横浜案内その2 & 2001・12/21リングス大会ルポ

註:高倉仮面氏のルポは、「会場周辺の観光案内」と「試合そのもののルポ」のふたつが
絶妙に融合し構成されている。私は便宜上、前者のほうに重点を置きコーナーにおいているが
そこだけに注目するのはあまりにもったいないと言えよう。
両者ともにご注目いただきたい。ただし読者の便宜のため、実用性の高い観光案内を太字にした。


お疲れ様です。
高倉です。

さて、今回僕はRINGSを見に行きました。
それでもって、いつも通りに観戦記を書きました。
したがって、いつも通りに送ります。

RINGSは、新日本プロレス→UWFと団体を渡り歩いた前田日明選手が、
自分の理想を追い求めて旗揚げしたプロレス団体です。
プロレス団体…と言っても、昔はたしかにプロレス団体だったのですが、
現在はパンクラスと同じ『セメント・プロレス』団体です。

団体自体は…現在は苦しい状況です。

旗揚げ当初は、それまではベールに包まれていたオランダ・ロシアの格闘技選手の発掘や、
石井館長率いる正道会館勢の協力もあり、話題性には事欠きませんでした。
正道会館がK−1の為に離脱してからはやや低迷が続きましたが、
所属選手の高坂選手のUFC進出、元UWFインターの次期エース・田村選手の移籍、
そして元KINGDOMのエース・金原選手の移籍等で日本人を充実させると、
海外では、ブラジル系の選手の発掘にも着手、
ルールもよりVTに近づけてトーナメントを開催する等、
再び人気を取り返してきます。

ところが…。
前田選手の「ワンマン社長」ぶりがまずかったのか、
2001年に田村選手を始めとする日本人主力選手が大量離脱。
さらには、RINGSで発掘した強豪外国人選手は、
次々にPRIDEに引き抜かれていきます。
現在、PRIDEの初代ヘビー級王者であるアントニオ・ホドリコ・ノゲイラや、
世界のミドル級階層の最強の一角であるダン・ヘンダーソン、
これからPRIDEを脅かす存在となるであろう強豪ジェレミー・ホーン、
そしてPRIDEの問題児ギルバート・アイブル…。
どうです?今のPRIDEをいかにRINGS上がりの選手が支えているか、
わかっていただけたでしょう?

んで、当然ですが主力選手が次々に「離脱」するRINGSは、
お客さんもどんどん「離脱」しています。
一時はTV放送契約しているWOWOWが、
契約解除するという噂も流れたくらいです。

そんな嵐のような状況の中、
移籍してきた金原選手がデビュー10周年を迎えました。
今回は、その記念興行という事になります。

ルールについては、現在のPRIDEを思い浮かべていただいて、
・4ポイント(四つん這い)状態の選手への、ヒザ攻撃は反則。
・基本的には1Rは5分間、3R制。
・体重分がPRIDE以上に細かく、体重差判定のようなものはない。
・膠着ブレイクが異常に早い。
・グラウンドの顔面パンチは反則。
・持ち点が3点あり、ロープエスケープ及びダウンで失点1、
 持ち点がなくなるとTKO負け。逆に言えば、持ち点内でエスケープやダウンが可能。
ような感じだと思ってください。

ではでは「観戦記」、行かせて頂きます。

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17:30
正直な話、今回の興行は観に行くつもりはなかった。
東京勤務のこの身には「平日の19:00に、横浜で開催される興行」というのは、
他の人は知らないが、僕にとっては「遠い向こう側の出来事」。
「どうせ、日曜日にはDEEPに行くわけだし…」と、
この金曜日は平穏に過ごすつもりだった。

そんな僕の考えが変わったのは、
会社での仕事が思いのほか早く終わった為。
「今日は早く終わったなぁ…。
 そういえば、今日は横浜文体でRINGSあるんだっけなぁ。
 えっと、今が17:30で、興行開始は19:00。
 ここから横浜までは…、特急なら30分かぁ、余裕じゃん!
 よっしゃ!ここは一つ、金ちゃんを祝いに行きますかぁ〜っ!」
内心、気になっていた興行なだけに、こうなれば即決だった。
「いざ、横浜文体!」、東急東横線渋谷駅から横浜方面へと向かう。

17:55
東横線終点・桜木町駅到着。
「…どこだ、ここ!?」。
そこには、初めて降りる駅に動揺を隠せない僕がいた。

いつもは横浜市営地下鉄関内駅から文体に向かっているのだが、
誰かから「桜木町と関内は近いよ」と聞いていたので、
桜木町と横浜文体は近いイメージがあったのだ。
しかし、桜木町に対して僕の「土地感」が働かないのは誤算だった。
道路標識の表示を頼りに関内方面と思われる方向へ走る。

18:10
どうにかこうにか、地下鉄関内駅を発見。
「ハァハァ…。これでどうにか、文体に行けるなぁ…」。
とりあえず一安心だが、油断は禁物。
見つけた場所が、いつも使っている地下鉄関内駅の出入口とは明らかに違う場所だからだ。
「でも、あとはこの出入口を目印にして、
 文体へ向かうだけだな………、あっ!」
僕の目に一つの看板が目に止まる。

『横濱カレーミュージアム』

疲れた僕の頭の中に、怒涛の勢いでカレーのルーが流れ込んでくる。

「………はっ、イカンイカン!とりあえず関内には着いたが、
 まだ文体までの道がハッキリ分かった訳ではないのだ!
 第一、ここでカレーを食べてしまったら、興行に間に合わない可能性が出てくる!
 よし、ここは涙を飲んで文体へ行くぞっ!

 さあ、行くんだっ!行くんだったらっ!

 行くんだよっ!この事はキッパリ忘れろっ!本当に間に合わなくなるぞっ!
 さあ、その足を前に出せっ!出せよっ!出せってばっ!出すんだよぉ〜っ!出…。 

 ………ホントに、君はしょうがない奴だなぁ。
 そこまで言うなら仕方がないねぇ。でも、ちょっとだけだぞ♪」。

18:15
『もう一人の自分』の誘惑に勝てず、横濱カレーミュージアムへ。

http://www.matahari.co.jp/curry/

店内のアトラクションはなかなか面白そうだったが、
そんなものに気を取られるのは、彼女と一緒に来た時だけで十分!
ましてや、今年も何度目かの「♪一人きりのクリスマス・イブ」を過ごそうとしている僕には、
全く関係のない話だ、バカヤローッ!(not通称・日本一のラリアッター)

ってな訳で、さっさと店内の人気店「ぐーるMAN」へ駆け込み、
「よこすか海軍カレー」を注文する。
出てきたカレーは、マッシュルームとチキンが沢山入っていて、
クリームコロッケが2つ上に乗っかっているカレー。
クリーミーでコクのあるカレーのルーが、僕に至福の時間を与えてくれる。
「嗚呼、カレーよカレー、君はどうして辛いのか?いやぁ、来てよかった…」。
時が経つのも忘れて、カレーの味を思う存分楽しむ。

18:40
「…ダメだよっ、時が経つのを忘れちゃ!」
食べ終わった瞬間に現実世界に引き戻された僕は、
大慌てで「横浜文体・探索の旅」を再開。

駆けずりまわり這いまわり、
すったもんだの末に横浜文体を発見したのは19:00ジャスト!
ギリギリセーフだった…。


19:00
チケット購入。B席が3000円とは安いね!
パンクラスは同じ席でも5000円も取られちゃうからなぁ…。
いや〜、バックに大手スポンサーがいる興行はちがうねぇ!

…と思っていたら、パンフレットは薄い作りで1500円。高いっ!
パンクラスの場合、入場するとパンフレット代わりの新聞を無料でもらえるのだ。
これって、どっちが良いんでしょうねぇ。

19:05
会場入りする、客の入りは6割〜7割。
平日興行というのも含めて、昨今のRINGSの噂を聞く限りでは、
この入りは健闘したのではないでしょうか。
カレーミュージアム館内で見た、
「マラソンの瀬古選手」の出演したSBカレーのCMを懐かしみつつ観戦開始。

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第一試合 ユニバーサルバウト ミドル級
○門馬 秀貴 vs 佐々木 恭介● (2R判定 2−0)

両者共に決め手に欠けた試合。門馬の打撃も良かったが、
全体的には佐々木の何度か成功したタックルや、
足関節狙いの方が冴えていたように見えた。
ところが、何故か判定は門馬。
会場も僕と同じ見方をしていた人がいたらしく、
軽めのブーイングが発生。

第二試合 ユニバーサルバウト ライト級
○小谷 直之 vs 飯田 崇人● (1R 3分2秒 腕ひしぎ逆十字)

コントロール術に長けていた小谷が、
狙いどころを変えつつポジションを崩していく。
足関節狙いを切り替えて、
ハーフマウントからサイドへ移行して、逆十字。
「流れるような技の移行→決め技→タップ」という綺麗な展開に場内が沸く。

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19:30
オープニング・セレモニー。あっ、今までの試合はアンダーカード扱いなのね。
輝くスポットライト、鳴り響く団体オープニングテーマ曲、入場してくる選手達。
こういうのは良いねぇ。僕は好きですね。

ちょっと閑話。
上記のような「どこでもやっているような演出」を、
何故現在のパンクラスはやらないのでしょうか?
パンクラスの興行って、セレモニーもなく淡々と試合が行われていくので、
つまんない試合が続いても気分転換が出来ず、疲れてしまうんですよねぇ。

それらしい事をやったとしても、かなり「おざなり」にやってしまう。
この間のヘビー級トーナメントのオープニング・セレモニーなどは、
時間をかけて全選手を入場させておきながら、
「以上の選手で争われます。選手退場!」で終わり。
なんと、選手宣誓や代表選手挨拶もないのだ。
選手やトーナメントに「箔」を付ける気がないなら、
やらなくてもいいよ、ホントに。
パンクラスのフロント陣は、もう少し「客」の事を意識して欲しいなぁ。

話を戻して…。
全選手入場後の挨拶は、当然ながらこの日主役・金ちゃん。
挨拶自体は月並みだったが、
会場のあちらこちらから「ガンバレ!」「今日は頼むぞ!」と声援が飛ぶ。
会場には高山が駆けつけていて、金ちゃんに花束を贈呈。
いや〜、このツーショットはいつ見ても「絵」になるなぁ。
セレモニーの最後には、ヴォルク・アターエフ選手の「散打世界選手権・優勝」の報告。
このところ、「散打」という単語は良く聞くようになったなぁ。

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第三試合 ライト級オフィシャルマッチ 
○前田 直之 vs ステファン・ギリンダー● (2R 1分42秒 裸締め)

1R、前田は序盤からローキックでプレッシャーを掛けていき、パンチを何発か放つ。
このパンチがヒットし、ステファンは早くもダウンを喫する。
ところが、これで逆に緊張感が解けたのか、ステファンの動きが良くなる。
前田の攻撃にローやパンチで合わせ打撃戦となる。
が、攻勢をとっていたのは前田。ハイキック、ストレートが的確にヒットしていた。

2R、静かなロー合戦・ストレート合戦の中、前田の見事なカウンターがステファンにヒット。
ステファンはこれで2度目のダウン。なんとか立ち上がったが、ダメージが大きそうだ。
…と、ガブリ状態になった前田はそこからバックを取り、なんとスリーパーへ!
そして、これでステファンはタップ!会場に歓声が起こる。
勝った前田は、その喜びをバク転で表現。
それにしても、SB選手が寝関節で勝つとは驚いた!

第四試合 ライト級オフィシャルマッチ(UFC−J優勝ベルト選手権?)
○須藤 元気 vs 山本 喧一● (2R 1分46秒 裸締め)

元気の入場は今日もド派手。頭に電球・銀色のマント姿で踊るように入場。
銀の紙吹雪を舞わせ、場内を盛り上げようとする…が、今日の客のノリはやや悪し。
この間の後楽園の時は、結構盛り上がったんだけどね。
対するヤマケンは、UFC−Jのベルトを誇示しつつ入場。
…と、リングイン後に、ベルトをリングの真ん中に置く。
これは…、ヤマケンはこのベルトを賭けて試合するつもりだ!
それにしても、両者の体格差が気になる。ヤマケンって、結構でかいのね。

1R、軽いキックの応酬から、体格差にまかせてヤマケンが投げを打つ。
ガードポジションで上になるも、ここから続かずブレイク。
しかしヤマケン、元気のキックをつぶして再びガードポジション。
足関節を狙うも、元気はこれを返して逆に上になる。ここから色々と狙うも、ゴング。
ヤマケンは、決め手に欠けるタイプ?

2R、元気の飛びげりをヤマケンがキャッチ。ところが、これは元気の誘い水。
元気はヤマケンを引き込んで、自らガードポジションへ。
スイープして元気が上になると、そこからスイスイとポジション移行、
最後はバックを取ってスリーパー。ヤマケンのタップで試合終了。

負けたヤマケンは、UFC−Jのベルトを須藤に腰に巻いて退場、これはこれで潔し。
勝った元気は、新たな格闘集団の結成をマイクアピール。飛躍しつつある元気に期待大。

第五試合 アブソリュート級王座決定戦・トーナメント準決勝
○クリストファー・ヘイズマン vs エギリウス・ヴァラビーチェス●
(1R 3分08秒 腕ひしぎ逆十字)

この試合、前評判の高かったエギリウスに期待してたが…。
1R、ソバットを中心とした牽制キックをバシバシだすヘイズマン。
ここからタックルを決めると、スイスイとポジションを移行。
2度の袈裟固め狙いから、最後は逆十字。
終わってみれば、ヘイズマンの完勝だった。
…って言うかヘイズマン強いのね、知らんかった。

第六試合 アブソリュート級王座決定戦・トーナメント準決勝
○エメリヤーエンコ・ヒョードル vs リー・ハスデル●
(1R 4分10秒 ネックロック)

最初に感想を書くけど…ヒョードルってバカ強いんですねぇ!

1R、打撃戦からリーが投げを放ち、ニー・オン・ザ・ベリー状態になる。
ここからヒョードルは切り返し、ガード・ポジションで上になりパンチを浴びせるも、
試合は再びスタンド状態へ。
ヒョードルのパンチから投げで、試合はまたしてもグラウンドへ移行、
ヒョードルが上になると、細かいパンチからチキンウィング・アームロック。
これにはリー、たまらずエスケープ。
今大会初めてのロープ・エスケープに会場が沸く。

…とサラサラと書いたが、この間のヒョードルのパンチ音が凄いのなんのって!
これがリーに当たるたびに「パコーン、パコーン」って音がするんですよ!
いまどき、総合でこんな音をだすパンチが出せるのって、
この人かボブチャンチンぐらいでしょうね。

そんな打撃が強いヒョードル、今度はコーナーで立ち4つ状態になると、
体重を浴びせて強引にグラウンドへ。マウントを嫌うリーが逃げるも、
ポジションはヒョードルのガブリ状態へ(リーは4点ポジション)。
ここから、快音のするパンチがショートレンジでリーの顔面を捉える。
試合はこの時点で決まっていた。
リーも必死に脱出するも、最後は下からのネックロックにタップ。

いや〜、このヒョードルという男、マジで強いわ!
僕は、正式にRINGSに目覚めましました!

第七試合 アブソリュート級王座決定戦・トーナメント準決勝
○ヴォルク・アターエフ vs 高阪 剛● (3R判定 3−0)

地味に、本日のお目当てはこれでした。噂の破壊王vs世界のTK。
マニアックながらも、良いカードですよねぇ。

1R、開始後TKはタックルを試みるも、アターエフはこれをかわし、
寝てしまったTKの上になって打撃を浴びせる。
スタンドになり、アターエフの放ったミドルによろめくTK。
これでアターエフは一気に打撃で攻勢に出る。
TKはどうにかグラウンドに持っていき、
ガードポジションからボディパンチを連打。
ポジションを移行し、逆十字・チキンウィングと移行するも、
アターエフに粘られ未遂。逆にスイープされるも、ここでゴング。
このラウンド、とりあえず互角であろう。

2R、TKのタックルにアターエフのカウンターのヒザがヒット。これでTKは流血。
レフェリーはここで一旦試合をストップ、ドクターチェックが入る。
ミルコvs藤田の再現か!?と思ったが、ここは続行。
会場から安堵感からの拍手が起こる。

試合再開直後、
TKがこのアクシデントを恐れず再びタックルに行くのには驚いたが、
今度は見事に成功。
ガード・ポジションから、またまたボディパンチを連打。
ここからポジションを移行し色々と技を狙うも、ゴング。
TKがペースを取り戻したぞ!

ところが、の3R。
アターエフの打撃がモロにヒットしたTKは苦し紛れにタックル。
これをきって試合はガード・ポジションへ移行する。
この間にも、アターエフのキツいパンチがTKを蝕む。
下になったTK、足関節を狙うもこれは失敗。
再びスタンドになると、アターエフの打撃に合わせてTKはカウンターのタックル。
これが見事にヒットしグラウンドになるが、TKは結局決めきれずにブレイク。
この時、TKはアターエフのパンチが効き始めていた。

そして、ここからは…。
TKはその後、何度もタックルを試みるが、
全てアターエフに切られる上に、その度にアターエフのパンチを食らう。
TKが愚直なまでにタックルにこだわる姿は心を打ったが、
現在のVTでは、ここまで見切られているのにそれでもタックルをする選手は、
「技のない選手」という事になるんだろう。
それまでのパンチのダメ―ジも積み重なり、
TKは最後の方では完全に足がフラフラ。

試合終了、判定は3−0でアターエフ。TK、無念。
しかし、アターエフも打撃の強い選手だったなぁ。噂どおりの強豪だ。

第八試合 ヘビー級オフィシャルマッチ
○金原 弘光 vs ポール・カフーン● (3R判定 2−1)

金ちゃんのデビュー十周年試合に、会場が盛り上がる。
しかし、前田CEOは簡単にこの試合を終わらせようとはしていなかった!

1R、カフーンは打撃戦から4つ状態からの投げでガード・ポジションへ。
もつれた挙句スタンドになると再び両者は打撃の応酬。
ここから不意にバックをとったカフーンは、一気にジャーマンで引っこ抜く!
これには会場騒然!「やばいよ、カフーンって強いよ!」
しかし、金ちゃんも負けていない!
またまたスタンドになると、先ほど以上の乱打戦に突入。
ここで的確なパンチがカフーンにヒット!
これ以上の打撃戦を嫌がったカフーンがタックルに来ると、
金ちゃんはこれを巧みにコントロール。グラウンドで優位になるも、1Rはここで終了。

2R、やっぱり打撃戦。カフーンのカウンターパンチが金ちゃんを捕らえる。
今度は金ちゃんが嫌がってタックルへ行くが下になってしまう。
それでも、不利な体制からでもアームロック等を狙って粘る。

この状態がブレイクになると、
2人の戦いはエンセンvsボブやエンセンvsフランクを思わせる大乱打戦に発展!
大歓声の中、カフーンのストレートと金ちゃんミドルがクリーンヒット!
どうなるかと思ったこの展開、結局は金ちゃんが先に折れてグラウンドへ引き込む。
これはブレイクするも、次のグラウンドでは金ちゃんが逆十字を決めにかかる!
あと少し、もう少し…、やったぁ!腕が伸びたぞ!決まったぁ!

…と思ったら、カフーンが伸びきった腕でこれをこらえ、腕力ではずしてしまう!
これには金ちゃん贔屓の会場も、カフーンの健闘を称える拍手!
これですよ、これ!これこそ、健全なマット界の「やる側と観る側の関係」ですよ!
2Rはここでゴング。「良い試合だぁ!」と会場から歓声が出る。

3R、カフーンは立ち4つ状態から体重を浴びせてマウントを取るも、
これは決め手に欠きブレイク。ならばと、再び投げを放ちグラウンドへ移行するが、
今度は金ちゃん、足関節狙いからバックマウント、スリーパー狙いへ。
「決まる!」と思ったが、ここは崩れてブレイク。

しかし…、もう残り時間がない!
今日は「金ちゃんの一本勝ち」がなんとか観たいのだが…。
ここで金ちゃん、最後のマウント・ポジション!
必死に色々な関節を狙うが…無常のゴング。

判定は、打撃好きな藤原さんがカフーンを勝者にするも、残り2人は金原支持。
まあ、僕の目から見ても金原の勝ちだったので、文句なしでしょう。
金ちゃんは「今日は途中で諦めようと思ったんですけど…」と、
ボヤキ混じりらしさ爆発のマイク。とにかく勝てて、良かった!

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雑感:
よく、「『パンクラスオタク』と『RINGSオタク』は仲が悪い」という話を聞きますが、
会場に行って、何となく理由がわかりました。

RINGSのお客さんの方が、
より「お客さん」としての立場で観戦している気がします。
パンクラスのお客さんは、
もう少し「選手」の側に立っているお客さんが多いせいか、
「技術的なヤジ」が多かったりします。

ようは、『パンオタ』にしてみれば『リンオタ』は、
「細かい技術的攻防やヤオガチの区別もわからんくせに、
 ギャアギャア騒ぎやがって!」となり、
(昔はプロレス団体だったので、ヤオガチという単語がついてまわる)
『リンオタ』にしてみれば『パンオタ』は、
「外国人選手に逃げられて、
 勝てなかった日本人選手同士で傷を舐めあいやがって!
 大体、リングの演出がなさすぎ!ネクラなんだよ!」となるんでしょうねぇ。
(上記は僕の想像なのですが)

両者は似ているけど、全然別物。
両方を楽しめる感性で観にいけば、きっと両方共面白いと思うんですけどね。

それにしても、RINGS。
アレだけの大量離脱がありながら、
それでも「まだ見ぬ強豪」が多数存在したのには驚きましたね。
最近は軽量級も充実してきましたし、PRIDEにさえ引き抜かれなければ、
人気の回復の芽は十分にあると思います。

そう、「PRIDEにさえ引き抜かれなければ」。

以上、長文失礼。

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