予想的中の入試問題

2005年3月

 福岡県の公立高校入試が行われ、ネットや新聞で問題と模範解答が公開されました。  塾関係者としては、最近生徒に解かせた問題と一致するものがないか、気になるところです。偶々一つあったからといって、大して威張れることではないにしても、少なくとも、また次の生徒に、学習をさせる動機付けにはなります。
パンダ

 数学については、予想はつきにくいものです。なかなか的中しません。  いろいろ課題を与えていれば、似たものが出ていたということもありますが、させているときにも、これが出るぞ、という言い方はまずできないものです。
パンダ

 社会は、的中します。直前でさせていた記述問題は、それほど数が多かったわけではないものの、明らかに2問はずばりそのままだったと言えます。もちろん、他の項目としては、触れたものが当然多く、私も個人的に、ここは絶対押さえておくようにと特に覚えさせたものが、きれいに出ているのを見つけました。  たしかに社会は、覚える事柄が多くあります。暗記には違いなく、無数の知識を記憶させるばかりだと思われるかもしれません。しかし、内容的に限りはあるのであって、大学入試とはやはり違います。それに、過去に出題されたものと同じものが出ないという前提で考えていくと、ますます限定されていくわけです。
パンダ

 数学の場合は、そのものズバリというわけにはゆかないことでしょう。けれども、数学は、何が出題されても対処できるように訓練する、というのが学習方法であるとすれば、どうでしょうか。予想した問題が出されはしなかったかもしれませんが、問題を解くために必要な技を、常日頃鍛えさせておいたことには、違いがないでしょう。  予測もつかない、私たちの人生で起こる問題に対して、今自分が知っていること、できることを駆使して、それを解決しようと努力するための力は、数学というフィールドで訓練することによって、出来上がっていくのかもしれません。  この力は、訓練していなければ、身につくことがありません。ただのテクニックや知識だけでは、どうにもならない場合が殆どであるからです。
パンダ

 あまに有名な言葉――数学が人生に役立ったことは『三角形の2辺の和は他の1辺よりも長い』ということだけだ――のために、数学なんて勉強しても無駄だ、という意見を口にする人がいます。文豪菊池寛の、この数学をバカにしたような言葉を盾にして、数学を敬遠するどころか、けなしていることになるのですが、もうこんなことはそろそろやめにしては如何でしょう。  たしかに、学校で教えるように決められた数学のカリキュラムや内容が、今十分楽しくて魅力的であるかどうかについては、よく分かりませんけれど。
Takapan
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