「親父はコンフント・ミュージックの演奏以外に昔からロックやカントリー好きだった。エルヴィスやビートルズのようになりたかったようだ。8歳のころから演奏を始めたんだよ。俺たちはまず親父から演奏の手ほどきを家で受けた。親父のライヴを観に連れて行ってもらい、少し大きくなるとステージで1曲一緒に歌うことが許されるようになった。ラジオなんかよりも親父の演奏をよく聴いていたな。俺たちが最大に影響を受けた人物だよ・・・親父と伯父たちとステージに上がって「La Bamba」を歌う機会をいつも楽しみにしていた。俺たちはリッチー・ヴァレンスやチャック・ベリー等のオールディーズにはまっていて、ラジオの流行曲なんて見向きもしなかった。俺はただひたすら自分で曲を書きたかっただけ。初めて書いた曲は4歳の時だった。(親父が)ちっちゃなギターを買って持ち帰り、俺の手に渡されたときは『絶対に手放すもんか』と思った。ギターをもらった直後、自分の部屋にこもって音をつなぎ合わせ、なんとかギターの弾き方を自己流で考え出し、歌詞を書いて出来上がったものを親父に持っていった。当時は完全に父親からの影響一色だった。女の子に捨てられた内容の曲を親父が歌っているのを聴き、親父の歌からインスピレーションを受けて“She Left Me”という曲を書き上げた。ほんの数行ほどの歌詞だよ。」