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宮沢賢治
2人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲をかついで、白熊のような犬を二疋つれて、
だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云いながら、あるいておりました。
「ぜんたい、ここの山は怪しからんね。鳥も獣も一疋も居やがらん。なんでも構わないから、早くタンタァーンと、やって見たいもんだなあ。」
「鹿の貴いろな横っ腹なんぞに、二三発お見舞いもうしたら、ずいぶん痛快だろうねえ。くるくるまわって、それからどたっと倒れるだろうねえ。」
注文の多い料理店
宮沢賢治
出典 新潮文庫 注文の多い料理店 新潮社
平成2年5月25日発行
平成14年5月30日 24刷
朗読 音訳ボランティア 籾山久雄