向かい合った静かな打撃戦」、
略して『向静打戦』とする(なんだ、そりゃ?)。
…と2分近くなったとこで、試合は急に激しく動く。
組み合って藤井は横井を倒すが、あっさりスイープされてしまう。
逆に横井はガードからサイドを奪い、ここで力強い袈裟固めを仕掛ける。
館内から歓声があがるも、残念、ここは崩れる。
横井は再びグラウンドでサイドを奪うがブレイク。
再び『向静打戦』になるが、藤井が裏拳を放ったところでゴング。

2R、『向静打戦』から横井はタックルで藤井をコーナーに押し込む。
倒れる事を嫌がってガッチリと組み付いてくる藤井に対して、
そのまま背中から叩き落としてガード・ポジションを奪い、ここから横井はやりたい放題。
まずは、寝ている藤井のボディに重そうな打撃を落とす。
コーナー際の攻防では、寝ている藤井の脚を引っ張ってリング中央に戻し、
ガードを奪って、サイド〜マウンドとポジションも次々に移行、
藤井からのタックルは切ってしまったりと、まさに独壇場。
対する藤井は、終了間際にコーナー際でスタンドバックを奪うが何もできない。
ブレイクで『向静打戦』になり、ゴング。
そのパワーをこのラウンドで十分にな程にアピールした横井、
う〜ん、これで極めがしっかりしていればなぁ。

3R、ちょっと激くなった『向静打戦』から横井はタックルから再び背中から藤井を落とす。
ガード・ポジションから首を折り曲げるネックロックを仕掛けるがこれは極まらない。
ならばと、今度はボディへ打撃を落とす。これがなんとも重そうだ。
藤井はこの体制をなんとか逃れ立ち上がるが、追い込まれて焦っていたせいか、
その立ち上がり際に座っている状態の横井にキックを放つ。
RINGSではこの行為は反則。観客ブーイング、レフリーからイエローカードが出される。
試合再開、横井は再びタックルでガード・ポジションを奪いボディへ打撃、ブレイク。
最後のタックルは藤井に切られてガード・ポジションを奪われたものの、
藤井も何も出来ずブレイク。結局ここでゴングとなる。
「横井は藤井に逃げきられてしまった…。」と言うのが率直な感想。

判定は3-0で横井。極めがないのは課題だが「グラウンドでの顔面パンチありルール」なら、
横井はもっと早い段階で勝利を手に出来ていた気がする。
「グラウンドでの顔面への打撃なし」。このルールの難しさを感じた。

・第五試合 ミドル級オフィシャルマッチ・5分3R
○サム ネスト(182cm 88kg) vs 滑川 康仁(181cm 89.4kg)● [1R 4分53秒 スリーパーホールド]

RINGS・JAPAN次世代のエース登場に、観客は盛り上がる!
しかし…、日明兄さんはどこからこういう選手を見つけてくるのだろうか?
人間性は賛否両論だろうが(え、最近は否の方が多い?!)、
『選手発掘』という点ではこの人はマジでスバ抜けてますよ、ホントに。

試合開始、突進するサムのパンチを見切った滑川は綺麗なカウンター・タックルを決める。
大歓声の中、サイド・ポジションを奪ってチキンウィングを極める!
秒殺ムード爆発だったが、これをサムは体を回転させて逃れてしまう!
やるねぇ、サム。会場もこれには大拍手。
しかし滑川、すかさず体制を持ち直すと、今度は逆十字を極める!
今度こそ秒殺?!しかしサム、これまた体を回転させて逃れてしまう!
それどころか、崩れた体制から滑川の脚関節狙いを返して逆に脚を極めにかかってる!凄いぞサム!
滑川はこれを何とか逃れマウントを奪い、再び逆十字。でもやっぱり返してしまうサム。
しかも、そこからグラウンドでバックを奪ったサムは滑川にスリーパーを極める!
これはガッチリ極まった!苦しくなった滑川だが、ここはロープに助けられる。
動きのある試合、一進一退の攻防に会場が沸き返る!
「良い試合だぁ〜!」「これがRINGSだぁ〜!」

試合再開、コーナーで4つに組み合った両者、ここで倒した滑川はマウントを奪いサイドへ移行、
チキンウィングから逆十字へ移行、しかしサムはこの逆十字を持ち上げて、
二度ほど滑川の頭をマットに叩きつける!パワーも凄いぞサム!
が、しかし、この逆十字は結局ガッチリと極まる!これで滑川勝利か?!
今度はサムがロープに逃れてブレイク。滑川がポイントを奪い返したぞ!

しかし。試合は再びグラウンドへ移行、バックを奪うサム。
ここからスリーパーがまたしても滑川を襲う!しかも、これがガッチリ極まる!
残り試合時間は10秒を切っていたが…滑川が無念のタップで試合終了。

滑川も良く頑張ったのですが、サムはそれ以上に頑張ってしまいましたね。
このカード、再戦が見たいです。マジで。
いや、何度も言うが、RINGSは(一応)今日で終わりなんだけど。

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21:20
ここで10分の休憩。ただでさえ開始時間が遅いので「帰りが遅くなる」とは思っていましたが、
間の休憩がこんな時間になってしまうとは…。

この日はRINGSの最終興行という事で、遠くから駆けつけた人も多いのでしょうが、
興行を全部観ないうちに帰ってしまった人も多そうですね。
現に、「国会」さんの従兄弟さんは、次の日の仕事のために観戦途中に帰ってしまいました。
『金曜の午後7時からの興行』というのも、難しいものですね。

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・第六試合 エキシビジョンマッチ・5分
△高坂 剛(181cm 100kg) vs 宇野 薫(170cm 70kg)△ [5分 ドロー]

ここでエキシビションマッチ。二人ともレガースをつけての試合です。
この両者、UFCの元常連(高坂)と現常連(宇野)ですね。
そう考えるとなかなか贅沢なカードです。
エキシビジョンなのがちょっと残念。

宇野は『小さな日の丸が付いたパンツ』と『レガース』、引き締まったその体つきから、
若かりし日の船木選手の姿がダブってしまいました。カッコ良いです。
何でも宇野は昔、船木選手に憧れてPANCRACEの門を叩き、
入団テストで不合格になった経緯があるらしいです。
昔のPANCRACEはヘビー級しかいなかったので、
宇野の体では「小さい」と判断されたのでしょう。
でも今日(こんにち)の宇野の活躍を見ると、PANCRACEで闘う彼の姿も観てみたいですね。
もちろん、変なマスクはなしで。
(意味のわからない人は、前回の2002/01/27のPANCRACE興行観戦記を参照の事)

試合はいわゆるスパーリング、
「Uの回転体」のような目まぐるしい攻防で構成されていました。
常にお互いが腕をとったり脚をとったりバックを取ったり。
あまりの速さに、メモを取る手が全然追いつきません(笑)。
奪ったエスケープは共に一つづつ。とにかく会場は終始沸きっぱなしで、
僕の近くで観ていた人は「スゲー、スゲー」を連呼していました。
あっという間の5分間でしたが、試合終了後は万来の拍手。
「こういう試合が興行の間に挟まるのは、息抜きには凄く良いなぁ」と思いました。

試合終了後、RINGS・JAPANの功労者、高坂がマイク。
彼が日本人初のUFCの常連になっていた事は、
RINGSというブランドにとって大きな財産となった。
「RINGSがなくなってもここ(ハート)に刻んであります。
  自分の上がるところは全部RINGSです。」
これには会場は大爆発!花道を引き上げる高坂にファンが殺到する。カッコいいねぇ。

・第七試合 旧RINGS特別ルール・20分一本勝負
○ヴォルク ハン(190cm 107kg) vs アンドレイ コピィロフ(187cm 123kg)●
[6分15秒 腕ひしぎ逆十字]

40歳を超える年齢でノゲイラと互角に戦った男、ハン。
ブラジル柔術王者をわずか16秒で葬った男、コピィロフ。
RINGSを創世記から支え、KOKに移行してからもその幻想を崩さなかった二人の、
旧RINGSルールによる激突。ファンも最初からテンションが高い。

試合は、なんと序盤からコピィロフがガンガン飛ばして、
ポジションを奪っては逆十字を極めていき、ハンがエスケープしていく。
みるみるとポイントを失っていくハンに、序盤から飛ばしすぎなコピィロフに、
会場は「大丈夫かぁ?!」と騒然となる。
案の定、コピィロフは早くもスタミナが危うい(笑)。
それでも古田リングアナの「5っ分経過」の声には、あまりの懐かしさに館内大歓声!
試合はアキレス腱を狙ったコピィロフから、
マウントを通してサイド・ポジションを奪ったハンが逆十字で逆転勝利。

と、ここでハンもマイクを持ったぞ!
「尊敬するRINGSの観客の皆さん、私の今日の成功はRINGSのお陰です。
 RINGS・RUSSIAの全選手を代表して言いたい。
 又、呼んでいただければ、我々は兵隊のようにいつでも帰って来ます!」
うぉ〜、これまたカッコいい!
やっぱりハンの花道にはファンが殺到!

…と思ったら、何とコピィロフまでマイクを握ってる!
「RINGSを創った方々に感謝します、ありがとう!」
ハラショー、ハラショー、スパシィーバ!2人とも帰ってくる日を待っているぞ!

・第八試合 ヘビー級オフィシャルマッチ・5分3R
○金原 弘光(178cm 90.8kg) vs イリューヒン ミーシャ(180cm 102.9kg)● [ジャッジ判定 0-1]

RINGS・JAPANのエース、金ちゃんの登場で会場は大爆発。
…だが、この見た目にも激しすぎる体格差、大丈夫かなぁ…。

1R、ミーシャはタックルから担ぎ上げ、
水車落としでガード・ポジションを奪うがここは何も出来ずブレイク。
今度は金ちゃんが投げを打つが、返したミーシャはサイドを奪い逆十字を狙う。
金ちゃんがなんとかかんとか粘った末、もつれあってスタンドへ。
しかしまたしてもミーシャはその体格差に任せてガード・ポジションを奪う、
金ちゃん今度は下から三角締めで反撃。
しかしこれは極まらずミーシャも脚を取って関節を極めにかかる。
なんとか返した金ちゃんがサイドを奪ったところでゴング。
やはり体格差が激しいのか、金ちゃんはやや押され気味。

2Rの開始ゴング、
ミーシャのセコンドについたお疲れコピィロフがリング外へ出るのを待って試合開始、会場爆笑。
グラウンドで上四方を奪ったミーシャ、
金ちゃんのボディにキツい打撃を放っていき、バックを取ってスリーパーを極める!
金ちゃん必死に体を回転させ逃げるが、ミーシャも全く逃がす気がない!
これで極まってしまうのか?!と誰もが思ったが、
金ちゃんここはどうにか逃れ、ガード・ポジションを奪う。
マウント、サイドとポジションを奪っていくがミーシャに脚を取られるなど粘られ、ブレイク。
金ちゃんは打撃に活路を見い出し、どうにかサイドを奪うもゴング。
金ちゃんの厳しい展開は続く…。

3R、インターバル中ミーシャをタオルで一生懸命仰いでいたお疲れコピィロフが、
めんどくさくなってタオルをクルクル回転させた所で試合開始、会場爆笑。
金ちゃんはどうにかミーシャを倒してガード・ポジションを奪い打撃を放つがブレイク。
ここからスタンドの乱打撃戦が展開されたが、
ミーシャは組み付きグラウンドに持ち込み、またしてもガード・ポジション。
ここから体格差に任せたキツイ打撃を放つ。ブレイクになるものの、金ちゃん本当に苦しい展開。
ミーシャはまたまたタックルからガード・ポジションを奪い、
袈裟固め、上四方からのボディへの打撃で攻勢。
またまたブレイクがかかり、最後に金ちゃんが執念のガード・ポジションを奪うもここでゴング。

判定は前田の温情裁定もあり、1−0と2ポイント差が付かずドロー。
金ちゃんは体重の重い相手に本当によく頑張ったものの、
今日はRINGS・JAPANのエースとして、一本勝ちが観たかったなぁ。

ここで金ちゃんもマイク。
でも、その挨拶は「4年間、ありがとうございました」だけだった。
ひょっとしたら、金ちゃんは別団体へ動くのかな?

・第九試合 アブソリュート級王者決定トーナメント決勝戦・5分3R
○エメリヤーエンコ ヒョードル(182cm 103kg) vs クリストファー ヘイズマン(181cm 101.2kg)●
[1R 2分56秒 3ポイントアウト]

王者決定戦の決勝戦という事で、両者の国歌吹奏が行われた。厳かな気分で試合開始。

…と思っていたら、やっぱりヒョードルは凄すぎ!
試合開始直後、向かってきたヘイズマンにフック一閃!んで、ヘイズマンはダウン!
あまりのヒョードルの強さに会場は騒然とするが、なんとか立ち上がって試合再開。
今度はヘイズマンがバックを奪い、スープレックスでヒョードルを投げる!
う〜ん、なんだか凄い事になっていますが、
この体制から一度はサイドを奪ったヘイズマンをスイープしたヒョードルは、
一度スタンドになってフロント・ネックロック。
ヘイズマンの体が浮くほど(!!!)ガッチリ極めたが、
ヘイズマンはどうにかロープ・ブレイク。
しかし、こうなってしまうともはや試合はヒョードルのもの。
スタンドでも組み合っても常に攻勢をとったヒョードルは、
最後はフックでヘイズマンをマットへ沈めた。

強い!本当にこの男は強い!洒落にならんくらい強い!
アブソリュート級王者の表彰式では、RINGS・RUSSIA勢も全員でヒョードルを称える。
RINGSの王者の象徴であるウィニング・ローレル(金の月桂冠)が授与されるシーンでは、
客席から「ノゲイラとやらせたかった…」という声もちらほら…。
この人、現在UFCから出場の要請があるらしい。
もしオクタゴンに上がるなら、是非RINGS・RUSSIAの肩書きで上がって欲しいね。

・全試合終了後、前田CEOが挨拶。
万来の前田コールの中、赤ジャケットの前田CEOが再びリング上へ。
そうなのだ。試合結果が如何様になろうとも、試合内容がどうであろうが、
第一次RINGSはこれで終わりなのである。
しかし、寂しさは全くない。本当に全くない。
それはこの最終興行を見る限り「RINGSは再興する」事に確信的が持てるからだと思う。

「本日はご来場、ありがとうございます。
 1991年に旗揚げしたRINGSは今日をもって活動を一旦休止しますが、
 経営体制を刷新し、再び立ち上がりますので、その際には応援よろしくお願いします!」

場内は「当たり前だ!」の前田コール。
今まで興行の終わり際にここまで力強く挨拶出来た人は少ないだろう。
第二次RINGSの旗揚げには、是非期待したいところだ。

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RINGS最終興行・横浜文化体育館

雑感:
RINGSの最終興行も、終わってみれば「日明兄さんらしい興行」でした。
やる事はやって、サッパリしたところはサッパリ。
こういう「気持ちのいい空間」を創ってくれる団体がなくなっていくのは寂しいですね。
第二次RINGSの旗揚げに期待したいところです。

ただ、今日は膠着した試合が多く、
興行としてはちょっとガッカリでしたが。

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22:45
こんな時間に興行終了。
当然、何かをする時間などなく家路につく事になる。
会場の外で「国会」さん「イローン」さんと共に、
やはり「掲示版」の常連・「凹」さんと会いました。
「大人の色香」を感じさせるセクシーなお姉さまでした。

帰り道、一応地下鉄関内駅まで、
「国会」さんと「イローン」さんに付き合って頂いたのですが…、
二人を巻き添えにして道に迷ってしまった…。
このあたりのMAPをもう少し覚える必要があるなぁ…。

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以上、かなりサッパリとした興行でした。長文失礼。

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