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THE BEST 旗揚げ戦

お疲れ様です。
高倉です。

今回はThe BESTを観戦しました。
またまた観戦記を書きました、送ります。

The BESTは、PRIDEで御馴染みの興行会社・DSEが、
「PRIDE Oficial Fan Club」のゴールド会員の為に開いた、
「ファンへの感謝興行」のような位置付けです。
一応、非会員も観戦が可能だった為、観に行きました。

今回のThe BESTは…正直言って、何を売り物にしている興行かわかりません。
只、前述のゴールド会員であれば、
二日後に控えたPRIDE19の出場選手インタビューが見れる上、
興行の観戦費用がたったの二千円で済みます。
選手にとっても、DSE主催興行であるこの舞台で勝利すれば、
今後PRIDEで活躍できる可能性が高いのは間違いないでしょう。
また、リングアナがPRIDEとは全然違う人だったり(女性リングアナも存在しました)、
リングが全く新しい八角形リングだったりと、
「PRIDEをより良くする為の実験興行」という位置付け、とも感じました。

ルールは、現在のPRIDEとほぼ同じです。PRIDEのルールをおさらい。
・4ポイント(四つん這い)状態の選手へのヒザ攻撃が、一部例外を除いて反則にならない。
・体重分がかなり大雑把(93kgを境に、以上がヘビー、未満がミドル。これだけ。)。
 体格差だけで決着がつく事もしばしば。
・膠着ブレイクがない。したがって、他の総合系に比べて膠着しやすい。
 膠着した場合は、その原因となる方に注意が与えられる。
・ヒジや前腕部を使った打撃は反則。
・ロープをつかむ行為は反則、注意が与えられる。
・その他の行為は、おおよそOK。

んで、PRIDEと違うところは、
・1Rは5分間、2R制。(PRIDEは1R10分、2R〜3Rは5分)
・リングは八角形。金網はなく、周りにはロープが張られている。
 これにより、コーナーでの膠着(いわゆるガイ・メッツァー膠着)が少なくなる。
と、こんな所です。

では、観戦記です。

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15:30
…何と言うことだ。
「The BEST」なんて観戦する気はサラサラないのに、
こんな日に限って仕事が早く終わってしまった。
この時間なら後楽園ホールに向かう時間は十分にあるじゃないか。

だが…。

「PRIDE Oficial Fan Club」会員は二千円、一般人は一万円。もちろん僕は一般人。
しかも、出場選手は過去PRIDEでいいところなく敗れていった選手が中心。
しかし、その中にどうしても観たい選手がいる事も事実だ。

『観るべきか 観ざるべきか The BEST』

とりあえず、後楽園に行ってから考える事にする。

16:00
後楽園に到着、心無くゲーセンで時間をつぶす。
しかし、ゲームをしている途中もThe BESTの事を考えている自分がいる。

と、ある考えが思いつく。
「…そうか、ダフ屋か…」。
ダフ屋から買えば、まあ少なくとも一万円払う事はないだろう。
だが、僕は幾ら払う事になるのだろうか。
まさか、二千円で買えるという事はないだろうし。

『金出すか そのまま帰るか The BEST』

ゲーセンを離れ、ホール近辺をぶらつく

17:00
後楽園観戦の名物だったが残念ながら今年(2002年)の3月末で閉店が決定してしまった、
プロレスショップの老舗「チャンピオン・東京店」へ行く。
店の中で「正直、スマン」Tシャツを発見、なんだか悲しくなる。
とりあえず『紙のプロレス』最新号購入。
WWF来日興行と武藤の全日移籍劇の記事ばかりで、The BESTには何も触れていなかった。

『話題なし 余計気になる The BEST』

ダフ屋にあたってみる事にする。

17:45
ダフ屋の人々は、どうもチケットを持っていないようだ。
やはり今日の興行は、
「『PRIDE Oficial Fan Club』のゴールド会員」用の特別な興行なのだろう。
チケットが余らないのは、まあわかる話ではある。
…ん?良く見ると、ホール前で寒そうにしているオジサンが、
何枚かチケットを握ってるぞ。しめたな。

ダ:「チケット?あるよ〜っ!1万円のところを九千円でOKだよ〜っ。」
仮:「九千円?!じゃあ、いいや。」
ダ:「なんでだよ?!千円やすいじゃん!」
仮:「だって、インターネットなら二千円で買えますから、そのチケット。」
ダ:「じゃあ、兄ちゃんもインターネットで買えばよかったじゃん。」
仮:「そうなんですけどね。まぁ、どちらにしてもいいです。高い。」
ダ:「あ〜っ、分かった分かった。七千円だ、七千円でどうだ?」
仮:「七千円?!…六千円、それ以上は買いません!」
ダ:「あ〜っ、分かったよ、それで良いよ!全く、今日は赤字だよ!」

チケットを観ると「招待券」の印字、赤字なわけねぇ〜だろ!
今考えると、やる気になれば五千円まで落ちただろうなぁ。

 『六千円の 価値はあるのか The BEST』
(『一万円の 価値はないだろ The BEST』)

18:10
後楽園ホール5Fに到着。
スタッフに「一般の方は、こちらの列に並んで下さい!」と言われる。
今日はファンクラブ会員を先に入れて、一般客は後からの入場という形式をとっていたのだ。
…って、一般客の『列』!?あのメンバーの興行に一万円払える人たちの、『列』!?

しかし、人数は少ないものの一般客の『列』は確かに存在した。
…ああ、恐ろしい。酔狂もいいところだ。
僕には「ジャイ落の試合が観たい!」とか、
「ジョー・サンを拝みたい!」とかの明確な観戦理由があったが、
この人達にそういう考えはあるのだろうか?!
そして、何に対して一万円を払っているのだろうか!?
それとも、彼らも僕のように気が触れて、
フラフラとジョー・サンやジャイ落が観たくなって一万円を払ったのだろうか!?
だとしたら、世も末だ。新世紀に「世紀末」である。
…もっとも、この列はいわゆる年配の人が多かったように感じるが。

『DSEも ボロ儲けだな The BEST』

18:30
会場入り。金曜の夜という事もあり、客入りは最初はガラガラだった。
「まぁ、あのメンバーならこの入りは当然だな。」と思っていたが、時間が経つにつれ、
まずK-1・J-MAXでも見かけた「ストリート・ファッション」の若者達が入り、
やがて仕事で遅れたと思われるサラリーマンも入り、最終的には超満員だった。
K-1・J-MAXや今回のPRIDEのチケットの売れ方、そして今回のThe BESTの客入りで感じたのは、
「もはや格闘技は、マニアのものではなく若者の文化である」という事だ。
『紙プロ』を読みながらを19:00を待ち、観戦開始。

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今回は選手があまりにもマニアック過ぎる為、簡単な選手紹介をつけます。

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第一試合
○光岡 映二(171cm 78kg) vs アンソニー マシアス(178cm 83kg)●
[2R判定 3−0]

***

・光岡 映二
「PRIDE」への登龍門である「PRE-PRIDE」の第二回の優勝者。アマレス出身。

・アンソニー マシアス
「UFC-4」に出場したキックボクサー。
そこで対戦したプロレスラーのダン・スバーンに、
バックドロップやジャーマン・スープレックスで投げ『られた』事で有名。
「PRIDE-7」にも出場、なんと桜庭と対戦。
やはりフロント・スープレックスで投げられた上に、散々おもちゃにされて負ける。

***

1R、光岡はタックルからコーナーへ押し付け、
脚を刈ってテイクダウンしマウントを取る。
嫌がるマシアスは、何度か体を回転させて逃げようとするも、
光岡のマウントは変わらず、ここからパンチをコツコツと当てる。
中盤にはサイドからのチキンウィングを狙うがこれは決らず。
ラウンド終盤、ようやくなんとかスイープしたマシアスだが、
光岡はここで足を取って関節に移行しようとする。
これが外れると、今度はサイドポジションを奪う。
グラウンドでの顔面へのヒザが一発入ったところでゴング。

2R、マシアスのパンチにカウンターのタックルを合わせた光岡。
これを切ったマシアスがガブリ状態へ持って行こうとするも、
光岡はこれを押し切りテイクダウン、インサイド・ガードを奪う。
マシアスはなんとか逃げようとするが、
光岡は逃がさない、身を起こしてパンチを降ろし、
ポジションをマウントへ移行してもなお殴る。
ここから関節を狙うも、なかなか極まらない。
終盤、光岡がついに逆十字を極めようとしたが、
身を起こしてこれを逃れたマシアスに逆にマウントを奪われる。
マシアスはこれが最初で最後のチャンスだったが、ここで試合終了。

判定はポジション取りで終始優位に試合を進めた光岡に3ポイント。
しかし、決め手に欠ける印象は否めないか。
対するマシアスは…、昔はこんな人が桜庭と対戦していたんだなぁ…。

***

第二試合
○金 宗王(186cm 110kg) vs マンモス佐々木(188cm 120kg)●
[1R 25秒 レフリーストップ]

***

・金 宗王
格闘技団体PANCRACEの元所属選手。幻の道場「PANCRACE・KOREA」の唯一の選手だった。
もっとも、PANCRACE時代は負け続きだった。

・マンモス佐々木
大仁田議員が旗揚げしたプロレス団体・FMW所属選手。
但し、FMWはこの試合の2日前に倒産(!!!)した。
大相撲出身という事もあり、インディー団体所属選手の割には体が大きく、
FMWの中ではその将来を嘱望されていたが…。

***

金はしばらく練習していなかったのか、お腹がポッテリ。う〜ん、なんだかなぁ。
対するマンモス、入場ゲートでFMWタオルを広げてアピール。
こんな時に倒産とは何とも気の毒ではある。
セコンドには、同じくFMWの所属選手だったチョコボール向井の姿が。
客席からは何となく卑猥な言葉もちらほら聞こえた。
何故、この人を見た客が「卑猥な言葉」を言い始めたかは各自調査…って、もう知ってるか。

ゴングと同時にパンチを乱打しながら突進するマンモス。
金はパンチで応戦しながらも一度は腰を落としてしまうが、
何とか持ち直すと尚も突進するマンモスを捕まえ、
さすがは元・PANCRACE選手(体形は逆PANCRACE)、
スタンドでフロント・スリーパーを極めてグラウンドへ引き込んでしまう。
そして、この時すでにマンモスは落ちていた…。
レフリーがドクターを要請、試合終了。

マンモスは完敗。しかも、何の言い訳も出来ない完敗だ。
現在の総合格闘技に対して、あまりにも無策すぎた印象しか残らない。

ちなみにこの後、マンモスは引退を表明。「もう、二度とVTをやるつもりはない」と断言。
引退というのは、プロレスを含めてなのか?だとしたら、寂しい発言だなぁ。
今時、メジャーのプロレスラーも持てないような、素晴らしい体格の持ち主なのに…。

「男なら…」、いや、彼の風貌を踏まえて「男の子なら、もう一丁!」と言いたいよ。マジで。

***

第三試合
○高瀬 大樹(180cm 76kg) vs ジョイユ デ オリベイラ(168cm 78kg)●
[2R判定 3−0]

***

・高瀬 大樹
和術慧舟会所属の選手。ストリートファイトからこの世界に入ってきた変り種。
「PRIDE3」では204cm・304kgという超巨漢のアマチュア相撲王者・エマニュエル・ヤーブローを、
(身長差20cm以上・体重差200kg以上って…、どういう体格差だ!)
逃げ回った末に相手が疲れた所を攻めて、これに勝利。
しかし、その消極的ファイトと試合後のマイクの極北さで、その後のPRIDEには未出場。
「阪神タイガース、優勝だ!」って、どういうマイクアピールだ!
但し、他の総合格闘技団体にはちょこちょこ顔を出しています。

・ジョイユ デ オリベイラ
「PRIDE9」での入場時に舞台の演出装置のミスの為に大火傷を負ってしまった不幸な選手。
ところが、そんな目にあったにも関わらずそれ以降もPRIDEに出場。
しかも、入場時に消火器を持ち込んだり「火消し」のコスプレで登場したりで、
自分が受けた悪夢を逆に自分のセールスポイントにしてしまう。
非常に陽気な性格な選手だが、残念ながら勝ち星には恵まれていない。

***

オリベイラと言えば「コスプレ入場」だが、今回は日の丸の鉢巻きのみ。
対する高瀬のセコンドには宇野の姿が。この人、何気に最近は出番が多い。

1R、高瀬の突進をオリベイラは捌いてインサイド・ガードになり、
組み付いて下からガードする高瀬のボディへ打撃を当てる。
対する高瀬は、下からの三角締めを狙う。
これは極まりかけたが結局は外れてしまい、体制はガード・ポジションのまま。
オリベイラが立ち上がって、猪木アリ状態からのローキックを一発入れた後にブレイク。
高瀬はここからタックルを何度か仕掛けるが、ことごとくオリベイラに逃げられてしまう。
再び猪木アリ状態からオリベイラがローキックを2発当ててゴング。
高瀬のタックルは見切られているのか?高瀬の切れが悪いのか?リングが逃げやすいのか?

2R、高瀬はタックルから組み合った末投げを放ち、念願のインサイド・ガードを奪う。
ここからハーフ・マウントへ移行、肩パンチを当てつつ、
1分近くかけてサイド・ポジションへ移行し袈裟固めを極めようと体を移動させる。
そのため、サイド・ポジションの体制のまま両者がクルクルと回ってしまう。
しかし結局これは極まらず、体制が崩れて両者スタンドで組み合うも、
ここから再びインサイド・ガードになった高瀬が体を起こしてパンチを落とす。…が、試合終了。

判定は3−0で高瀬。グラウンドでの攻めが評価されたのだろう。
しかし結局は極める事が出来ず、タックルは見切られるはで、この試合での課題は多いか。
対するオリベイラは、攻めらしい攻めが見られなかった。これでは勝てないね。

***

第四試合
○ジャイアント 落合(185cm 120kg) vs 西田 操一(177cm 150kg)●
[1R 2分 KO]

***

・ジャイアント 落合
野球界の重鎮・落合博光氏の実の甥。
元正道会館所属の佐竹選手に志願し弟子入り。
アフロ・ヘアーがトレードマーク。
入場時の派手なパフォーマンスで人気を得るが、
負け続きの戦績で人気は一気に下降。
それでも、実は昔は高専柔道のチャンピオン。

・西田 操一
元白蓮会館所属の空手の選手。
大柄な体格…というよりは、ハッキリ言ってデブ。
しかし、極真の強豪ジョニー・クレインに勝利する等、昔は中々の実力の持ち主だった。
正道会館の空手大会で武蔵と死闘を繰り広げ、延長、再延長と決着つかなかったが、
『体重判定に入ります』の一声で判定負けしたり(当時の武蔵が、また細かった!)、
「PRIDE5」でパフォーマンス満載で入場したのは良いが、
ファウルカップを付け忘たために入場が遅れ、
待たされる立場になった対戦相手のエンセン井上がブチ切れて、
試合開始直後に秒殺される等、話の種が尽きない名物男。

***

西田、試合前のファウルカップはちゃんとつけて入場。
しかしこの人、なんて立派な『デブ』なんだ!
会場がその『デブ』っぷりに騒然となる。
対する落合、普通に入場でアフロもなし。
試合前から意味もなく睨み合う両者。
デブ同士のプライドをかけた試合が、今始まる!

ゴング後、いきなりの乱打戦!
「お互いパンチはかなり遅いです。」

勢いのあまり距離がつまり過ぎた両者が組み合う!
「なんだか暑苦しい光景に、会場からは笑いが起きました。」

ここはブレイク、再び両者のプライドがルールの乱打戦に発展!
「この「プライド」って『PRIDE』にかけてるの、気づきましたぁ?
 あ、パンチは相変わらず遅いですから。」

そしてやっぱり組み合ってしまう両者!
「暑苦しい…と言えば、
 今日は会場も結構暑かったです。冷房ないですからね、後楽園は…。」

またしてもブレイク、そして尚もパンチを仕掛けるジャイ落!
「西田が彼のパンチを受けるのは、空手家としてどうなんでしょ?」

そして組み付き、圧力で倒そうとするジャイ落!
思わずダウンしそうになった西田はロープを掴み、注意1。
「どう見ても、西田は太りすぎ。
 自分の体重を支えられなくなってダウンした感じだよ、これ。」

ジャイ落は全く手を緩めず、パンチの嵐!
フックが当たり、グラッときた西田を圧力で押しまくりパンチラッシュ!
「あっ、こう見えても僕、ジャイ落の試合は結構生で見てるんですよ。
 掣圏道でのデビュー戦、PRIDE10、バトのプロレスデビュー戦。
 ね、結構マニアでしょ?」

西田がダウンしてもパンチを降ろし、レフリーが止めて試合終了。
「何っ〜!?何っ〜!?ジャイ落、勝ったのっ!?マジで?!
 やった〜っ!!六千円払った甲斐があった!!」

でも、実際はバランスの悪い西田が勝手に負けてしまった印象。
勝ったジャイ落、勝利者のメダルを贈呈するPRIDEガールに抱きついていました。
ま、今日は勝ったので許す。

***

第五試合
○江 宗勲(183cm 95kg) vs アミール(183m 93kg)●
[2R 1分19秒 KO]

***

・江 宗勲
「PRE-PRIDE」の第一回の優勝者。その甘いマスク故に女性ファンも多い。

・アミール
「PRIDE3」にてグッドリッジ選手にボコボコにされた選手。その他の事は各自調査。

***

この試合、俺の近くには江の応援団が。
対戦相手のアミールが現れると「ヤバイよ、強そうだよ!」と騒ぎ立て、
(まあ、今までが今までなので気持ちは分からなくはないが)
江が登場すると「キャーッ!江!」と騒ぎ立て。
今日の江は、ヒースもビックリのゼブラヘアー。
会場からは「怖ぇ〜っ!」との声も。

1R、江は積極的に接近しコーナーで組み合い、離れ際に鋭いパンチを浴びせる。
このパンチがなかなか鋭い上にコンビネーションで来る為、アミールは必死にガードする。
ブレイクがかかっても、江はやはり同じ戦法でアミールを何度も攻めつづける。
アミールも距離が離れると単発のパンチやローで反撃するも、
江のペースは変わらない。江は特に、右フックとミドルキックが良い感じ。
ラウンドが終了する頃には、アミールは明らかに江の打撃に苦手意識を持っている印象。
それでもガードに専念した為、このラウンドでの決着だけは免れる。

2R、向かい合っての打撃戦が続いたが、江が再び接近戦を挑んだ。
やはり組み合ってこれはブレイクになるも、
さらにパンチラッシュで攻める江の右フックがモロにヒット!
これでアミールはダウン、尚も攻めようとする江をレフリーが止めて試合終了。

近くにいる応援団が江の勝利で、
悲鳴とも歓声とも付かない声で叫び一層騒がしくなる。
確かに、江は良い選手だ。ここは是非「PRIDE参戦」を期待したいね。

***

第六試合
○今村 雄介(170cm 100kg) vs ジョー サン(165m 88kg)●
[1R 30秒 スタンディングアームロック]

***

・今村 雄介
高田道場所属選手。「イマム」の愛称で知られている。
道場内では、桜庭選手に「デブ」と言われていじめられている。
しかし、太ってはいても元全日本アマレス王者。

・ジョー サン
「UFC-3」でホイスを苦しめた怪人・キモのマネージャーとしてデビュー。
謎の格闘技「ジョー・サン・ドー」の使い手。格闘家としては、「UFC-4」に出場。
キモよろしく背中に十字架を背負って入場し、試合では腰の強さを発揮し健闘したものの、
最後はタイツを下ろされつつ喉を鷲掴みにされるという何だかミもフタもない技で敗北。
また、K-1にも出場し正道会館の角田選手と対戦。何も出来ずに敗北。

***

ジョーは、伝説の「十字架を背負っての入場」かと思っていたら…。
色々な意味で想像以上だった!

アップテンポのテクノの入場曲に乗って入場したジョーは、
ヒョウ柄のビキニパンツ、
さらには絞った体(「UFC-4」出場時の110kgから、かなり体重を落としていた!)、
そして頭にはハロルド坂田風の帽子をかぶっている。
入場ゲートでその帽子を客席に投げると、目にはアイ・シャドーが!
男性ヌード・ショーばりの入場シーンに、客席から本気で嫌がる女性の悲鳴が。
…と、何故か花道を引き上げていく。
「ファウル・カップの未着用の為に、しばらくお待ちください。」
なんだよ、今回は西田じゃなくてお前かよ!

しかし、本当にキツいのはここからだった!
今村の入場時に、ジョーはトップロープにぶら下りながら、
股を広げて腰をガクガク動かしているではないか!
当然ながら、客席の女性の嫌がり方がさらに激しくなっていく。
そして、客が嫌がれば嫌がる程ジョーの股広げ及び腰振りは激しくなる!
いい加減、俺まで頭の中がおかしくなり始めた。
試合開始前にはイマムと熱い抱擁。
伝説の●●雑誌「さぶ」も廃刊になる昨今、こういうキャラは貴重かも。
え!?俺、ひょっとして「今、良いものを観ている!」って気分になってる!?

試合開始、イマムはタックルであっさりインサイド・ガードを奪う。
さすがは、太っていてもアマレス王者だ。
ここで一度ドント・ムーブがかかり、真ん中に戻る。
この時、ジョー相手に改めてインサイド・ガードの位置に戻るイマムの心中やいかに?
こんな事になったら、俺は嫌だなぁ、本当に嫌だなぁ、死んでも嫌だなぁ。

試合再開、ここはジョーが上手く逃げ、
スタンドで組み合うが再びイマムが倒してパンチに行った所で、何故かゴングが鳴る。
へっ!?何!?さっぱり分からん!?このパンチでジョーがタップしたの!?
場内アナウンスは「スタンディング・アームロックにより、勝者、今村 雄介!」
はぁ!?What!?いつ極まったの!?さっぱりわからん!?
いづれにせよ、俺は全然ジョーを堪能できなかった。
「何だよこの大会?! 金払って損したよ!!」

何?「ジャイ落の時はあんなに喜んでいたのに…」だとっ!
やかましい!興行とアレは『しめ』が肝心なんだよ!
(「アレ」が何かは、各自調査)

今、冷静に振り返ると、多分組み合ったときに極めていたんだな。
それにしてもジョーは…。昔の足腰の強いジョーが見たかった。

---

雑感:
率直な感想としては「二千円の大会」という印象です。
興行時間が極端に短く(1時間10分程度でした)、
技術的にも、江だけは非常に良かったのですが、
他の選手には見る所が少なく、これならPANCRACEや修斗を観た方が…。
ただ、これはあくまで「一万円」という一般客チケットを買った場合での視点ですが。
(正確には、僕は「六千円」なのだが)

ただ、たとえ選手のレベルが低くても、
PRIDEを主催しているDSEが「二千円」の興行を主催すること事体は、
「観る側」にとっても「やる側」にとっても非常に魅力的だと思います。
お友達にPRIDE Oficial Fan Clubのゴールド会員がいれば、
その人にチケットを買ってもらってから、
見に行けばいいんじゃないでしょうか。

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『観た感想 微妙な気分だ the BEST』

以上、長文失礼。



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