ヴェトナムとアンコール・ワット   7日間の旅行記

2010年(平成22年) 7月8日(木)〜 7月14日(水)の

ヴェトナムとアンコール・ワットの旅を終えて
 

前へ前へ 

* ヴェトナムとアンコール・ワット 7日間の旅を終えて
◎ 2010年 7月8日から 7月14日まで、ヴェトナムのハノイ、ハロン湾、ホーチミン市、そして、カンボジアのアンコール遺跡群を旅しての感想です。 
◎南北ヴェトナム戦争は、一体何だったのか!?
   今回のヴェトナムへの旅の目的に、私の学生時代にあったアメリカ軍が南北ヴェトナム戦争で、南ヴェトナムに加担していたヴェトナム戦争のその後を見ることがあった。
 1961年頃から始まったとされるアメリカ軍の軍事介入が、ハノイなどの北爆やソンミ村の虐殺事件、アメリカ国内の反戦運動等を経て、1975年のサイゴン(現在のホーチミン市)陥落で、北ヴェトナム軍の勝利で終わった。
 このヴェトナム戦争には、日本も大きくかかわり、沖縄や横田の米軍基地からは、多くの戦闘機や海兵隊が送り込まれ、また、多くの傷ついた米国の兵士は、日本で治療を受けていた。
 しかし、戦争が終わっても、アメリカ軍が撒いた枯葉剤による奇形児の誕生や、不発弾の処理など問題は、未だに残っている。

 また、しかし、であるが、現在のヴェトナムは、ドイモイ政策により、共産党の支配ではあるが、市場経済を採用し、経済的には共産主義から資本主義世界に入っている。
そして、ヴェトナム戦争では、敵国であったアメリカの通貨であるドルが、ヴェトナム国内で日常に使用されるという現実は、私には、目まいを覚えるほどの驚きだった。

 資本主義と共産主義の闘いとして、多くの貴重な人命が奪われ、緑の農地が壊されたのに、2010年の現在では、当時、敵対視されていた資本主義が採用されるとは!

 先を読むことができない人間の愚かさと、戦争の無意味さを象徴しています。
◎石の遺跡は残るが、木と紙の文化は残らない。
 アンコール・ワットを始めとする、都市:アンコール・トム、巨木に侵略されるタ・プロムなど、カンボジアで9世紀から15世紀にかけて栄華を誇ったクメール王朝の名残の遺跡を見てきたが、それらは、時とともに、放置/捨てられた文化である。

 宗教的にみるとヒンズー教と仏教の混合もある文化であるが、当時の人々の心の中には、寺院を永続的に守っていくという気概は薄かったことが、寺院の放置に繋がっているようだ。

 ここに、ヨーロッパのキリスト教徒が、必死に寺院を守り、何世紀にわたり、また今日まで、持ちこたえていることとの違いを見つけられる。
 東洋の人々の宗教心は、心にはあっても、建造物にはないと言えるのか。
また、日本人のように、あまり、宗教に固執していない点が、多くの東洋人にあるということか。

 木や紙でできた建築や文化は、腐りやすく、後世までに残らない。
しかし、石や煉瓦でできた文化は残る。
残った物を、残す努力をするのか? それとも、後は自然に任せるのか?
 だが、気をつけなければいけないのは、残った遺跡によって、文化の発展度合いを測るべきではないということだ。
今は、朽ちてしまった木や紙でも充分に文化は存在したのだ。

 何にもしなくても、果実が豊富で、また米を始めとする食料も楽に得られる東南アジアと、スペインやドイツのように荒れた土地は、多くの人が団結し開墾して守らなければならないヨーロッパの気候・風土が大きく宗教心に係っている。

 参考:「駆け足で回ったヨーロッパ」旅行記
◎荒れたカンボジアの土地
 ヴェトナム戦争で南ヴェトナムを支援していたアメリカ軍は、ヴェトナムの隣国カンボジアも北ヴェトナムへの支援をしているという理由で攻撃して、農地も政治体制も荒れていた。
 そして、1975年のアメリカ軍の南ヴェトナム撤退で、今度はカンボジアと北ヴェトナムが交戦状態に入り、カンボジアでは、ポル・ポトが率いるクメール・ルージュ(赤いクメール)が政権を握った。

 当初は、国民からも支持を得た政権であったが、政府に反対をする者だけでなく、医者や学校の先生、また芸能人などもただ知識人や芸能人であるというだけで虐殺され、その後の4年間でカンボジアの総人口800万人の内、100万人から300万人が犠牲になったと言われている。

 また、当時のカンボジアでは、子供たちを洗脳教育して、国内でのスパイ活動をさせ、政府批判をする人たちを、子供の話だけで、片っぱしから、処刑した。

 酷い話では済ませられない事実です。

 今は、堂々と、当時の虐殺の事実を語ることもカンボジア国内でできますが、それによる人手不足と、また内戦で全土に埋められた地雷の被害も依然としてあるため、国内の農地の荒廃は回復していないようです。

 カンボジアの観光地で纏わりついてくる、学校にもいけない多くの子供たちの物売りに接するたびに、豊かな日本の子どもたちとつい比べてしまいます。
◎ヴェトナムの料理の味は素朴だった! 日本の味付けは複雑。


 ホテルの朝食は、ヨーロッパ式のビュッフェ・スタイルで、食べているメニューもだいたいコーヒー、ジュース、パン、ベーコンなどですが、昼や夕食は現地のレストランで食べています。

 旅行会社が選らんだホテルやレストランの料理の範囲でしかないのですが、ヴェトナム料理の感想です。

 ヴェトナムで有名なフォーも麺の太さや、具も鶏肉など各種味わいました。
 フォーの味は、私がまだ幼い頃に食べたウドンを思わせます。
 現在の日本のラーメンや蕎麦の味より、単純なだしの取り方をしています。

 フォー以外の他の料理は、だいたいが中華料理に似た味つけですが、これも日本で食べる中華の味よりは、素朴で、田舎の食堂で食べる料理のようです。

 本当に、日本の料理の味付けは複雑になっていると感心します。
◎日本の果物の味は、世界一?

 食べ物繋がりで、南国の果実も、名前が分からないまま食べましたが、美味くない! 甘くない! でした。

 そう、自然のままの果物は、リンゴや梨やブドウや桃など手が込んで、品種改良がなされた日本の果物に比べると、もう日本人の肥えた味覚には物足りないのです。

 ヨーロッパ旅行でも感じたのですが、日本の果物は高級果実として世界に誇れます。
 鮮度を保てる輸出方法が確立出来たら、日本の果実は世界の果実界を席巻できます。
◎国境で区切ることの虚しさ。
 ヴェトナムのハロン湾の石灰岩でできた、島・岩は地球的規模でみれば、中国大陸で切り立った奇峰や岩で有名な桂林と同じ地質で出来ていて、つながっています。

 共に雨・風に浸食された石灰の台地が、ハロン湾では地球の変動で海中に沈み、中国の桂林では、隆起した山の中にあるのです。
この同じ地球の景観を楽しむことでは、ヴェトナムや中国という国境の線引は、まったく無意味です。

 でも、日本と中国が尖閣諸島の領有でもめているように、中国とヴェトナムは南沙諸島の領有をめぐって同じようにもめています。

 もっと大局的に、地球的な規模で人類を考えることができないのでしょうか。

 国境のない時代が早く訪れて欲しいものです。
◎ホーチミン市での感想

*まずは、道を走っているバイクの数の多さです。
  朝夕の通勤時なら、バイクの利用も分かりますが、夜遅くなっても全然バイクの数が減りません。
 ホーチミン市でのデートや若者の娯楽は、バイクに乗ることのようです。

*そして、ひったくり
 ホーチミン市の治安の悪さは、旅行会社からも注意されていましたが、私たちのツアー仲間が被害にあうとは残念でした。
 バイクに乗った二人に、バッグをひったくられ、そのバッグにはパスポートが入っていたので、被害にあった人は、一緒に帰国できませんでした。
 今後、ヴェトナム旅行をされる方は、バッグなどは、必ず紐のついた物にして、身体からくれぐれも離さないようにしてください。

*道端で、フランス・パンを売っている!
 ヴェトナムの道端が、まるでフランスのパリです。
 あの、長いフランス・パンを売っているのですから。
 でも、これも、ヴェトナムがフランス領であったなごりです。

*男性用の話?
 夜、ホテルの前で、写真を撮っていたら、すぐに「あの関係」の女性や男性から声をかけられます。
 断っても、またすぐに他の人が来ますので、こちらも、くれぐれ(?)ご注意ください。
◎アオザイを着ている人にあわない!
 まあ、普通の女性が普段はアオザイを着ていないことは知っていましたが、事前の情報では、ヴェトナムの女子高校生の制服としてアオザイが指定されているので、街中で見られるかと期待していましたが、残念ながら、マーケットでも見られませんでした。
◎三島由紀夫の「癩王のテラス」を読んだ。
 アンコールへ行く前には、甘まったらしい三島由紀夫の戯曲なんて全く興味がなかったのですが、カンボジアの旅から帰ってきてから、何にでも好奇心の旺盛な私は、図書館へ行って、三島の戯曲全集を借りて「癩王のテラス」を読みましたよ。

 内容は、いつもの三島らしく、美しくて若い男性の肉体への賛美と、それを「癩病」によって無くしていく無念さを、バイヨン寺院の建立と、妃たちの愛情を絡めた物語で、案外と面白かった。

 クメール王朝の歴史も参考にしていますので、これから、アンコール・トムを訪問される方は、前もって読むと、ここが王の館かとか、現地での思い出が強まります。

 借りた本には、三島の他の戯曲「「サド侯爵夫人」や、女賊と明智小五郎が対決する「黒蜥蜴(くろとかげ)」等も入っていて、ついでに読みましたが、面白かった。

 三島由紀夫の才能を再評価しました。

◎ヴェトナムの水上人形劇はお勧め。
 ヴェトナムのハロン湾で見た「水上人形劇」ですが、これは、民話や自然を題材にしていて、ヴェトナム語の語りが分からなくても面白く、また、水上の人形をどう動かしているのかと興味がでます。

 田圃や沼の多いヴェトナム北部の農村で演じられてきたようで、コミカルな表情をした人形と動きが楽しい。

 王様や姫様だけでなく、龍や魚もでてきます。

 なお、劇場では、前の方の席では、舞台の全体が見られませんから、中段がいい席です。
◎ホテルのいい部屋は、無意味?
 ハロン湾で泊ったサイゴン・ハロン・ホテルでは、湾に面した2部屋のある「スイート・ルーム」を用意してくれた訳ですが、ホテルは寝るだけで、ほとんど中にはいないので、テレビが2台あったり、トイレが別々にあっても使いこなせませんでした。

 でも、無料で付いている「ミネラル・ウォーター」の数が多いのは助かりました。
◎くれぐれも、食中毒には気をつけて!

 本当に、阪急交通社のまわし者ではないのですが、このツァーは良くできています。
 朝起きて寝るまでスケジュールに無駄がありません。

 その分、自由時間が無いと言う事ですが、それは仕方ないでしょう。

  そして、海外旅行の基本ですが、現地での飲み物と食事には注意してください。
  私のように腹を壊しては、折角の旅が台無しになりますから。

 この旅行記が、皆様の旅の参考になれば幸いです。

 感想などがございましたら、お気軽に掲示板に書き込んでください。お待ちしています。

  (ホーム・ページの製作開始:2010年7月17日。 終了日:2010年10月10日)

ヨーロッパ編はこちら

前へ前へ 


掲示板へ

映画・演劇 評論へ



*総合ページへ*映画・演劇評論へ*日記へ*楽しいゴルフへ*投稿者のページへ*写真集へ*目指せ!マンション管理士・管理業務主任者へ*ヨーロッパ旅行記へ*ヨーロッパ 写真集へ*ヴェトナム、アンコール・ワット旅行記へ*金町団地の建替闘争の記録へ ★「マンション管理士 香川事務所」へ


Ads by TOK2