■ 平等社会2 〜リターン期待傾向〜2008.11.26

『男女平等』が多く語られる様になってから、
『男らしく』『女らしく』、
つまり、『男なんだから・・・』『女なんだから・・・』という表現についても、
男女差別的に捉えられてしまう事が多々ある。

しかし、私は男女平等を願うからこそ、
男なんだから・・・女なんだから・・・をもっと表現していっていいと考える。

男が男らしくあるからこそ、女性を大切にし、
女が女らしくあるからこそ、男性を大切にする。

また、一般的な社会生活の中では、
『差別』とよく似ているが、その性質の異なる『区別』というものも存在する。

例えば、男A・女B・女Cという三人の人がいるとする。

男Aにとって女Bはまさに理想の女であり、出来るならば交際したいと思っている。
男Aにとって女Cはいわゆる普通の友達で、いい人だとは思っているが、
特別な感情を抱いているという事はない。
そして、女B・Cは男Aに対して特別な感情を抱いている事はない。

女B・女Cが一緒に旅行に行き、かえってきたとする。
どちらも手に持ちきれないほどの荷物を持っている。
男Aは自分が気に入っている女Bの荷物だけをもってあげた。

この様な状況下において、
男Aが女Bだけの荷物を持ってあげる行為というものは、
差別ではない事は誰がみても明白である。

男Aは、単純に個人的な感情をもとに、
自分が気に入ってもらいたい。という対象、

つまり女Bに対してのみ、
自分をアピールするという目的で選んだ恋愛表現の一つである。

もちろん、人の基本生活において、
この様なあからさまな区別というものが、問題視される事もある。

今回の例であれば、状況は理解出来るにしても、
女Cからしてみれば、
何で自分のは持ってくれないのだろう。と、感じてしまう。

ここまでくると、『男A』という存在の、器の大きさ次第となる。
人間的に適切な状況を判断できる思考が出来る人であれば、
少なくとも、女Cの荷物も手伝う。という行動も同時にこなす。

なぜ、このタイミングで区別という事柄に対し、
例を挙げその行動を分析したかには訳がある。

そもそも、『男女平等』『差別を無くそう』と、
声を高くして訴える人は、基本的に、リターン期待傾向にある。

(リターン期待傾向とは、勝手に考えた呼び名である。)

先程の話に戻り、続きを見てみよう。
・・・略・・・男Aは女Bの荷物をしっかり持つと、
楽しそうに話ながら女Cと歩き始めた。
女Cの手には当然、いっぱいの荷物で埋まっている。

女Cはこういった。『なんで女Bの荷物は持つのに、私(女C)の荷物はもてないのよ。』
『私、そういう男って嫌い。』・・・こういった状況になる。

この中でリターン期待傾向に陥っている人は、
もちろん『女C』という事になる。
女B・Cにとって、男Aという存在は、プラスな存在にはなりえるが、
マイナスな存在になる事はない。

例の状況の場合、結果的に女Bからすれば男Aはプラスな存在。
女Cからすれば、プラスでもマイナスでもない存在。という事になる。
しかし、女Cは『自分だけが助けてもらえない。』と、勝手に考え、それを訴えかけ、
さらには、プラスでもマイナスでもない存在、
『男A』に対して、その不快感をぶつけている。

つまり、『リターン期待傾向』とは、
一つの存在が自分だけに利をもたらしてくれない。と
判断した場合に起こる一種の嫉妬の様なものである。
『リターン』、つまり『自分に対しての利』を期待するがあまり、
その不快感の矛先を他の人に利を与える存在に向けてしまう。

これは、『男女平等』というテーマにも大きく関わっている。
社会生活環境下において、
『男女差別された事はありますか?』というアンケートを投げかける。

たいていの答えは、この『リターン期待傾向』という自己利益を追求したものである。
自分にも利があって当然、自分だけに利が無いのは差別。
こんな単純な思考で物事を捉えてしまう人にとっては、
どんな些細な事でも、それが不平等であり、差別になる。

ここでさらに一つの質問をしてみる。
よく、ホテル等の各種サービス
、ランチサービスだったり、宿泊プランであるが、
それにはほとんどの場合、『レディースプラン』なるものが存在する。
いわゆる、『女性は何割引』というもの。

このレディースプランというものに対し、これは男女差別だ。
と声を立てる人はほとんどいない。
それはなぜか。そもそもレディースプランというものは、
ホテルというものを単独で使用する事の少ない『女性』というところに、
ターゲットをみているわけであり、
レディースプランの存在によって、レディースプランの対象にならない人が、
同等のサービスを受けた場合に、割高な料金を取られているわけではない。
という事である。

携帯電話等に見られる『学割』もまた同じ事である。
『学生』というターゲットを見ているからこそ、
学生のみを割引の対象としている。
どちらにせよ、それらに対してそれは差別だ。といっている人は少ない。
それは誰もがわかる『区別』であり『企業戦略』だからである。

通常にそれらのサービスを受ける人にとって、
料金が違うという事に納得していない人もいるかもしれないが、
それは仕方の無い事であり、
そういった区別があるからこそ、社会生活が円滑にまわっているのである。

『差別』と決め付ける前に、よく知る事が大切です。
自分だけが・・・自分だけが・・・と卑屈になるのではなく、
それがどういった環境で、どういった状況下に起こっていることか。

それをよく考え、知る事である。
『男女差別』。
私は様々な方とこのテーマで議論をしてきたが、
いまだに、『本当の男女差別』という例を聞いた事がない。

その多くが『リターン期待傾向』であり、
自分への利を追求するあまり産まれてしまった、嫉妬感情であったのである。


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