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白雉傳

 周の成王の頃、雄王は家臣に命じ周公に白雉を贈り物に持っていった。しかしそれは普通ではない言葉だった。周公は家臣に訳させてやっと理解した。

 周公は尋ねた。

 交趾人は髪を切り、体の頭から足のつま先まで入れ墨するのは、いかなる理由か?」

使者は奏上した。

 「髪を切るのは森に入るに都合が良い。体に入れ墨するのは竜の姿にするためです。泳いでいる時に(みずち)の竜はやって来ようとはしませんから。まがった足は木に登るのに便利だからです。刀は耕して火をおこすためです。頭を露にすることによって熱さから逃れ、檳榔を食べることによって汚れを除き歯を黒くするのです。」

 周公は尋ねた。

「なぜここに来た?」

使者は奏上した。

 「天には激しい風もなく長雨もありません。海には波も立ちません。こうして既に三年経過しております。中国には聖人がいると思い参りました。」

 周公は嘆いて言った。

 「政令はまだ来ていないし君子は罪人を見つけ出していない。善行もない。君子はその貢を饗することもない。」

黄帝を思い出し次のように述べた。「遠い交趾は侵略することはできない。」重物があって初めて賞するのである。諭して帰るように告げる。使者は道を忘れてしまった。周公は馬車を与え、ただ南に向かうように言った。

 後に孔子は春秋を作り、文郎国が都を離れた遠方の地で、未だ文物がなく、それゆえ文郎国について記さなかったのである。

より


  
 

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