TOP PAGE  日本語版表紙  格闘技会場案内へ  

2002・7/06 禅道会大会


※注:今回の観戦記はダラダラと長いです。

お疲れ様です。
高倉です。

すっかりとネタが古くなってしまったのですが、
先月の初めに観戦したTRIAL と SMACK GIRLの観戦記を書きました。

さて、今回、この2つを通して観戦したのには理由があります。
それは、両団体に、今、日本の総合格闘技界を席巻しつつある、
禅道会が色濃く関わっている為です。僕自身もこの団体には非常に興味があります。

とりあえず、今回は観戦記を読んで頂いて、禅道会について考えてみましょう。
多分、答えなんて見つからないのですが(笑)。

---

13:15
ディファ有明到着。
今日は「TRIAL -空手の逆襲!-」観戦だ。

・・・と言っても、「何、その興行?」って人の方が多いだろう。
まあ、試合の宣伝も派手には行われなかったし、
有名人気選手が出場する興行でもないしね。
かくいう僕も、メインに登場する2人以外は誰も知らないし。

じゃあ、何でこの興行に注目したのか、そして観戦するのか。
それは、TRIALオフィシャルページ(http://www9.ocn.ne.jp/~trial/index.htm)に掲載されている
この部分が気に入ったから。

「ルールは、実戦・競技どちらにも向いている空手の門戸を広げるため制約を少なくしながらも、
 各流派の個性的な技術も生かせるように幾通りものタイプを設けてあります。
 選手双方の納得のいくルールで、存分に実力を発揮してもらいたいと考えます。」

この件を実践したTRIALは、一試合毎に試合のルールが微妙に違うのだ。
「無理をせず、空手を総合競技に馴染ませる」「流派の特徴を生かしたルールで戦う」
この事が、現在の総合格闘技界に、現在の日本空手界に、何か一石を投じるのか?
又、この興行には、最近話題の禅道会の選手も何名か参戦する。それも見逃せない、という訳です。

当日券自由席購入、4000円を払って会場入り。
ありゃ、ちょっと高い。

13:20
会場入り。会場の観客は100人程度。
4月に観た掣圏道よりは客は入っているが、やはりちと寂しい。

今日はちょっと遅刻しての会場入りとなったが、
興行のメインとなる<空手の逆襲>には間に合ったようだ。良かった良かった。

会場内では禅道会の秋山賢二選手が、下段回し蹴りによるブロックの試し割りに挑戦していた。
気合と共に下段一閃、2個用意されたブロックは見事粉々に。おおおおおっ、なかなかの迫力だ。
「今日は空手の興行を観に来たんだなぁ。」という実感を増しつつ観戦開始。

---

※今日は選手も良くわかんないので、簡単に書きます。

---

ルール(概要)

●トップス・ルール
全てを総合の試合とし、基本的にスタンドでの有効打はグランドでも有効とする。
顔面への肘による攻撃や頭突きも双方の合意により可能。

○試合時間
・10分1R、延長戦無し(5分2Rあるいは3分3Rも合意により可能)
・寝技は2分間、回数無制限
・膠着ブレイク無し

○勝敗
・打撃によるKO
・ギブアップ
・セコンドのタオル投入、TKO
・ リングドクターによるストップ
・ 2回以上のダウンをした場合
・反則行為による試合中止
・試合時間内で決着がつかなかった場合は、ダウンを第一基準とし反則を第二基準と評価し、
 ポイントの多さにより勝敗を決する。ポイント差がない場合は、試合の優劣を問わずドローとす
る。

●ストライク・ルール
トップスルールに以下のことを追加する。
・寝技時間、1分
・肘・素手による一切の攻撃の禁止(オープンフィンガーグローブを着ければパンチOK)

●グラップルルール
トップスルールに以下のことを追加する。
・寝技時間、1分
・肘・素手による一切の攻撃の禁止(オープンフィンガーグローブを着ければパンチOK)
・顔面への手技による一切の攻撃の禁止(この場合の顔面とは、首の根元部分より上)

---

<空手の逆襲>

第1試合 62kg契約 5分2R
トップスルール + スタンドでの顔面へのヒジあり + グランドでの全てのヒジ・ヒザ攻撃無し
○伊藤 明( 168cm 62kg 峯心会 )
●杉本 エイジ( 166cm 62kg JWA )
[2R 2分23秒 KO]

1R、スタンドでは、空手の伊藤が圧倒。
ローキックを主軸とし、ミドル、ストレート、フックを織り交ぜたコンビネーションで杉本を押して
いく。
なんとか組み付いた杉本は、引き込んで足を取りアキレス腱を狙うが失敗。
上になった伊藤は上からボディへパンチを落とす。
さらに伊藤はスイスイとポジションを移行したが、杉本は下から三角絞め。
これを外した伊藤、逆にバックを取ってスリーパーを狙うも、
ここはグラウンド2分ルールでブレイク。

伊藤は再びコンビネーションで圧倒、
杉本は打撃を受けるとどうしても防戦一方になってしまう。
伊藤はストレートのラッシュから組み付いてヒザを連打。
これをモロに食らって、杉本は一度目のダウン。

試合再開、杉本はタックルに行ったが、伊藤にガブられてしまう。
それでも強引にテイクダウン、グラウンドになったものの、
杉本がマウントになってボディパンチを落としたところで1R終了。
10分一本勝負なら、優位な体制のまま試合を進められたのにね。

2R、向かい合って、お互いに打撃戦。しかし、これは伊藤有利。
軽いパンチのラッシュを出したり、ローキックを数発出す。
そして右フック一閃、これがクリーンヒット、さらにヒザを連打すると、杉本はダウン。
2度目のダウンにより試合終了。

空手・・・という割には、伊藤が総合慣れしているのが印象的だった。

第2試合 63kg契約 10分一本勝負
ストライクルール + グランド顔面ヒザ無し
○石原 利生( 166cm 60kg ストライプル )
●笠原 仁( 165cm 63kg 笠原道場 )
[3分2秒 三角絞め]

石原のセコンドにはストライプル主催の平直行選手の姿が。
久々にこの人の試合も観たいね。

試合開始、石原は牽制のソバットやキックを出しながら笠原に組み付きテイクダウン。
あっさりマウントまで移行したが、ここで笠原が逆転に成功、インサイド・ガードで上になる。
石原は下から三角絞めを狙うも失敗、笠原は立ち上がって、
猪木アリからのローキックを当てていく。
何発か良いのが入ったものの、グラウンド2分ルールによりブレイク。

試合再開、石原はキックのラッシュで笠原に近づき、自ら引き込んでグラウンド。
ここでじっくりと三角絞めを狙い、結局これがガッチリ極まった。笠原タップ、試合終了。

ここまでは、空手vs総合、5分の星ですな。

第3試合 70kg契約 10分一本勝負
グラップルルール + グランド2分 + グランド顔面ヒザ無し
△小林元和( 176cm 70kg 飛翔塾 )
△佐藤 力( 171cm 62kg SKアブソリュート)
[ドロー]

試合開始直後から組み合っていく両者、
意見の一致がグラップリングルールだという事もあり、
両者ともグラウンドの主導権を奪うべく激しく動く。

インサイド・ガードながら上になったのは佐藤。
しかし、小林も下から首を取っている。
これを抜いた佐藤は、小林のボディにパンチを落とすも、試合は膠着。
グラウンド2分ルールを待ってブレイク。

再び組み合う両者、またまたインサイド・ガードながら上になったのは佐藤。
しかし、小林は下から三角絞め。これを抜いた佐藤は、
小林のボディにパンチを落とすも、試合はまたまた膠着。
グラウンド2分ルールでブレイク。

佐藤、今度は小林の蹴りに合わせた片足タックルでテイクダウンを奪い、サイドを取る。
しかしながら、空手出身のはずのにグラウンド慣れしている小林をどうしても攻めきれない。
ガード・ポジションを取られた上に、下から三角絞めを取られそうになる。
グラウンド2分ルール、ブレイク。

佐藤、再び片足タックルから組み付き、首投げを放って袈裟固め状態。
この状態まで持っていっても、小林を攻めきれない。またまたガード・ポジションを取られた上に、
またしても下から三角絞めを取られそうになる。グラウンド2分ルール、ブレイク。
残り時間わずか、小林は組み付きヒザ連打、
離れてはローキックで攻めるが有効打とはならず、試合終了。

判定はポイント差のみ、お互い奪ったポイントがないのでドロー。
しかしながら、終了後に佐藤がつぶやいた「ダメだ・・・。」の一言が、
この勝負を物語っているように思える。

---

ここで10分休憩の後、禅道会の百瀬善規選手が登場。
7月末に行われる、PANCRACEでのvs近藤有己戦についてのインタビューが行われた。

・前回(プレミアム・チャレンジでの一戦)は?
「自分は勝った気がしていません。」

・体調は?
「万全です。」

・今後戦いたい相手は?
「誰でも良いです。組まれた試合をこなすだけです。」

・ファンへ一言
「近藤戦は勝ちますので、応援宜しくお願いします。」

見た目より大人しい雰囲気で、淡々とインタビューに答えていました。

---

第4試合 76kg契約 10分一本勝負
トップスルール + グランド顔面ヒザ無し
○久保 輝彦( 182cm 75kg 禅道会 )
●大山 秀人( 175cm 75kg JWA )
[3分7秒 腕ひしぎ逆十字固め]

久保の身長は、今までの選手が160cm台〜170cm台だっただけに、見た目に以上に大きく見える。

試合開始、ローの打ち合いから組み付く両者。
この状態から両者ともにパンチを出したが、脚を掛けてテイクダウンを奪ったのは久保。
久保は離れて猪木アリ状態、ここからローキックを放つが、これがかなり重い。
結局、久保はグラウンド終了までの2分間、ローキックを連打していった。

両者スタンドで試合再開、パンチを繰り出す両者、
大山は組み付いて脚を取りにいったが、これを返してサイドを奪った久保は、
ここで早業の逆十字へ移行。これがガッチリ極まって、試合終了。

さすがに禅道会は、この試合形式に強いなぁ・・・。

第5試合 85kg契約 10分一本勝負
グラップルルール + グランド3分 + グランド顔面ヒザ無し
○似田貝 旭( 177cm 80kg A3 )
●滝沢 嘉津哉( 178cm 85kg 飛翔塾 )
[5分54秒 スリーパーホールド]

滝沢は40歳。この歳をして、彼を総合へ駆り立てるものは何なのか?
それにしても、似田貝が所属する「A3」、この単語、久々に聞いたなぁ。
まあ、あくまで僕はという話だけど。

試合開始、両者組み付き激しく動いたが、
似田貝が引き込んでグラウンド、下から逆十字を狙っていく。
かなり長い時間しつこく狙っていったが、これは極まらず。
ならばと、今度は三角絞めを仕掛ける似田貝、
これを首を取って持ち上げた滝沢はマットに叩きつけた。
しかし、グラウンドでは完全に似田貝が上、ここで体制を反転する事に成功した。
上になった似田貝は、改めて逆十字を狙っていったが、ここはグラウンド3分ルールでブレイク。

試合再開、滝沢は上段後ろ回し蹴りを見せるも、このタイミングで似田貝が組み付いた。
テイクダウンからグラウンド、すかさずバック・マウントを奪う似田貝、
ボディパンチで嫌がらせて、最後はガッチリとスリーパー、滝沢タップ。

う〜ん、滝沢さん、40歳の年齢にして挑戦する、その心意気や良し。
今度はルール調整でグラウンド時間を短くしての再挑戦を期待したいです。

第6試合 75kg契約 10分一本勝負
トップスルール
△熊谷真尚( 172cm 70kg 禅道会 )
△冨宅飛駈( 180cm 75kg パンクラス大阪 )
[ドロー]

熊谷は、プレミアム・チャレンジにて元MAキックの港太郎を破っている。
今度はPANCRACEの古株、冨宅への挑戦。
これに勝てば、熊谷のプレミアムは更なる磨きがかかるだろう。

・・・と思ったら、試合は大膠着試合。
試合は10分間の殆どをコーナー際の攻防に費やしてしまう。
組み付いたままコーナーで入れ替わったり押し込んだりする両者、
熊谷はパンチを主武器に、冨宅はヒザを主武器に戦っていた。
この打撃戦では、若干だが熊谷が押していたように思える。

試合終盤、熊谷はようやく足を刈って冨宅を崩してバックを奪う。
後ろからのパンチを打っていったが、ここで冨宅は体制を入れ替え熊谷をテイクダウン。
しかし、試合時間も残り20秒という時に、熊谷の下からの逆十字が冨宅を襲う。
残り10秒、もうクラッチが外れれば極まる、という段階に入ったものの、ここで試合終了。

それにしても、膠着した試合だったなぁ。
冨宅はこれで黒星街道から脱出だが・・・また直ぐに戻っちゃうかなぁ。

---

雑感:
一試合毎にルールを変えたものの、
戦いそのものに劇的な変化がなかったのは残念です。

興行自体は、無難にまとめた印象もありますが、
選手の知名度が低いので、全体的にはやや低迷していたように思えます。

興行のコンセプト自体は嫌いではないので、
ここは是非、回数を重ねて立派な大会になって欲しいです。
そう、極真系の「一撃」を超える大会に。

---

14:30
TRIAL終了、ディファから出る。

さて、次にここに用があるのは・・・18:30か。
有明にいると時間を潰すのは難しい、「ゆりかもめ」にて青海に移動する。

14:50
青海到着。名所でもある「Venus Fort」を散策。
「Venus Fort」は、女性用のオシャレな買い物スペースである。



・・・。



・・・僕には用のない場所だった。
適当に散策の後、あまりの人の多さに耐えられなくなり外に出る。

Venus Fort HP
http://www.venusfort.co.jp/conbine.html

15:20
流れに流れて、青海からお台場方面までボヤボヤ歩く。

何か、違和感がある。



・・・。



わかったぞ。時間は土曜日の昼下がり、場所はオシャレな街・お台場。
よくよく周りを見渡すと、歩いているのはカップルや家族連れしかいない。

街の事もわからず、ボヤボヤと挙動不審に歩く男一人。
これでは、この街に馴染めないし、馴染まない。まあ、馴染みたいとは思わないが。

15:50
居場所を求めて歩くうちに、球体展示室が印象的な「フジテレビ」本社屋の横を過ぎ、
再び屋内、「AQUA CITY」なる建物の中へ。



・・・。



・・・やはり、ここ買い物スペース。僕には用のない場所だ。

AQUA CITY HP
http://www.aquacity.co.jp/

「う〜ん、この街を歩くのに必要なのは、『金』と『オシャレ』と『彼女』だな。

  ・・・。

 これって、全部、テレビの視聴率アップのキーワードだ。
 成程ね、ここは『フジテレビ』に洗脳された人々が来る街なのね。」

当たり前の真理に、今更ながら気が付いた。

そうこうしているうちに腹が減った。
メシ屋を物色するも、この辺りには「思わず彼女と行きたいイタメシ屋(死語)」しかない。

「参ったなぁ・・・」、と思っていたら、馴染みの店のチェーン店を発見。

16:00
AQUA CITYの中にあったのは「PIETORO CORTE」。
ちなみに「PIETORO」は全国にチェーンを持つイタリアン・レストラン。
僕は北海道在住時代から、ここのパスタが好きなのだ。
関東に住むようになってからは渋谷店を贔屓にしているのだが、
こんな所にチェーン店があるとは思わなかった。

「PIETORO」 HP
http://www.pietro.co.jp/

早速、中に入ると、おおっ、海の見えるテラスがあるじゃないですか!
ちょっといい気分を満喫する為に、ウェイトレスさんにテラスを案内してもらう。

・・・当たり前の話ですが、テラスにはカップルしかいませんでした。ゲンナリ。

16:10
「ご注文は・・・。」
「(遮って)ミート・スパゲッティ・グラタンに白ワイン!」

僕はここに来ると、これしか注文しません。

16:30
焼き上がりにはちょっと時間が掛かるミート・スパゲティ・グラタンは、
その名の通り、こんがり焼けたとろーりチーズがたっぷりと乗ったミート・スパゲティ。
焼きたてを、鉄板の上に乗せて出してくるこの料理、
この店の隠れた自慢料理の一つだったりする・・・らしい。

他の店じゃあまりお目に掛かれないこの料理、
チーズとパスタの絡み具合が・・・ああ・・・もう・・・。
テラスから外を見渡せば、お台場海浜公園やレインボーブリッジの美しい景色、
白ワインを飲みつつ、また食べる・・・ああ・・・もう・・。
7月の太陽の暑さを、海からの風が和らげる。
涼む事を楽しみながら、また食べる・・・ああ・・・もう・・。



いや〜、お台場、最高じゃないですか!

17:00
大変に優雅なひとときを過ごした後、
テラスから見えていたお台場海浜公園に行ってみる。

人口の砂浜と岩場以外には何にもない場所なのだが、
目の前に広がるのは、レインボーブリッジと東京の高層ビル郡。中々に綺麗な光景だ。
ちなみに、この海は遊泳禁止なのだが、
何故かウィンドウサーフィンはOKらしく、結構な数の人が楽しんでいた。

ボヤボヤと歩きながら、岩場に転がる岩をよく見ると、
前にここを訪れた人達が何かの記念に色々書き込んでいる。
見てはみたが、相合傘やら「○○○○君 LOVE」といったベタベタなものしかなかった。

またしてもイヤになって公園を出る。

17:30
青海方面へ戻り、「東京レジャーランド」なるゲーセンへ。
ちなみに、ここはお台場大観覧車の真下にある建物。Zepp Tokyoの隣。

ここは大型筐体もテーブル台はもちろんの事、
さらにはバッティングやストラック・アウト系のゲームといった、
大きな場所を使用するゲームも充実。
他にも、ボーリング・ビリヤード・カラオケも遊べる、
「郊外型・大規模ゲームセンター」の典型のような所だ。
店の中には休憩スペースと共にたこ焼き屋やクレープ屋もある。
今時珍しい、24時間営業。

中でボヤボヤ過ごしていたが、ボヤボヤと歩いていると、店の一角に何やら見慣れぬ空間が。
ゲームセンターでは全然見慣れないが、温泉では良く見かける、この空間。

「マッサージ・コーナー」

そこには、昔からある「肩モミマッサージ機」もさる事ながら、
「足ツボ押し機」や「足元マッサージ機」などが存在、中々に充実した空間だ。
1回、100円〜200円。早速、「足ツボ押し機」を試してみることに。

「ぃ、ぃ、いたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたっ!」
ゲーセンの中に、リアクション芸人が一人。

ちなみにこの後、店の中にあるマッサージを全部試した。

18:00
そうこうしているうちに、時間が来た。
さ、ディファに行ってSMACK GIRL観ようっと。

---

18:20
ディファ有明に舞い戻り。3500円で買ったチケットで入場。

さて、今回のSMACK GIRLは「最強タッグトーナメント 2002」。
その名の通り、タッグマッチによるトーナメント戦が売りである。
男子でも「THE CONTENDERS」くらいしか採用していない、格闘技によるタッグマッチ。
それで1DAYトーナメントを開催するのは、
いかにも遊び心を持ったマッチメイクをするSMACK GIRLらしい。
今日は、その「遊び心」にヤラレての観戦である。

会場入り。会場内では、持ち込みの大型モニターに、
以前テレビ朝日のワイドショーで放送されたSMACK GIRL特集の模様が映されていた。
番組の内容は、今は亡き「トゥナイト2」でお馴染み・山本晋也監督が、
キックボクサー・彩丘亜紗子の練習から試合までの生活振りに密着取材する、というもの。
特に気もなくスクリーンを見ながら開場を待つ。

それにしても、SMACK GIRLは、どインディーの割にはTVメディアへの露出が多いね。
篠代表の努力とコネ回しの賜物かね?

18:30
会場が暗くなり、
某電話会社の新ブロードバンドCMが、
大型スクリーンに短めに流れ、開会式が始まる。

ちなみに、今日の観客動員数は505人。
前回も確かこれくらいの数字だったような・・・?

横這い、か。このところのSMACK GIRLって大きな話題がなかったからなぁ・・・。
まあ、今は地道に地場固め、ですかね。「頑張れ!」と団体を応援しつつ観戦開始。

---

●開会式
BGMとして、お約束の「オリンピア」が流れる中、
名前の入ったタスキもちゃんと身につけて、全選手が入場してくる。
入場前にガッツポーズをとるのだが、照れが入っていてサマにならない。
選手には、いい加減、人前に出る事に慣れて欲しいもんである。

全選手入場し、ここで篠代表が一言。

「『最強タッグトーナメント』のお約束と言えば『オリンピア』と、もう一つ、何でしょう?

 ハイ、そうです、サインボール投げです!」

全選手、客席に向かってサインボールを投げる。
当然、当たりの人はちゃんとした色紙にサインを書いてもらえるのだ。
進行がちょっとおざなりではあったが、客席は中々賑わっている。

●全選手退場、レフリー紹介
ここで全選手退場が退場、再び篠代表がマイクを握る。

「さて、『最強タッグトーナメント』のレフリーと言えば、・・・和田レフリーですね。
 では、和田レフリーに入場してもらいましょう!」

日テレ・スポーツテーマ(=全日本プロレス中継テーマ)と共に入場してきたのは、
全日本プロレスのレフリー・和田 京平・・・ではなく、
闘うレフリー・和田 良覚の方でした。まあ、お約束。
「女子をさばくのは初めてなのですが、ミスのないよう頑張ります。」
あ、そうなんだ。今までさばいていたとしても不思議はないんだけどね。

再び日テレ・スポーツテーマが流れ、
会場から自然発生した手拍子と共に篠代表・和田レフリー共に退場。
それにしても、中々徹底した、
全日本プロレスの「世界最強タッグ決定リーグ戦」へのオマージュぶりだな。
ちなみに、和田レフリーの裁く試合には、試合前の「良覚ーっ」コールも出ていました。
観る側もわかっているね。

---

●ルール
総合格闘技としてはSMACK GIRLはルールがちょっと特殊です。
・グラウンドによる一切の顔面への打撃を禁止。
・ヒジ、ヒザは全面的に禁止。
・選手がグラウンド状態になると、レフェリーが「グラウンド」と宣言。
 ここから30秒以内に関節等を極められない場合はブレイクとなり、
 スタンド状態からの再開となる。
・打撃によるダウンの概念は存在するが、関節によるロープエスケープ等はない。

●タッグとしてのルール
・仲間とは手の平を通じてタッチ。
・ダウンした場合は、一旦、自コーナーへ戻ってファイティングポーズを取る。
  ファイティングポーズさえ取れれば、その直後にタッチしてもOKになる。
・タッグについては、組む選手の合計体重が124kg以下に制限されている。

---

尚、観戦記中の体重は、選手の普段試合をする時の体重です。

---


第一試合 SGSタッグマッチ公式ルール Aブロック一回戦 5分2R
○篠原 光(チーム南部/170cm/65kg)
   喧嘩女王、現役キャバクラ嬢、力道山を刺した男の娘、太陽●アの元彼女・・・etc
 亜利弥’(フリー/160cm/57kg)
   Jd'一期生の女子レスラー。最近は格闘技団体にも進出。
vs
●張替 美佳(GF2/156cm/61kg)
   元女子レスラー。普段は建築現場で働く「ガテン系」。
 金井 広美(GF2/165cm/66kg)
   女子レスラーを目指していたが挫折、もう一度、自分の人生にかける。
[判定 3−0]

SMACK GIRLの黎明期を支えた篠原、ついに初観戦である。
・・・って言うか、大きい体も目立つが、それ以上に派手な化粧の女だねぇ。
まあ、キャバクラ嬢が勤まる女性だから、それくらいは当たり前なのかな。
亜利弥’と並んで入場したが、タッパは篠原が全然上だ。
これじゃ、どっちが女子レスラーかわからん。

対する張替 & 金井、GF2の旗を持ってガッツポーズだが、明らかに照れがある。
人前でパフォーマンスをするなら、恥ずかしくても堂々とやってくれ。

ここで、何故か僕の方に擦り寄ってくるスタッフが一名。
僕の耳元で何やら話している。
「あのね、この試合が実は裏決勝戦なんですよ。
 実は、篠原と張替はね、プライベートでも・・・。」
ななな?なんで僕にそんな話を?
良くわからんが、この試合はそういう試合らしい。

1R、先発は亜利弥('は省略)と金井。
格闘技慣れした亜利弥は、金井を打撃でもグラウンドでも圧倒。
両者の戦いは、幾度かパンチによる乱打戦になったが、
最後には亜利弥が制してグラウンドに持ち込んでいた。
30秒ルールには逃げられていたが、やはり女子プロレスラー崩れでは、
現役女子レスラーには勝てないのか?

ここで突然、両者はタッチ。どうやら、今日は流れに関係なく、
最低限でも全選手が一度は試合するよう、篠代表に言い含められているな。
・・・いや、やはりスタッフが言ってた通りの因縁でタッチしたのか!?

その因縁の2人、篠原と張替が登場。
しかし、前々回の出場ドタキャン騒ぎ以来、
「もう格闘技が嫌になっているのではないか?」と噂された篠原だったが、
この日の動きは、誰もが「おお、ちゃんと練習してきたな!」と思わせるものだった。
張替からは2度に渡りテイクダウンを奪う。打撃で上背に勝る篠原が優位に試合を進める。
張替も1度は篠原からテイクダウンを奪ったが、
この時も篠原は下から首を取って極めにかかっていた。
1Rはここで終了、ちょっと両者の実力に差があるか?
それにしても篠原と張替、思ったほどドロドロしてないじゃん。

2R、先発は篠原と金井。
打撃戦になるが、ここで篠原は金井の髪の毛をワシ掴み、
レフリーの注意を受ける。さすが喧嘩女王。
さらに打撃戦、その隙を見て篠原は金井の首を取ると、
これを金井が引き込みグラウンド、しかし30秒。

ここで両者タッチ、亜利弥と張替。
打撃戦を展開する中、亜利弥は張替に飛びつくが失敗、逆に張替にマウントを許してしまう。
ここから逆十字を狙った張替、もう少しで極まると思ったが、ここで無常の30秒。
今度は亜利弥のパンチが張替にクリーンヒット、倒れた張替は亀になる、
これを上から押さえた亜利弥だが何も出来ずに30秒。

疲れた張替、金井とタッチ。しかし金井は1Rと同じく亜利弥に一方的に押される。
亜利弥が筋の良い打撃を次々に繰り出すと、金井は圧力で倒れてしまった。
その足を取って膝十字へ移行する亜利弥、30秒ルールが金井を助ける。
そして、ここで試合終了。

判定、見る間でもなく篠原 & 亜利弥組ですね。

ここで再び擦り寄ってくる謎のスタッフ。
「どうでした、この試合?」
「そうですねぇ、亜利弥さんが一人で試合してましたね。」
この会話をしたきり、そのスタッフが僕の所へ来ることは2度となかった。
もう少し、気の利いたことを言えば良かったかね?

第二試合 SGSタッグマッチ公式ルール Bブロック一回戦 5分2R
○虎島 尚子(RJW/Central/163cm/62kg)
  普段は周りをほんわかさせるおっとりさん。
 照井 和瑛 (フリー/167cm/62kg)
  普段は会社の受付嬢。柔道経験者。
vs
●ナナチャンチン(チーム南部/147cm/43kg)
   タレント。北の最小兵器。連敗記録更新中。自称・ピープルズ・チャンピオン。
 玉井 敬子(三晴塾/160m/64kg)
  高校時代はソフトボール部。現在は整骨院で働く。賑やかで明るい性格。
[判定 3−0]

選手の入場前には大型スクリーンに選手紹介映像が流れるのだが、
何故か画面には、整骨院で玉井にマッサージしてもらうナナチャンチンの姿が。
会場からは笑いが起こる。
この2人、チーム名は「NO FAKE」だそうだ。ナナチャンチンの入れ知恵だな。
選手入場時にも、指を前に突き出して「NO FAKE」のポーズ。
このポーズに文句を言うべきなのは、高山&大森か、格通朝岡編集長か?

対する虎島 & 照井、背格好もそこそこ似ていれば、二人が醸し出す雰囲気も似ている。
なんか、クラスに一人いる、
「とても地味で、本当は好きな男の子に告白したいんだけど、
いつまでも告白できずにモジモジして、結局は卒業式を迎え、
勇気を振り絞って男の子の前に立つんだけど、結局「元気でね」しか言えなくって・・・、
んで、家に帰って今井美紀とか聞いて、少し楽になったりしている子」×2という感じだ。

・・・まあ、兎に角、見た目が地味で、
とても格闘技をやるように見えない子が2人いると思って欲しい。

1R、先発は照井とナナチャンチン。
お、ナナが先発ですかい・・・と思ったら、パンチ一発で玉井とタッチ。
まあ、この4人の中でも、かなり体が小さいナナだから、しょうがないか。
試合は照井 vs 玉井。照井のタックルを玉井はつぶすも、
照井はグラウンドでクロス・ガード、30秒。
ここで照井は虎島とタッチ。随分、タッチワーク早いな。

玉井はローキック、これが非常に筋がいい。
この一発でグラついた虎島に玉井は組み付きテイクダウン。
マウント、サイドとすいすいポジションを移行したが30秒。あ、ひょっとして玉井って強い!?
試合再開、両者のローキックが交差したが、
ここで虎島は玉井に組み付き、投げを打ってサイドを奪う。

・・・のだが、投げた先はナナ&玉井のコーナー近くだった。
下になった玉井はここでナナにタッチする。
ナナ vs 虎島、ここでナナは何時でもタッチが出来るように、自コーナーから離れようとしない。
その見え透きながらも有効な作戦に会場が気づくと、ヤンヤヤンヤの歓声が。
郷を煮やした虎島は、ナナに組み付きバックを奪い、あっさりスリーパーへ移行するが、
ここでナナは技を仕掛けられながらも作戦通り玉井とタッチ、会場がまたまた沸き返る。
まあ、タッグならではの頭脳プレイって事なんでしょうな。

ここで虎島もタッチで、試合は照井 vs 玉井。
照井がミドルキックをヒットさせるとタックルを仕掛けた。
両者の体制がもつれてグラウンド、下から首を取っていたのは玉井だが、
これがすっぽ抜けて30秒。そして1Rはここで終了。

2R、照井は試合開始同時にタッチ、先発は虎島と玉井。
虎島、パンチ連打から組み付き、亀になった玉井のバックを奪ってスリーパーを仕掛けるが30秒。

ここで両者タッチ、照井 vs ナナ。
ナナは自コーナー近くからローキックを入れながらタックルを仕掛けるも、あっさり潰される。
ここで照井はインサイド・ガードになるが、
またしても「タッチ作戦」でグラウンドの不利を切り抜けた。
まあ、こうでもしないとナナはまともに戦えないかな?

照井 vs 玉井、ここで玉井は1Rでも見せた筋の良いローキックを出すと、
これがかなり効いたらしく、照井は自コーナーへ戻って虎島とタッチする。
虎島 vs 玉井、今度は玉井は水面蹴りを見せたが、これを潰して虎島がサイドを奪う。
ここで袈裟固めの体制までいくが、30秒。

玉井タッチ、またまたナナ登場、自コーナー近くでタックル、
潰されグラウンド、慌ててタッチ、玉井登場。
玉井は、虎島にローキックを入れて組み付きテイクダウンを奪うが、ここで試合終了。

判定、玉井の動きは良かったが、やはり全体的には虎島 & 照井組が圧倒。3−0で勝利。
試合後、「自分のせいで負けた」と自覚しているナナチャンチンは泣いていた。
それを明るく朗らかになだめている玉井の姿が印象的だった。
まあ、このメンバーの中にあって、ナナはああやって戦うしかなかったとは思うけどね。


第三試合 SGSタッグマッチ公式ルール Aブロック一回戦 5分2R
○石原 美和子(禅道会/155cm/74kg)
   長野の自然の中で育てられた日本人最強伝説
 金子 真理(禅道会/150cm/52kg)
  幼児期に虐待を受けて、施設の中で育っていた
vs
●高橋 洋子(三晴塾/170cm/70kg)
   元祖女子プロ格闘家。均整のとれた体が美しい。
 渡邊 久江(LIMIT/160cm/47kg)
   元テニス少女が、新日本キック・伊原会長に直訴して入門。付け毛をするとカワイイ。
[1R 3分32秒 腕ひしぎ十字固め]

禅道会コンビはこの大会の優勝候補だ・・・って言うか、何だ、あの石原は!?
髪の毛は縛っていて、顔は大仏顔だが、ニコニコしている。
そして、まるでボブチャンチンのようなガッシリした体。上背はないけど、横にデカい。
身長と体重の比率を見るに、間違いなくパワーでは今大会No.1であろう。
一緒に入場してきた金子の見た目が普通の女の子なだけに、彼女の怪物性がひときわ目立つよ。

対する高橋と渡邊は・・・、
おお、見た目が男っぽい高橋と、付け毛で化けている渡邊、なんかカップルみたいだな。
それにしても高橋はタッパもあるし、体の筋肉の付き方もいいし、こりゃ本格的な格闘家だな。

1R、先発は金子と渡邊。
打撃系の渡邊に対して金子は組み付きテイクダウン。
マウント、バックマウントとスルスルとポジションを移行、腕十字を狙うが、30秒。
この金子の動き、明らかに秒殺を狙っていたな。

渡邊の反撃、伊原会長仕込みのパンチとキックで金子をガンガン攻める。
しかし、この打撃を掻い潜った金子は組み付いてテイクダウン。
再びマウントを奪うが、これは渡邊が下から首を取って粘って30秒。

ここで両者タッチ、石原 vs 高橋。
高橋がローキックを繰り出す、おお、かなり本格的なキックだな。
そしてそれにも勝るくらいにスジのいいパンチを出したが、ここで石原もパンチを繰り出す。

ブゥゥゥーン!

・・・シャレにならん!この女、ホントにボブチャンチンだ。
唸るようなパンチとでも言うのだろうか、
見るからに破壊力のありそうなパンチが空を切ると、
会場からはその迫力に押されるような形でどよめきが起こる。

そんな女二人のパンチによる激しい乱打戦が展開される。
凄いなコレ、男子でもこんな迫力のある打撃戦は中々見れないぞ。
その圧倒的なド迫力に、会場は圧倒されつつも沸き返る。

そんな打撃の嵐の中、石原は高橋からテイクダウンを奪うと、時間を掛けてサイドを奪う。
そして、次の瞬間、アッサリと逆十字を極めてしまった。
30秒ルールギリギリだったが・・・。

グキッ!

嫌な音が聞こえ、同時に高橋が極められた右腕を押さえている。
試合終了、石原美和子、戦慄の一回戦突破だ。

それにしても、日本の女子格闘技界にはこんな女がいたとは・・・。
日本は・・・、いや、長野は広い!


第四試合 SGSタッグマッチ公式ルール Bブロック一回戦 5分2R
○中村 珠美(禅道会/180cm/58kg)
   現役のファッションモデル。でも戦うとなれば、顔にアザを作る事も恐れない。
 片桐 美紀(禅道会/160cm/50kg)
   精神修養の為に空手道場に入門。現在は週6日通っている。
vs
●坂口 一美(GF2/150cm/42kg)
   女子レスラーとしてデビュー経験あり、しかし逃げ出した。
 薮下 めぐみ(Jd'/157cm/58kg)
  ReMixで体重差100kgの相手を敗ってブレイクした女子レスラー。
  結構、エリート柔道家だったりする。
[1R 3分16秒 チョークスリーパー]

・・・全く、長野は、禅道会はどうなっているのか?
中村、顔が良い・背が高い・ファッションモデル。これはわかる。
で、何でさらに空手やって、しかもプロの大会に出るんだっ!?

それにしても中村はデカい。
先程の石原がボブチャンチンなら、さしずめ中村はセーム・シュルトだ。
隣にいる片桐が比較的普通の背丈なだけに、中村の背の高さがひときわ目立つ。

対する坂口・・・小さい。中村との身長差、30cmですか。
そして藪下はこの相手にも、プロレス魂を見せる事が出来るかな?

1R、先発は薮下 vs 中村。藪下は中村に組み付きパワーでテイクダウン。
ニー・オン・ザ・ベリーからマウントを奪うが、30秒。
さらに組み付く藪下、そして早くも出たぞ、23cmの身長差をもろともしないボディスラムが炸裂だ!
相手が大きいだけに、その見栄えはかなり映えまくったぞ!
前回の彩丘 亜紗子戦で見せた水車落としといい、この藪下という選手の負けん気は一級品だねぇ!
もちろん、倒れた中村に素早く組み付いてサイドを奪い、逆十字の体制だ・・・残念、30秒。

ここで薮下はタッチで坂口が登場。ここで坂口は、
第二試合のナナチャンチンと同じく自コーナーを離れない。
まあ、この人も体が小さいからねぇ。そして中村に組み付き投げを打とうとするが失敗。

ここで中村、寝てしまった坂口の足を取り、ズルズルとリング中央へ引きずり出してしまう。
ああ、これでは第二試合で玉井とナナチャンチンが再三再四やっていた、
「タッチ作戦」が出来なくなってしまった。
まるで自分の巣に掛かった蝶を絡めとる蜘蛛のように、
中村はリング中央で、身長差-30cmの坂口のバックを奪いスリーパー。
坂口、成す術なくタップ・・・。

作戦が外れた坂口、泣いています。負けた責任感から来る涙なのでしょう。
藪下がこれを慰めています。まんま、第二試合の最後と同じ光景ですな。


---

●ここで10分の休憩の後、ゲストの挨拶。

一人目は、SMACK GIRLではご意見番として団体の顔になりつつある小畑千代さん。
彼女は、僕が生まれる前に日本女子プロレスのトップだった人である。
現在は、既に還暦を越えていると思われるが(自称・20歳)、
未だに「現役」を主張している小畑さん。
「ゴッド・ファーザー・愛のテーマ」と共に入場だ。

「彼女達は、本当に皆、頑張っているんです!
 だから・・・、より大きな声援をお願いします!」

彼女の、現在の女子マット界に対する愛を見るようなコメントだった。

二人目は、こちらは現役バリバリのファイター、Ray-ho。
相変わらずのロリータ声で、次回対戦相手が中山香里に決定した事を発表。

「ぜぇったいに、かちまぁすので、おぅえんよろしくおねがいしまぁすっ!」

何時聞いても、力が抜ける声だなぁ・・・。

---


第五試合 SGSタッグマッチ公式ルール Aブロック準決勝 5分2R
○石原 美和子(禅道会/155cm/74kg)
   格闘神話。日本人相手では総合9年間無敗。
 金子 真理(禅道会/150cm/52kg)
   孤独の格闘マシン。現在は一日七時間練習中。
vs
 篠原 光(チーム南部/170cm/65kg)
  生まれてから「悪い」と云われる事は人殺し以外は全てやったと豪語。
●亜利弥’(フリー/160cm/57kg)
  プロレスでは力強いドロップキックを武器としている。
[2R 4分5秒 腕ひしぎ十字固め]

石原と篠原は、前回SMACK GIRLで対戦。
篠原は前々月のドタキャン事件から復帰戦だったが、
日本人最強・石原を相手に無気力ファイトを展開。
関係者に不評を与える一戦となった。
そういう意味では、この試合は別な意味で篠原のファイトに注目が集まる一戦となった。

1R、先発は亜利弥と石原。
石原は大仏のような穏やかとも不敵とも取れる笑顔を崩さない。
ここで、石原の唸るフックが一閃。

これがモロに亜利弥の顔を捉えて、亜利弥はダウン。
そのフックの破壊力、あまりの恐ろしさに観客からどよめきが起こる。

秒殺かと思われたが、何とか亜利弥は立ちあがり、ここで篠原にタッチ。
しかしながら、石原は打撃から組み付き、
あっさり篠原からサイドを奪ってボディに容赦のないフックを連打。
極悪娘も、「仏」の前では可愛いもの。
そもそも、石原の体格自体がこのトーナメントでは「反則」という意見もあるが・・・。

30秒ブレイクの後、両者タッチで、試合は金子 vs 亜利弥。
両者は組み付き、亜利弥が引き込んでグラウンド、首を取って極めにかかるも失敗。
金子はサイドへ移行、逆十字を狙うが、ここで下にいる亜利弥が金子の首を両腿で絞める。
見事な「洗濯ばさみ」だったが、ここで試合は30秒。
尚も亜利弥は組み付き、今度は投げを狙うも潰される。
金子は再びサイドを奪って逆十字を極めにかかるも30秒。

実力でやや不利と見た亜利弥は、ここで篠原とタッチ。
しかし金子も石原とタッチ、仏 vs 極悪娘。
石原、ボブチャンチンばりのパンチのラッシュで篠原を殴りにかかると、
そのあまりの容赦のないフックに、会場は騒然となる。
そして、この攻撃が数発顔面を捕らえ、篠原はダウン。

しかも・・・。
この時、哀れ篠原は鼻骨を骨折したらしい。
石原の破壊「女」王ぶり、無情ぶり、恐るべし・・・。

それでも篠原は立ちあがり、ファイティングポーズ。
試合続行の意思を示したが、直後に亜利弥とタッチ。そりゃそうだ。
亜利弥に対しても打撃から組み付いていった石原だったが、ここで1Rは終了。
それにしても、現役キャバクラ嬢の鼻骨骨折、仕事のほうは大丈夫かね?

2R、石原は金子とタッチ、先発は金子 vs 亜利弥。
しかし体は小さくても金子も結構強い。
10cmの身長差をもろともせずに亜利弥をパンチで攻めると、
組み付いてテイクダウン、ポジションをサイド・マウントと移行するが、
これは亜利弥が体制を反転しインサイド・ガードに。しかしここで30秒。
その後も何度も亜利弥からテイクダウンを奪い、
バック・マウントを奪ったり逆十字を狙っていくが、何れも30秒に逃げられる。

良い戦いをしながらも決めきれない金子、
ここで石原にタッチして試合は石原 vs 亜利弥。
石原は、何時ものようにパンチのラッシュで亜利弥を攻めたてる。
ここで、果敢にも亜利弥はパンチで返していったが、
組み付かれてテイクダウンを奪われ、
さらにパワーの違いを見せるような強引な逆十字に成す術なし、タップアウト。

亜利弥、悔しさのあまり泣いています。
篠原が亜利弥に気を使っていました。極悪娘の良心を見た思いです。

それにしても石原・・・。決勝戦では「血」を見ることにでもなりそうな予感・・・。


第六試合 SGSタッグマッチ公式ルール Bブロック準決勝 5分2R
○虎島 尚子(RJW/Central/163cm/62kg)
   打撃はリーチが長く、グラウンドはRJW仕込み。
 照井 和瑛 (フリー/167cm/62kg)
  課題の打撃は山本喧一主催のパワー・オブ・ドリームで克服。
vs
 中村 珠美(禅道会/180cm/58kg)
  かつては日体大バスケ部を優勝に導いたという実績あり。
●片桐 美紀(禅道会/160cm/50kg)
  バトミントンでは長野県大会優勝をさらう程の実力の持ち主。
[2R 24秒 アームバー]

1R、先発は照井 vs 片桐、柔道 vs バトミントン。
昔、データイーストってゲーム会社が、そんな対戦を実現するゲームを作ってたな。
照井はタックルからテイクダウン、片桐がクロス・ガードを取って粘り30秒。
両者打撃戦から組み付き、ここは片桐がコーナーへ押し込むも、
照井は脚を蹴ってテイクダウンを狙う。試合は膠着、ブレイク。

ここで両者タッチ、虎島 vs 中村、
ファッションモデル vs おっとりさん、
そんなゲームはない・・・いや、ギャルゲーにはありそうか。
やはり両者は打撃戦、しかしいくらリーチが長い虎島でも、
さらにリーチの長い中村にはかなわない。
それでも中村に組み付いてコーナーへ押し込んでいき、一旦中央に戻って中村をテイクダウン。
寝かしてしまえばリーチ差など関係なし、虎島はマウントやサイドを奪いつつ、
ギロチンチョークや逆十字を狙っていくが、ここで30秒。

両者タッチ、再び試合は照井 vs 片桐。
ここで試合は、思わぬパンチによる乱打戦に発展。
ヤンヤヤンヤの歓声の中、片桐は照井を引き込んでグラウンドになるも、ここで1R終了。

2R、先発は虎島 vs 片桐。
ここで虎島が奇襲を仕掛けた。
片桐に組み付いてから首投げを放ち、袈裟固めの体制へ。
ここからアームバーを極めると、片桐はタップ。
虎島、鮮やかな一本勝ちだ!

それにしても、虎島と照井は、見た目は本当に「普通の女の子」なんだけどね・・・。

第七試合 SGG公式ルール 54kg契約 5分3R
○Sayaka(GIRL FIGHT AACC/156cm/54kg)
   常夏のライフセーバー。今年度全日本サンボ選手権準優勝
●高橋 エリ(K-DOJO/163cm/53kg)
   全女入団も、デビュー2週間前の頭の怪我で退団。夢諦められずにK-DOJO入団
[判定 3−0]

さて、ここでワンマッチ。
4月のSMACK GIRLでエキシビジョン出場したSayakaは、今回が総合プロデビュー戦。
顔はボーイッシュだがライフセーバーとしての実力は中々凄く、
オーシャン競技でインカレ2位だそうな。

対戦相手の高橋は、最近WWEを退団し、
自身の団体を立ち上げたTAKAみちのく選手率いる「K-DOJO」の所属選手。
背も高く、顔もそこそこなのだが、僕の目を何より引いたのは「胸」。何と100cmだそうな。
さらに体重を見てもわかるとおり、別にデブというわけでもない。
TAKAも良い選手を入団させたもんだな。
入場時にはチャイナドレスを着て入場、おおっ、全体的なビジュアルも悪くないねぇ。

さて、この試合は通常ルールとは違うグラップリング限定ルールだ。
通常の試合との違いについては、
・一切の打撃を禁止する。オープンフィンガーグローブも嵌めない。
・30秒ルールはなし。グラウンド無制限。
と、こんな感じ。

1R、両者組み合い、まずはSayakaがテイクダウン。
インサイド・ガードから、早くも肩固めの体制だ。「秒殺か!?」と思われたが・・・。

ここで高橋は肩固めを外し、逆に体制を反転、上になって何と逆に肩固めの体制へ。
さらにはグラウンドでバックに周り、今度はスリーパーを狙っていく。
おおっ、高橋、サンボ選手権準優勝者相手に、何気に強いじゃないですか!

しかし、Sayakaは意地の体制逆転、ここで両者の体制はもつれてスタンドに。
組み合う両者、Sayakaはコーナーへ高橋を押し込むが、
高橋はスタンドで首を取り、コーナー際での体制を入れ替えるも、
Sayakaは投げを放ってテイクダウン、インサイドを奪うが、ここで1Rは終了。

2R、両者組み合いグラウンドへ、インサイドを取ったのは高橋だったが、
Sayakaは強引に立ちあがり、逆にテイクダウンを奪う。
このグラウンドでSayakaはマウントへ移行、そして逆十字の体制へ。
しかし、高橋がこれを外して試合はスタンドへ、思わぬ見応えのある試合に会場が沸き返る。

再び両者組み合いグラウンド、またまたテイクダウンを奪ったSayakaは、
ここで何度もチキンウィングを仕掛ける。
絶体絶命だった高橋だったが何とか凌いで逃げるが、高橋は亀の体制、バックを奪うSayaka。
ここで体制が上になった高橋は体を反転、上になるが、今度はSayakaの下からの逆十字が。
これも何とか腕を抜いて逃れた高橋だが、ここまではやや一方的な展開だ。

しかし、高橋はここで終わらない。
腕を抜いてスタンドになった高橋は、グラウンドになったままのSayakaの脚を取って関節技へ移行。
これが駄目と見るや、Sayakaに覆い被さりインサイド・ガードの体制だ。
これはSayakaに逃げられたが、今度はスタンドでのフロントネックに捕らえた。
2Rはここで終了したものの、ここでは高橋はさらに動きの良い所を見せたな。

3R、Sayakaがタックルで組み付いてコーナー際。
ここでSayakaが投げを打つと、高橋は受け身を取ってスクッと立ちあがる。
プロレスラーの面目躍如だ。

尚もSayakaは組み付いてコーナーへ。
ここで高橋を崩したSayakaはバック・マウント、サイド、
マウントとポジションを移行していったが、
下になった高橋はSayakaの体制を崩して逆にインサイド・ガードの体制。
しかし、Sayakaは下から高橋を崩して、結局試合はスタンド状態へ。

再びSayakaがタックルに行くも、ここで高橋は返して、
逆にSayakaに飛びつき系の技を狙っていく、が、失敗。
グラウンドになった高橋の脚をSayakaが取って、ここで試合終了。

判定は3−0でSayakaだったが、高橋の動きの良さも十分に目立った一戦だった。
勝ったSayakaは勝利者インタビューに答える。

「今日は応援ありがとうございました。
 本当は一本勝ちを狙ったんですが・・・。
 もっと修行して来ます。」

本業のライフセーバーも大変だろうが、Sayakaにも是非頑張って欲しいね。


第八試合 SGSタッグマッチ公式ルール 決勝 5分2R
○石原 美和子(禅道会/155cm/74kg)
  絶えず最強を唱え、信濃の寒風吹きすさぶ中で滝に打たれ、
   雪山を駆け巡り、氷柱を叩き割る修行の日々。
 金子 真理(禅道会/150cm/52kg)
 施設に預けられながら、そこから見えた空手道場に集う道場生の強さに憧れたのが、
  彼女の強さの原点。
vs
●虎島 尚子(RJW/Central/163cm/62kg)
 ミドルネームの「タイガー・アイランド」は、あまりにもそのまま過ぎます。変更希望。
 照井 和瑛 (フリー/167cm/62kg)
 ミドルネームは「ファイト・オブ・ドリーム」。
  山喧の「パワー・オブ・ドリーム」から来てるね。
[1R 1分3秒 TKO]

この「最強タッグ」興行の肝は、「破壊大仏」石原だった。
一回戦では高橋の腕を折り、二回戦では篠原の鼻骨を折り、さらには亜利弥を泣かせてしまう。
タッグマッチでありながら、何やら一人で勝ちあがっている石原。
この女の快進撃を、見た目が普通の女の子な虎島と照井が止められる訳がないよ。
僕はただ、この試合でこの2人が病院送りにならない事を祈るのみです・・・。

しかし、現実は・・・。

試合開始、先発は石原 vs 照井。
石原はいきなりの大振りフックラッシュ。これをどうする事も出来ずに照井はダウン。
しかも、仕切りに口のあたりを押さえている。どうやら石原の一撃で歯が吹っ飛んだらしいのだ。

相変わらずの石原の強さに会場は騒然とするが、
照井は何とか立ちあがりファイティングポーズ、ここで虎島にタッチするが・・・。

誰が来ても、石原のやる事は同じだった。
フックを一閃、これをモロに食らった虎島がダウン・・・。

全く立てず。

会場がさらに騒然とする中、関係者が総出でリング内へ入っていく。
倒れた虎島へ応急処置が施される中、石原は涼しい顔で勝ち名乗りを受ける。
この後、虎島は立ちあがったものの、人目もはばからず泣きじゃくっていた。
その涙は、恐怖からくるものなのか、悔しさから来るものなのか・・・。

勝利者インタビュー。
石原は、
「優勝は嬉しいです。
 特に一回戦の高橋洋子選手には今まで2勝1分だったので、
 負けたくなかったんですよ。」
金子は、
「初タッグで不安もあったんですが、優勝できて嬉しいです。
 でも、殆ど出番が無かったような・・・。」
客席がウケる。

---

●全試合終了、表彰式。
最後は全選手入場しての表彰式。

渡邊はまたしても付け毛をしての入場。
そのお洒落な格好とあいまって、とても格闘家には見えない。

最後の最後にこっ酷い目にあった照井と虎島だったが、準優勝の目録以外に格通からも商品が。
腫れてしまった顔を冷やしつつも二人は笑顔で商品の中身を確認していました。

そして、優勝者の石原 & 金子組を中心に、最後は全員でガッツポーズ。
こういう光景を見ると、「SMACK GIRLの手作り感も良いねぇ」という気になるね。

---

雑感:
格闘技界初のタッグトーナメントは、成功と言えるでしょう。

確かに、怪我人は続出、泣き出す選手も続出という点については課題もあるでしょうが、
個人的には、普通の格闘技会場では観れない「体格差のある選手の試合」が、
試合として成立していた所に感心しました(除く、石原絡みの試合)。
小さい人は小さい人なりの戦い方がある事を提示しただけでも、
この大会が格闘技界にもたらしたものは少なくない、と思います。
ひとえに、「二人一組で体重に上限をつける」というルールを最初に思いついた人に拍手ですね。

ただ、石原のような存在がいると、どうにもならない・・・、
という課題も残ってしまった気がしますが(苦笑)。

---

一日通しての雑感:
今日は一日、禅道会という団体に触れる為の「通し観戦」でした。


「TRIAL」と「SMACK GIRL」の両方に出た禅道会の選手を見ての結論、
「何だかわからんが、長野は強い、凄い・・・。」

---

以上、長文失礼。

Ads by TOK2