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3/25 パンクラス後楽園興行観戦記


お疲れ様です。
高倉です。

毎度お馴染みPANCRACEの観戦記です。

え〜、今回のPANCRACE興行の売りは…。
おそらく何もなしです。う〜ん、ナメたものです(笑)。
強いて言えば、4/28に開催されるPRIDE20への参戦が噂される、
同団体の人気者「アンダーワールド・キング」美濃輪選手の緊急参戦でしょうか。
…とは言え、こんな時期に試合をして大丈夫なのでしょうか?
万が一、負けてしまったりしたらPRIDE20への参戦はどうなるのでしょう?
でも、彼の緊急参戦がなければ、
この興行はどこに焦点を合わせれば良いか分からなくなる所でした。

ルールについては、現在のPRIDEを思い浮かべていただいて、
・4ポイント(四つん這い)状態の選手への、ヒザ攻撃は反則。
・基本的には1Rは5分間。2R又は3R制。
・体重分が細かい。したがって、体重差判定のようなものはない。
・膠着ブレイクが早い。
ような感じだと思ってください。

では、観戦記です。

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18:15
後楽園ホール到着、さっさと会場入り。本日は友人のシロさんも一緒です。
客の入りは9割5分。平日の興行(月曜日)だというのによくもまあこんなに入ったものだ。
まるで一昨年までの不振がウソのよう。
我々は、いつものように3000円の立見席へ移動する。
ちなみに最近は、3F立見席を最初から諦めて南口の一番後ろ(正面の一番後ろ)で観戦しています。
もちろん、本当は3F立見席の方がリングに近くて良いのですが、
PANCRACEのような人気団体の場合は、良い場所の競争率が高すぎるんですよねぇ。

残念ながら試合には間にあわなかったのですが、
会場内ではアンダーカードが2試合ほど行なわれていた様です。
…って言うか、PANCRACEもこういう事をやり始めたのか。
選手層の底辺拡大は良い事です。

18:30
今日はシロさん共々、仕事帰りにまっすぐ後楽園に来ている為、
先程から、お互いに「腹減ったなぁ」を連呼している。
かと言って、後楽園の売店に我々の腹を十分に満たしてくれるものがあるとも思えないし、
第一、立ち見観戦でこの場を離れたら、誰かにこの観易い場所を取られてしまう。
仕方が無いので、泣く泣く何も食わずに観戦する事に。
「この興行が終わったら、美味い物を腹一杯食ってやる!」と心に誓いつつ観戦開始。

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第1試合 ヘビー級・2R
○高田浩也(178cm 99.9kg) vs 山本孝夫(177cm 95kg)● (判定 3-0)

この両者、格闘技のバックボーンは違っても、髪もお互い坊主なら体型までソックリ。
これでスパッツ等まで同じなら、本当にどっちがどっちか分からなくなるところだった。

さて試合なのですが…、この試合、語るところがないなぁ。
「1R・2R共に、高田が4つに組んでコーナーへ押しこみ、
 細々とお互いパンチや膝をだすも、お互いなにも出来ずブレイク」の繰り返し。
それ以上でもそれ以下でもない。なんともパンクラスらしくない試合。
山本はヒザによるローブローが2回で注意1。
多分これがなくても、終始山本をコーナーに押しこんでいた高田が判定で勝利していただろう。

第2試合 ライトヘビー級・2R
○KEI山宮(180cm 89kg) vs 小谷野 澄雄(168cm 86kg)● (1R 31秒 KO)

小谷野は烏合会所属。それにしてもこの人、体がゴツイ。
対する山宮はスラリとした良い体。

試合開始直後から山宮はコンビネーションのパンチのラッシュで小谷野を追い込む。
機先を制された小谷野は既にアップアップ。必死に慣れないパンチで応戦するが、
山宮のパンチが綺麗に入ってしまいKO。

烏合会はトコトン打撃に弱いのかなぁ。まぁ、リーチの差が酷すぎた気もするが。

第3試合 ウェルター級トーナメント1回戦出場権獲得試合・2R
○大石 幸史(171cm 74.3kg) vs 北岡 悟(168cm 74.1kg)● (判定 2-0)

1R、大石が北岡のパンチをかいくぐり、
タックルでコーナー際インサイド・ガードで上を取ってコツコツとパンチを当てる。
そしてブレイク、又しても大石が北岡のパンチを…の繰り返し。
北岡のパンチは中々綺麗なのだが、大石のタックルはその上を行く。

2Rも、やはり大石のタックルは冴える。
パンチのカウンターでのタイミングでタックル入れてインサイド・ガード、
グラウンドパンチをコツコツ当てる。
コーナーで4つに組んでも、大石は北岡の足を刈ってテイクダウンを奪う。
大石は安全に勝ちに行っている印象。
試合時間残り10秒で北岡の勢いに任せたパンチラッシュが出てきたが…。
全ては後の祭り、大石が判定で勝利した。

第4試合 ライトヘビー級・2R
○石川 英司(178cm 83.9kg) vs 石井 大輔(183cm 89.8kg)● (判定 3-0)

この日唯一のISMvsGRABAKAは好勝負に。

1Rは石川のラウンド。
片足タックルからグラウンドへ移行した後は、
オープン・ガードをすれば身を起こしてパンチ。
嫌がってクロス・ガードになると、これをパスガードしてサイドへ。
逃げる石井を石川は逃がさない、逃がさない。
終盤、石井はようやくコーナーでの組み4つまで持ちこむがゴング。

2Rも石川は片足タックルで攻める。
石井はこれをガブれず、石川は片足を取ったまま石井の足を刈りグラウンドへ、
さらにはアッサリとサイドまで奪う。
このまま石川は強引にバックマウントを奪いスリーパーを仕掛けた。

しかし、ここから石井の猛反撃が始まった!
スリーパーに来た石川に対して、
身を返してインサイド・ガードになった石井はここからパンチを繰り出す。
一度ブレイクになり、石川は再三再四のタックル。
しかし、やっとタックルのタイミングを掴んだ石井は、
これを大ジャンプでかわして、巧いこと石川を亀にして顔面にパンチを連打する。
崩れて両者スタンド、またしても石川はタックルで攻める。
これを石井、今度はグラウンドでガブり、
石川の体制をパイルドライバー風の体制にしてひっくり返す。
ここから亀になった石川の顔面にパンチを浴びせたが、試合はここでゴング。
石川はこのパンチでちょっとダメージが残り気味。

それでも、判定は1Rを圧倒的優勢に進めた石川が3ポイント。
しかしラウンドがあと1Rあったら、この勝利は反転していたかもしれない。

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休憩10分。
休憩後には、MAキックの佐藤堅一が登場。
次回パンクラス後楽園大会への参戦を表明した。

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第5試合 ミドル級・2R
○ネイサン・マーコート(180cm 81kg) vs 三崎 和雄(178cm 79.3kg)●
(1R 29秒 ドクターストップ)

試合開始直後、組み付いてきた三崎を強引にひっくり返して、
上のポジションを取るネイサン。…と、ここでゴング。へっ、何?
次の瞬間、三崎がネイサンにハイキックを当てようとする。
その表情には怒りがこもっている。そして謝るネイサン。へっ、何だぁ?
そしてレフリーに手を挙げられるネイサン。何だ?何だ?何なんだ?

…三崎は右肩脱臼だそうです。ちょっと気の毒。
でも、だからって逆ギレするのはどうか。

セミファイナル 初代ウェルター級王者決定トーナメント1回戦・2R
○伊藤 崇文(176cm 74.2kg) vs 港 太郎(180cm 74.3kg)● (判定 3-0)

MAキックの元エース・港はこれがVT2戦目。
対する伊藤はこれが復帰戦。伊藤はかなり気合が入っている様子。

1R、伊藤はタックルからグラウンド、足を取りに行く。
港も体を起こしてガードするが、
伊藤は時折インサイド・ガードになっては顔面パンチを打っていく。
しかし、立ち技が性分の港も結構グラウンドの防御法を覚えた様子。
慣れないながらも、時々オープン・ガードで相手をコントロールしている。
それでも、さすがにグラウンドは伊藤の領分だ。
ヒールを極めようとする伊藤が押せ押せムード。
しかし、港は取られた足をどうにか抜いて猪木アリ状態になった。場内大歓声。
ローキックを出すが、下から組み付いてきた伊藤に対応出来ず再びグラウンドへ引き込まれる。
ここから伊藤は再び足を取って良く攻めるが、港も又々足を抜く。
猪木アリからローキック、さらにはサクを思わせるフットスタンプを見せるが、
ちょっと調子に乗りすぎたか又しても下から組まれてしまい、
しかも三角締め+パンチまで極められる。
と、ここで1R終了。

2R、港のストレートを掻い潜ってタックルする伊藤。
インサイド・ガードからパンチを連打。
港はこの状況から中々脱出できない。サイドを奪われそうになる港。
と、港はここでも寝技対策バッチリ。足を巧みに使って良い場所を取らせないようにしている。
業を煮やした伊藤はここでも足を取りに行くが、港はスルリと抜けて猪木アリ。
またまたローキックを出していくが、インサイドを奪おうと体を落とす。
ダメだよ港、寝技は伊藤の領分だ。下から足を取られてグラウンドへ。言わんこっちゃない。
しかし、ヒールを極めにかかる伊藤を、残った足で伊藤を蹴飛ばしていく港。良いガッツだ。
ここから又しても足を抜いた港だが、次に来た伊藤のタックルを返せずコーナーで下になる。
伊藤が上からパンチを浴びせて、ここで試合終了。

判定は再三にわたって足を攻めつづけた伊藤が3ポイント。
でも、港は結構頑張ったと思う。年齢的にはキツいと思うが、先が見たいよ。

メインイベント ライトヘビー級・2R
△美濃輪 育久(175cm 83.6kg) vs 百瀬 善規(172cm 89.5kg)△ (判定 0-1)

この試合、体重差6kgが如実に現れてしまった。
1R、序盤から組み合ってグラウンドになり、スイープを奪い合う両者。
それにしても、美濃輪の試合はいつもながら観戦記泣かせだ。
あまりにも良く動くので、ノートを執るペンが全然追いつかない。
ここで美濃輪はアームバーを狙うべく百瀬の腕を取りつづけるが、
これが返って百瀬に良いポジションを与える切欠を与えた上に、
自身のスタミナも消耗してしまう。
ラウンド終盤頃には、試合の主導権は完全に百瀬のものに。
バックを奪ってスリーパー、返されてもサイドを取って顔面パンチ、
ニーオンザベリーからのパンチ、バックマウントパンチとやりたい放題。

2R、又しても組み付いてのスイープ合戦になったが、
1Rに良いポジションを取られつづけた美濃輪は完全にスタミナ切れ。
どっしり構えた百瀬はグラウンドでまたしても常に良いポジションをキープし続ける。
バックからのスリーパー、上からのパンチを良く凌いだ美濃輪だが、
せっかくどうにか両者スタンドのチャンスを掴んでも、タックルやパンチに切れがない。
気迫は充分なのだが、体が全然ついていかないのだ。
最後は片足の跳び蹴り(ライダーキック)が飛び出したが、焼け石に水。
2R終了、もはや百瀬の勝ちは動かないだろう。

…と思ったら、判定は1-0のドロー。客席は当然ながら騒然となる。
PRIDE20を控えて、選手の経歴に傷をつけたくない気持ちは分かるが、
これでは百瀬が浮かばれない。
試合後の百瀬は「あくまで俺の勝ちだ!」とコーナーでガッツポーズ。
観客も声援でこれに答える。

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雑感:
もう、今日の感想は「メインイベントの判定」に尽きるでしょう。
「終わり悪けりゃ全てダメ」です。
この日、何人の客が白けて帰ったことか…。
それ以上に、やっぱり百瀬が浮かばれないよなぁ…。

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21:00
興行終了。
とにかく腹が減った我々は前々から気になっていた「とんかつ・丸重」に入る事にする。
このお店は、JR水道橋駅の後楽園・東京ドーム側改札口を降りてから左に曲がり、
すぐ近くにあるマクドナルドをさらに左に曲がって、まっすぐ2分くらい歩くと暖簾が見えるはず。

店に入る。お客さんが数人いたが、皆、PANCRACEの話をしているようだ。
店の中の頑固そうなオヤジさんは、そんな事を気にも止めず黙々とカツを揚げている。
どうやらこの店は、このオヤジさんが一人で切り盛りしている様子。
ちなみに、余り明かした事はないのだが、僕はとんかつには「うるさい」。
逆に旨いとんかつの為なら、僕は一食3000円を超えても平気で金を払える男だ。
その僕に言わせれば、ここの「とんかつ」はまずまずですな。
カツの衣が茶色なのは明らかに揚げすぎだし、パン粉を付け過ぎているせいか、
衣が堅い上にボロボロ崩れるのでいただけないのですが、とにかく値段は安い。
とんかつ定食が1000円を切る上、キャベツはおかわり自由(ごはんがそうでないのが痛い)。
+ 200円で好きなもの(カキフライ、アジフライ等)を揚げてくれるし、
毎月10日・20日・30日は100円引きしてくれる。
なにより夜9時を過ぎても営業してくれているので、
興行観戦後の『王将』直行コースに飽きた人は利用しても良いでしょうかね。

しかし、水道橋の「とんかつ」はやはり「かつ吉」でしょう。
次回、観戦記にて紹介予定。東京近郊の方は心して待たれよ。

以上、長文失礼。


 

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