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格闘技会場案内

お疲れ様です。
高倉です。

7/28に行なわれたPANCRACEの後楽園・昼夜連続興行の観戦記・・・なのですが、
いつものように書いていると何日かかるか判らないくらいの試合数だったので、
今回は簡易版を送ります。テキスト量も短めです。

今回の興行の売りは、プレミアム・チャレンジで行なわれた近藤 vs 百瀬の再戦、
毎年恒例の NEO BLOOD TOURNAMENT 、
そして初代ウェルタ―級決定トーナメントの準決勝、決勝が行なわれる事でしょう。
そんなこんなで、昼夜興行は、前座を含めると全18試合にもなります。

ルールについては、現在のPRIDEを思い浮かべていただいて、
・4ポイント(四つん這い)状態の選手への、ヒザ攻撃は反則。
・基本的には1Rは5分間。2R又は3R制。
・体重分が細かい。したがって、体重差判定のようなものはない。
・膠着ブレイクが早い。
ような感じだと思ってください。

では、観戦記です。

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◎昼の部

13:00
後楽園到着、当日立ち見3500円を払って会場入り。

客入りは満員。立ち見席も人でごった返していた。
最近は平日興行の多かったPANCRACE、東京近郊では久々の休日開催だったので、
客入りが多くなるの目に見えていた。それを見越しての早めの会場入り、大正解。
自分の席をキープして観戦開始。

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PANCRACE GATE フェザー級  5分2R
○田上 洋平(166cm/体重発表なし/ハイブリッドレスリング武∞限)
●荒牧 拓(178cm/体重発表なし/P'sLAB横浜)
[1R 4分24秒 腕ひしぎ逆十字固め]

前座試合は、この所はPANCRACEが力を入れているフェザー級の試合。

荒牧が組み付いて投げるものの、田上は投げられてからの対応力が良く、直ぐに田上の上になる。
このような展開が2度ほど行われ、2度目は田上がスイスイとポジションを移行。
一度は下になった荒牧にセンタク挟みを仕掛けられ苦戦するも、これを逃れた田上が逆十字を極め
た。
極められた腕を軸に体を回転させて逃れようと荒牧だったが、結局はタップ。
軽量級はスピーディーで良いね。

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◎NEO BLOOD TOURNAMENT開会式
出場全選手の入場の後、珍しくもスポンサー代表による開会宣言があった。
PANCRACEのセレモニーの割には大変まともだった。いつもこうあって欲しいものだな。

◎格闘Xパンクラスのパーソナリティ2名の挨拶
テレ東の深夜番組、『格闘Xパンクラス』のパーソナリティ2名の挨拶。

「王様のブランチ」にも出演していた清水、さすがに司会慣れしている。
現役女子高生の深谷は、相変わらずの女子高生言葉。
大勢の人々を相手にしても、ホントにこの娘は度胸が良い。

トーク内容は、番組の宣伝と本日発売の「パンクラス・レディースTシャツ」の宣伝。
Tシャツは「どピンク」でちょっとセンス悪し。

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第一試合 NEO BLOOD TOURNAMENT 一回戦 第1試合 無差別級戦 5分2R
○北岡 悟(168cm/77.7kg/パンクラスism)
●野沢 洋之(174cm/78kg/スタンド)
[判定 3−0]

北岡は2000年4月にPANCRACE入門。ベース格闘技は柔道と柔術。
若手の割には戦跡も悪くなく、
この後、ウェルター級王者決定戦に登場する、ロデオスタイルの長岡 弘樹や、
プレミアム・チャレンジにも出場して勝利した芹沢 健一とも引き分けている。
戦跡に一本勝ちも一本負けもない、即ち決めっ気が少なさそうなのが気にかかるが、
この先を期待したい選手だ。とりあえずは、このトーナメントの優勝からだな。

試合は、パワーに勝る北岡が1Rも2Rもグラウンドで圧倒。
タックルで押し込む北沢、たとえ野沢がこれをガブッたとしてもとしても、
北岡は強引に野沢の体をグイグイと押し込みテイクダウンを奪ってしまう。
ここから上になり、グラウンドでの細かいパンチで試合を優位に進めた。

試合前の予想通り、決め手には欠けたものの、北岡が余裕の判定勝ち。

第二試合 NEO BLOOD TOURNAMENT 一回戦 第二試合 無差別級戦 5分2R
○アライ ケンジ(176cm/72.2kg/パンクラスism)
●小沢 稔(172cm/75kg/V-CROSS)
[1R 9秒 KO]

パンクラシストのアライはこの試合が5戦目のルーキー。これまでの戦跡は2勝2敗。
そしてこの2敗は、両方とも第一試合で勝利した北岡との闘いで負けたもの。
まずはこの試合で勝利し、トーナメント準決勝でリベンジを果たしたいところだ。

試合開始、アライはミドル気味のハイキックを繰り出す。
・・・と思っていたら、これがモロに小沢の頭部を捕らえた!
小沢はダメージが大きくこのままダウン、そしてレフリーが試合をストップ。
客席から沸き起こる大歓声、ガッツポーズを取るアライ、久々に出た一桁台の秒殺劇だ!

試合が終わった後も、そして第三試合の選手が入場しても、会場の騒ぎは中々収まらなかった。
いや〜っ、それにしても凄い一撃だったなぁ。

第三試合 NEO BLOOD TOURNAMENT 一回戦 第三試合 無差別級戦 5分2R
○門馬 秀貴(182cm/85kg/A3)
●大久 保一樹(180cm/80.5kg/U-FILE CAMP.com)
[延長判定 2−1]

門馬はRINGSやPANCRACEを渡り歩く、和術慧舟會系のA3所属選手。
大久保は田村 潔司率いるU-FILE CAMPを代表する選手の一人。
この両者、今は知名度は低くても、僕の観戦記にはこの先も何度も名前が出そうです。

1Rと2Rはグラウンドでの見ごたえのあるスイープの奪い合い。
テイクダウンの技術に勝る大久保が門馬を寝かせてグラウンドで上になるも、
門馬はこれをスイ―プして上になりマウントを取り、
これを大久保が返して上になり・・・の繰り返し。
見応えのある攻防、体制が変わる度に沸き起こる歓声、
しかし両者決め手には欠いてしまい、本戦では判定ドローで決着つかず。

延長戦。ここでグラウンドは互角と見た大久保は、
相手をテイクダウンした後にすぐに立ち上がり、
猪木アリ状態からのローキックで点数稼ぎに。
ラウンド終盤には下からのネックロックで捕らえた。
これで大久保の勝ち・・・だと思っていた。

しかし、勝利者は門馬。
識者の話だと、延長を含めた3R通して、
ガード・ポジションからのスイ―プ連発がポイントになった・・・らしい。
客席の中には、僕も含めて納得のいかない人々が多かったようだけどね。

第四試合 NEO BLOOD TOURNAMENT 一回戦 第四試合 無差別級戦 5分2R
○鈴木 雅史(180cm/80kg/U.W.F.スネークピットジャパン)
●中台 宣(180cm/81.6kg/パンクラスism)
[2R 1分3秒 KO]

鈴木は、往年の名レスラー、ビル・ロビンソンが主宰し、
UWFインターの名参謀・宮戸 優光率いるU.W.F.スネークピットジャパンの門下生。
対する中台は極真出身のパンクラシスト。
中台は相手がスネークピットジャパンの門下生と知るや、
ビル・ロビンソンの得意技だった、
ダブルアーム・スープレックスを決める事を宣言した。ムリだ。

1R、鈴木はミドルキックとパンチのコンビネーションを、
中台はいかにも極真出身者らしい重いローキックを主軸に攻める。
試合はガチガチの打撃戦、これではダブルアームは出てこない。

ダメージ重視で攻める中台に対して、打撃の手数で攻める鈴木。
中台のローキックは確実に鈴木の脚にダメージを与えていたが、
ローキックを打つたびに鈴木のカウンターパンチを食ってしまい、
これを嫌がる中台は思うようにローキックが出せない。

2R、パンチで崩れた中台に強引なライダーキックをヒットさせる鈴木、
中台が反撃のローキックとフックをヒットさせると、
ここで鈴木は反撃のカウンターパンチラッシュ、
これがモロにヒットし中台がダウン、KOとなった。

第五試合 初代ウェルター級王者決定トーナメント 準決勝 第一試合 5分2R
○伊藤 崇文(170cm/74.3kg/パンクラスism)
●長岡 弘樹(176cm/73kg/ロデオ・スタイル)
[判定 3−0]

先日のDEEPでは、元バトラーツの日高 郁人との友情マッチを制し、絶好調の伊藤。
ロデオ・スタイルの猛者・長岡に勝利し、決勝へ進めるか?

1R、お互いに軽快なフットワークからパンチを出したが、技術的には伊藤が勝っている。
さらに伊藤は鋭い低空タックルで長岡をガンガン押しまくる。
このパンチとタックルの二択が、長岡に徐々にプレッシャーを与えていく。

2Rに入ると、長岡は伊藤のパンチをもらう場面が増えてきた。段々と棒立ちになっていく。
グラウンドでも、長岡のインサイド・ガードをひっくり返してマウントを奪う場面もあり、
さらには残り数秒の時点でバックを奪ってのスリーパーも極めかけた。

勝敗は判定までもつれ込んだものの、文句なしの伊藤の勝利だ。

第六試合 初代ウェルター級王者決定トーナメント 準決勝 第二試合 5分2R
○國奥 麒樹真(174cm/76.4kg/パンクラスism)
●大石 幸史(171cm/72.9kg/パンクラスism)
[延長判定 3−0]

普段からどうにも試合が膠着しやすい國奥と大石。
その両者の戦いは、やはり膠着した試合に。

1R、開始早々、ロープワークで会場を沸かせた大石がパワーで圧倒するが・・・。
優れたアマレス技術でテイクダウンでもグラウンドでも優位に試合を進めるが、後が続かない。
2Rには、逆に下になった國奥の三角絞めや脚関節狙いに苦しめられる。
しかし國奥も極めきれず、本戦はドロー、延長戦に突入。

延長R、ここで國奥が積極的に攻めた。
インサイド・ガードを奪うと、上からボディパンチ・頭うちつけ・肩パンチ・パンチを出し、
バックを奪えば逆十字の体制。これは外されたものの、
スタンドになればコーナー際でのきつそうなヒザを連発。
大石は反撃できず、このラウンドで勝負アリ。國奥が決勝へ。

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10分休憩の後、菊田挨拶。
「UFOでノゲイラと闘う事になりました。
 ワンチャンスを生かして、チョークを極めます。よろしく。」
ほほう、菊田、大きく出たねぇ。

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第七試合 特別試合 無差別級 5分3R
○謙吾(192cm/103kg/パンクラスism)
●コブラ(178cm/116.2kg/アメリカ/I.F.アカデミー)
[1R 2分31秒 アームバー]

僕は知らなかったのだが、PANCRACE会場での謙吾人気は想像以上に絶大だ!
これには、かなり驚いた。会場の空気も何となく変わるし。
やはり体が大きい事は良いことなのか?それとも、謙吾応援団の無意味な元気が原因か?

さて、どこの馬の骨ともわからない対戦相手のコブラだったが、
フタを開けたら、ただのデブではなかったから、さあ大変!
おもむろに謙吾に組み付くと、水車落としを軽々と決め、
さらにはアマレス式の怪力ジャーマンを2連発だ!
会場がもの凄く騒然とする中、尚もバックを奪われ続ける謙吾。

しかしバックを取られながらも前から腕を取っていた謙吾は、
ここで強引に立ち上がり、桜庭ばりのスタンディング・アームバーへ。
これが見事に極まり、コブラをキリキリ舞いさせると、
最後はグラウンド移行、さらにアームバーで絞ると、コブラはたまらずタップ。
思わぬ強豪からの勝利という事もあり、会場は大興奮状態だ!

しかし、あんなに元気なPANCRACEの客って、何か久しぶりだなぁ。

第八試合 特別試合 ライトヘビー級戦 5分3R
○近藤 有己(180cm/88.7kg/パンクラスism)
●百瀬 善規(172cm/89kg/禅道会)
[2R 3分51秒 ギブアップ(グラウンドのパンチ連打)]

この所は、UFCへの再挑戦や対菊田戦に向け、着実に階段を上っていた近藤。
その近藤を襲ったのは、プレミアムチャレンジでの百瀬戦の敗北。
近藤はこんな所でつまずいてはいられない、ここはすんなりと勝ちたい所だ。
しかし百瀬としても、前回の勝利や対美濃輪戦で勝ち取った評価を下げない為にも、
ここは絶対に負けられない。

1R、やはり組むと百瀬は強い。バックを奪うと後ろへの投げを2発。
しかし試合がスタンド中心になれば近藤が強い。
百瀬もパンチで反撃し近藤を流血させ、前回の試合での課題だった「打撃戦」で成長を見せるが、
まだまだ防御は甘い百瀬、近藤が徐々にパンチで試合のペースを握り始める。

2R、少々の攻防の後、タックルに来た百瀬をコーナー際でガブッた近藤は、
その体制のまま首を固定し、ショートレンジの顔面パンチを浴びせる。
最初はコツコツ当てていたが、その打撃は段々と厳しいものに。
百瀬の体が徐々に弱っていくのが客席からでもわかる、それでも近藤は無情のパンチ連打。
近藤は約3分に渡ってこれを続け、根負けした百瀬がついにギブアップ。リベンジ成就だ。

終わってみれば、いつもの近藤らしい「蛇の生殺し」のような勝ち方、
そろそろ海外の強豪相手にこの勝ち方をするところが見てみたいなぁ。

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◎夜の部

17:30
後楽園再来、昼のうちに買っておいたB席3500円で会場入り。
客入りは8割。昼に比べると客が少ない。
やはりスター選手に欠けた興行だからかな?
それでもトーナメントの行方を気にしつつ観戦開始。

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PANCRACE GATE フェザー級  5分2R
○実原 隆浩(160cm/体重発表なし/チーム品川)
●築城 実(162cm/体重発表なし/P'sLAB東京)
[1R 19秒 膝十字固め]

UWFが好きだったらしい実原が、組み付いてからスルスルとバックを奪って築城の体制を崩し、
美しい動きで脚を取ると、一気に膝十字。これが見事に極まって築城タップ。
凄いな、UWFのような動きからの秒殺だよ。今後の実原に期待だな。

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・格闘Xパンクラスのパーソナリティ2名の挨拶
昼間と内容変わらず。違ったのは自分達の写真集やDVDの宣伝をしていた事だけ。

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第一試合 NEO BLOOD TOURNAMENT 準決勝 第一試合 無差別級戦 5分2R
○北岡 悟(168cm/77.7kg/パンクラスism)
●アライ ケンジ(176cm/72.2kg/パンクラスism)
[延長R 2分7秒 アンクルホールド]

「アライのファイトスタイルがあまり好きではない。」
と言う北岡、因縁の対決だ。
今までの戦跡は北岡の2勝0敗。
「3度目の正直」でアライのリベンジなるか?
それとも、北岡の返り討ちか?

昼の部では秒殺で勝利し、
逆にその実力が見えにくかったアライだが、やはり打撃が得意らしい。
飛びヒザやパンチでガンガン攻めている。
これに対して北岡も、タックルからテイクダウンを奪い、ポジションを移行していく。
2Rの終盤には、勝利を焦る北岡は超強引なタックルを仕掛け、
その突進力のあまり、逃れるアライをロープ際で肩車で持ち上げてしまう珍場面も。
しかし両者共に決め手に欠けてしまい、規定ラウンド内には決着つかず。

延長R、相変わらずハイキックや飛びヒザを出すアライ、
北岡は組み付きテイクダウン、インサイド・ガードの体制。
しかし、体の柔らかいアライはこの体制から体を動かし、
なんとノゲイラばりのオモプラッタを極め、
ここから脚関節に移行、この時、北岡も脚を取り関節を仕掛けた。

脚関節合戦、どちらが先にタップするかの我慢勝負、先にタップしたのはアライだった。
素晴らしい攻防、観客は負けたアライにも大拍手で花道を送った。

第二試合 NEO BLOOD TOURNAMENT 準決勝 第二試合 無差別級戦 5分2R
○門馬 秀貴(182cm/85kg/A3)
●鈴木 雅史(180cm/80kg/U.W.F.スネークピットジャパン)
[2R 3分48秒 三角絞め]

門馬がグラウンドで圧倒的な攻勢、
ポジションをガンガン移行して攻める。
1Rの終了間際にはクロック・ヘッド・シザースを見せる場面も。

2Rも、下になった門馬が2度に渡る三角絞め、
一度は体の柔らかい鈴木がくるくる回って強引に外し、観客の大歓声を浴びる。
しかし、二度目がガッチリ極まってしまった。鈴木タップ、試合終了。

第三試合 特別試合 フェザー級戦 5分3R
○砂辺 光久(172cm/55.5kg/ハイブリッドレスリング武∞限)
●和知 正仁(162cm/58.1kg/チームRoken)
[判定 2−1]

鈴木みのるにあこがれてパンクラス入りした砂辺。
フェザー級のエースとして、この試合には勝ちたい所だ。
ちなみに、DEEPではランバー・ソムデート・吉沢にも勝利している。
しかし和知は、前回出場したPANCRACE GATEの試合では裏拳一発の秒殺勝利。
砂辺の今日の敵は難敵だ。

さて、この試合に対しては、
フェザー級ならではの素早い攻防を期待したが、
試合は残念ながら大膠着試合に。
お互いテイクダウンから上にはなるだが、
その後が続かない。客の中にも寝る人が続出。

判定は微妙ながら、上になる事の多かった砂辺が勝利。
でもこの勝負、ドローでもいいんじゃない?

第四試合 特別試合 ライトヘビー級戦 5分3R
○渡辺 大介(180cm/85.7kg/パンクラスism)
●山本 孝夫(177cm/88.4kg/禅道会)
[判定 2−0]

去年12月のPANCRACEでは、
菊田相手に跳び膝蹴りで「あわや秒殺か!?」という攻めを見せた渡辺。
ウエートリフティング出身なだけあって、全身筋肉のようなすばらしい肉体を持つ男。
今日も出るか、跳び膝蹴り!

・・・と、勢い良く書いてはみたが・・・。

試合開始早々、渡辺はスタンドでの一方的なパンチ連打とヒザ連打で山本を攻めまくり。
秒殺が期待されたが、山本に組み付かれてグラウンドで下になると渡辺は逆に何にもできなくなる。
今度は山本が一方的にポジションを奪うも、山本も山本でその後の攻撃が何もない。
そしてブレイクになると渡辺が数発打撃、山本組み付きテイクダウン、
ポジションを奪うも何も出来ない山本、ブレイク・・・の繰り返し。
観る側としては大変にツラい試合。やる側はいつだって大変なのだが。

3Rには両者バテバテ、
ラウンド終盤に再び飛びヒザとパンチ連打を入れまくった渡辺が勝利だが、
バテバテになっている山本に、打撃に行かず挑発を繰り返す渡辺にはイライラした。
また、プロとしてやっていくのに、あのグラウンドでの対応力の皆無さも気になる。
体は申し分ない物を持ってはいるのだが・・・。

第五試合 特別試合 ミドル級戦 5分3R
○ネイサン マーコート(180cm/81.3kg/アメリカ/コロラド・スターズ)
●梁 正基(183cm/81.6kg/スタンド)
[1R 1分37秒 レフリーストップ(腕ひしぎ逆十字固め)]

去年12月に不可解な判定で國奥にミドル級のベルトを奪われたネイサン。
しかしながら、間違いなくPANCRACEのミドル級最強は彼だろう。
今日の相手は、色々な団体を渡り歩くも戦績が芳しくない梁だ。
となると、ここは秒殺を期待できるか?

・・・と思ったら、実際、本当にそうなった。
ネイサンは梁に組み付き、一気にコーナーへ押し込みテイクダウン。
グラウンドでサイドを奪い、さりげなくクロック・ヘッド・シザース。
梁が逃げるようにこれを外した為、その勢いで両者の体制は横に一回転したが、
この時、さりげなくバックを奪ったネイサンが逆十字を仕掛ける。
梁の腕が完全に伸びきってしまい、レフリーが試合を止めた。

う〜ん、ネイサンは他団体に上がっても面白そうだなぁ。

第六試合 特別試合 ライトヘビー級戦 5分3R
○KEI 山宮(180cm/86.1kg/パンクラスism)
●佐藤 光芳(180cm/81.3kg/パンクラスGRABAKA)
[3R 2分52秒 レフリーストップ(グラウンドのパンチ連打)]

鈴木みのるや高橋義生に代表される「ヤンキー系」、
國奥麒樹真や伊藤崇文に代表される「チーマー系」等、
このように何故か不良の香りのするパンクラスismの所属選手達。
その中にあって、朴訥とした山宮の存在は非常に異彩を放つ。
彼にはスポーツインストラターとしての社会人生活経験があるからなのかな?
今日の山宮の対戦相手は、前回後楽園大会で美濃輪を下したGRABAKAの佐藤だ。
(ちなみに美濃輪は出場停止期間中につき本日はお休み)

ちなみにこの両者は、7月7日に横浜赤レンガ倉庫で行われたThe CONTENDERS 7に出場。
山宮は矢野 倍達に判定で勝利し、佐藤は同じGRABAKAの佐々木 有生とタッグを組み、
宇野 薫 & 光岡 映二 組と対戦し、引き分けている。
両者共に、休む時間を空けずの試合出場、ご苦労様です。

この試合は「佐藤のタックル技術 vs 山宮のヒザ」。
山宮はタックルで組み付く佐藤の顔面にヒザを入れ続ける。
それでも佐藤も意地のテイクダウンで得意のグラウンドへ持ちこむ。

しかしグラウンドになっても、山宮は絶対的なポジションを佐藤に奪わせない。
それどころか、時にはグラウンドで下になりながらも逆転して佐藤を亀にしたり、
テイクダウンを奪われても近藤ばりの復活劇を見せる。

そしてスタンドになれば、今度は山宮のパンチとヒザが佐藤を蝕んでいく。
2R中盤からは、スタンドで不利になると自らグラウンドになっていた。
これに山宮も付き合っていき、上になってはパンチや鉄槌を佐藤の顔面に叩き込む。
結局は3Rもこの攻撃を続けた山宮に対して佐藤が根負けした。

山宮の勝利は嬉しいね。
ここは、去年10月に敗れた郷野との試合が見たいよ。

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10分休憩の後、鈴木みのるの挨拶
「新日本の佐々木 健介選手との試合は、僕のパンクラスのスタイルで、
 新日本プロレスのスタイルの健介選手と闘います。
 勝って、パンクラスに勝利の報告が出来るよう頑張ります」
ガチを主張していた鈴木だが、プロレスになっちゃうのかなぁ。
まあ、どっちでも良いんだけどね。

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第七試合 NEO BLOOD TOURNAMENT 決勝 無差別級戦 5分2R
○門馬 秀貴(182cm/85kg/A3)
●北岡 悟(168cm/77.7kg/パンクラスism)
[1R 5秒 KO]

NEO BLOOD TOURNAMENTの決勝戦は、アッと驚く秒殺劇に。

このトーナメントを、強引な「弾丸タックル」を起点にした攻めで勝利してきた北岡。
当然のように、この試合も開始早々から、弾丸タックルで門馬に襲い掛かる。

しかし、ここに落とし穴が。
門馬がこのタックルにヒザを合わせると、
これがモノの見事に北岡の顔面にドンピシャのヒット!

膝から崩れた北岡、もはや戦闘不能。

終わってみれば、昼の部のアライを上回る5秒という驚異的な時間!
とんでもない秒殺劇で門馬がNEO BLOOD TOURNAMENTを制した。

観客や応援団からの大歓声の祝福を受ける門馬。
今年のNEO BLOODは外様団体が勝ち取った。

第八試合 パンクラス初代ウェルター級王者決定トーナメント 決勝 5分2R
○國奥 麒樹真(174cm/76.4kg/パンクラスism)
●伊藤 崇文(170cm/74.3kg/パンクラスism)
[1R 4分59秒 腕ひしぎ逆十字固め]

いつだってテンションの高い伊藤と、いつでもどこか不機嫌な國奥。
この試合に勝った方が初代ウェルター級王者である。両者ともに気合が入る。

試合開始、アグレッシブに攻める伊藤はバックを奪ってのスリーパーで攻めこむが極まらず。
逆に國奥はラウンド終盤にテイクダウン、一度離れて再びもぐりこんでの逆十字が鮮やかに極まる。
あと一秒でラウンド終了だったものの、伊藤が無念のタップ。國奥はミドル級と合わせて2冠王だ。

試合後、國奥はUFCのマット ヒューズへの挑戦をブチ上げた。
個人的には、その前にネイサン マーコートにきっちり一本勝ちするのが先だと思うのだが。

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雑感:
パンクラス・ゲートを含めて全18試合だった割には、
それ程は疲れずに観戦出来た気がします。
まあ、それだけ見応えのある試合が多かったという事ですね。

特に派手な演出もなく、興行自体はいつものパンクラスでしたが、
今日の興行の成功は、9月末に行なわれる横浜文体興行へ向けて、
良いステップになったのではないでしょうか。

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以上、長文失礼。

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